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私立中高進学通信

2017年8月号

The Voice 校長インタビュー

日本工業大学駒場中学校

新たな『日駒新教育構想』を掲げ
基礎学力を徹底する全人格教育を

大塚 勝之 (おおつか・かつゆき)1963年生まれ。東京都出身。電気通信大学 電気通信学部 情報数理工学科を卒業後、8年間、民間企業にて電話交換機ソフトウェア制作技術者として活躍。1994年、日本工業大学駒場中学高校に数学教師として赴任し、主に中高一貫コースのクラス担任を歴任。前職での経験をいかし、システム研究部の顧問としても活躍。2017年4月、校長に着任。

大塚 勝之 (おおつか・かつゆき)
1963年生まれ。東京都出身。電気通信大学 電気通信学部 情報数理工学科を卒業後、8年間、民間企業にて電話交換機ソフトウェア制作技術者として活躍。1994年、日本工業大学駒場中学高校に数学教師として赴任し、主に中高一貫コースのクラス担任を歴任。前職での経験をいかし、システム研究部の顧問としても活躍。2017年4月、校長に着任。

『日駒新教育構想』によるさまざまな改革を継続中
リニューアルした校舎前庭にて。椅子が置かれた憩いの場では、「昼休みに生徒たちが食事をしていることも」と大塚校長。リニューアルした校舎前庭にて。椅子が置かれた憩いの場では、「昼休みに生徒たちが食事をしていることも」と大塚校長。

 私たち“日駒”は2017年度より、実績のある中堅進学校の実現をめざして『日駒新教育構想』を掲げ、大きな改革を行っています。目に見える改革の一つは、中学入試制度の変更です。生徒の潜在的な力を見出し、より広く門戸を開くために『適性検査型入試』に加えて『自己アピール型入試』を新たに導入しました。

 本校の高校部は、理数工学科、創造工学科といった専門学科を設置しているのが特徴ですが、改革の一環として普通科定員を拡大して学科・コースの再編成を図り、英語特別教室『コミュニケーション・ラボ』や女子ラウンジを新設しました。

 校舎の全面リニューアルなどを通じて、本校ならではの新しい中高教育を提示できていると思います。その具体的な成果は、中学からの入学生徒数の3年連続増加や高校卒業生の大学合格実績レベルアップに結び付きました。教員の不断の努力により意欲的なカリキュラム改革が続いています。

徹底した基礎学力養成は“人柄教育”である
日駒がめざす“人柄教育”の柱
  1. 高い自己目標の実現と楽しい学校生活の調和をめざす
  2. 人にはできる限りやさしく接することができる心を育てる
  3. どんな困難に出会ってもそれを跳ね除ける勁い心を育てる

 これらさまざまな新体制の導入に先だって、私たちは本校の教育の根本とすべきものが何かを徹底的に議論しました。そこで得られた結論は“圧倒的な基礎学力の養成”でした。

 現在、中高教育の現場では、多様な価値観が変化する社会に対応するための21世紀型教育が急務と言われています。しかし、それが単にアクティブラーニングやグローバル教育といったカリキュラム対応だけでは、意味がないと私は考えます。自ら考える力の根本を成すのは、高いレベルの基礎学力。それを徹底することが、21世紀型スキルの原点だと確信しています。

 圧倒的な基礎学力を養うことは、地道な努力を自ら進んで行い、計画的に一所懸命継続していく力を育みます。それはすなわち生徒の“人柄”を育むことと同じ。社会において、最も大切なのは人柄なのです。

 本校の卒業生に願うこと。それは自らの力で未来を切り拓き、社会に貢献できる人に育ってほしいということです。

 中1・中2では『ファイトノート』というオリジナルの家庭学習ノートに取り組んでいますが、これも基礎学習を日々の生活習慣として定着させるため。どんな教育も、素晴らしい人柄を育てるための手段だと私は信じています。

全教科の学力向上は国語・読書教育から

 その原点を磨き上げるために最も重視し、本校の教育の中核とするのが「国語教育」です。数学の問題を理解するにも、理科や社会の資料を読み解くにも、英語と日本語を結び付けるにも、すべての教科は、まず国語が理解できなければ力を伸ばすことができません。そのために本校では、国語の土台を支える「読書教育」に注力します。

 また、今年6月より、中1と高1に名作文学をセレクトした本校オリジナルの『にちこま文学全集』と、それぞれが読んだ本の感想をファイリングする『読書ノート』を配布しました。年間20冊の課題図書をベースに感想文コンテストを開くなど、読み解く力、書く力、プレゼンテーション力を同時に伸ばすプログラムも実践しています。来年度は、それ以外の学年でも同じ取り組みを進めます。

 同様に、理数教育では、一日中理科実験を行う『サイエンス・デイ』を設け、時にはネイティブ教員が指導するなど、独自の体験型学習を行っています。英語教育では中学は週に2回、オールイングリッシュ授業を実施する新たな試みを行い、大きな手応えを感じています。

 また工業大学を母体とする本校は、情操と創意工夫の精神を育む、もの創り体験教育を続けているのも特徴です。最新の3Dプリンターによる工作なども行っていますが、それだけではなく、陶芸や七宝焼きなどの伝統的なもの創り体験も行っています。もの創りから得られた感動は、総合的な人格形成にも大いに役立つのです。

 私はこれまで20数年間、数学教師として本校の教育に関わってきましたが、変わらぬ校風があります。教員がとても熱心で温かみがあり、面倒見がいいこと。そして、それに応える生徒がじつに真面目で素直なことです。今年、校長に着任するにあたって、保護者の方からうれしい言葉をいただきました。

「大塚先生は、中高一貫教育で一番大切なのは、まずは人柄教育だとおっしゃった。それに共感し、子どもを日駒にお預けしようと思いました。先生方の温かさや、和やかで闊達な学校の雰囲気にも安心感を覚えました」

 こう言っていただけるのも、本校の教員たちのたゆまない努力があってこそだと思います。来年度は制服もリニューアルし、日駒の進化はさらに続きます。教員一人ひとりが生徒の快い居場所となれる、温かな教育をめざしていきます。

[沿革]
1907年に設立された東京工科学校、1931年に実業学校令工業学校規定により設立された5年制の東京工業学校を前身とし、1948年、新学制により東京工業高等学校および東工学園中学校を設置。1967年の日本工業大学の併設開学を経て、1990年には日本工業大学付属東京工業高等学校、同付属中学校に名称を変更し、2001年には新校舎が落成。創立100周年を過ぎた2008年、日本工業大学駒場中学校・高等学校に名称を変更して中学校を共学化し、高等学校に普通科を新設。

(この記事は『私立中高進学通信2017年8月号』に掲載しました。)

日本工業大学駒場中学校  

〒153-8508 東京都目黒区駒場1-35-32
TEL:03-3467-2130

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