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私立中高進学通信

2017年8月号

The Voice 校長インタビュー

日本学園中学校

デジタルの時代だからこそ大切なリアル体験型学習

水野 重均 (みずの・しげまさ)1973年日本学園卒業。東京電機大学を卒業後、1989年(平成元年)より同学園の「情報科」の教員として教壇に立つ。コンピューターを使って生徒が能動的に受けられる授業を展開、同校独自の学問「創発学」の仕組みづくりに貢献した。2017年度より日本学園第17代校長に就任。

水野 重均 (みずの・しげまさ)
1973年日本学園卒業。東京電機大学を卒業後、1989年(平成元年)より同学園の「情報科」の教員として教壇に立つ。コンピューターを使って生徒が能動的に受けられる授業を展開、同校独自の学問「創発学」の仕組みづくりに貢献した。2017年度より日本学園第17代校長に就任。

得意を伸ばして成長させる

 これまで本校は『歴史は古く教育は新しく』をモットーに取り組んできました。今こそ、この言葉が大きな意味を持つ時代に入ったと感じています。明治の開校以来、吉田茂、横山大観ら多くの逸材を世に送り出してきた本校は、「天才を育てるよりも天分を伸ばせ」ということを大切にしてきました。これは、得意なことを伸ばして成長させるという意味です。グローバルな社会の到来により、多様化が求められています。多様化の時代だからこそ、その人の持ち味が強みとなります。中高生のうちに自分の得意なことを知るのはとても重要なわけです。

 どうしたらその得意を見つけられるかは、それぞれに違います。私たち教育者は、得意を見つける機会を与えることが役割です。これまでの教育は、豊富な知識量といかに速く計算できるかなど、物事をいかにスピーディーに考えて正解に到達できるかに重点が置かれていました。しかし、こうした情報量や速さの追求はコンピューターの役割になると言われています。そういう時代だからこそコンピューターやロボットにできない、人間ならではの力が求められる時代に入るでしょう。コンピューターという道具を使って何を、どう見せるか。これを考えるのは人間にしかできないことです。本校では、創造する力と発信する力を磨く取り組みをかなり前から始めていました。時代がやっと本校に追い付いてきたという感覚があります。

『創発学』で見つけて磨く自分らしさと揺るがぬ力

 これからはコンピューターの時代がくる。「情報」を普通科の授業として取り入れたいという要望があり、私は母校である本校に着任しました。1989年当時、普通科でコンピューターの授業を取り入れたのは稀だったと記憶しています。90年代には本校ではすでに、コンピューターを使って生徒が発表を行っていました。まだアクティブラーニングという言葉がさけばれる前の話です。この取り組みを『情報発信型授業』と名付けました。従来の生徒が受身で臨む授業形態から、生徒が主体的に学ぶ授業へと変革することができました。

 まずは、他者を前に「発信したい」という意欲を湧きあがらせるための仕掛けを作りました。体験型学習『調査研究プログラム』です。学年ごとに林業や農業、漁業の現場を訪れ、さまざまな仕事を体験し、そこで得た情報、感じたことを取材してまとめあげます。例えば中1は林業を体験します。なぜ森を守るのか、林業の役割から実際に間伐材を切り倒す作業まで、現地に足を運んで体験します。

 生徒たちの行動力には目を見張るものがあります。壁新聞に載せるために、落ちている木の皮を採取する生徒や、「切った木はどこに行くのか」と積極的に質問をする生徒など、見て、触って、体験することで探究心が芽生えるようです。彼らの問いに対する答えは、インターネットを使えば簡単に手に入るでしょう。しかし、簡単に手に入った情報は簡単に忘れてしまいます。それに比べて、汗をかいて学んだことは一生頭に残ります。

 生の体験を通して、「知る・調べる」「まとめる」「発表する」のサイクルを繰り返すうちに、自ら考えて創造し、発信する力が自然と備わっていきます。これを本校では『創発学』と呼び、このサイクルをすべての学びの原点としています。

コツコツが苦手な男子に学習習慣を身につけさせる
日本学園の男子教育
  1. 得意なところを伸ばす
  2. からだの汗と心の汗をかきなさい
  3. 「勉強」から広い学びへつなげる

 最近は男子校が減ってしまい、残念に思います。男子校には男子校の良さがあるからです。女子がいると恥ずかしくて内にこもる男子も、男子だけだと堂々と自分を出して生活できます。趣味の話や、スポーツの話など、本校の生徒たちは驚くほどよくしゃべります。学校は彼らにとってまるごとの自分を受け入れてもらえる場なのだと思います。

 コツコツ積み上げる女子、スイッチを入れて一気に伸びる男子とよく言われますが、コツコツが苦手な男子だからこそ、入学時期に毎日の学習習慣を身につけてあげることが大切です。

 中1、中2でこのコツコツ積み上げる学習習慣を身につけると、6年間の学習に大きな柱が生まれます。このため、毎日行う漢字練習、英単語練習、英語の暗唱文を載せた自主学習ノート『Daily Lesson Note』を活用しています。冒頭には短い日誌を書くコーナーもあり、生徒の書き込みに対して教員は必ずコメントを書くようにしています。たった数行でも生徒と教師の絆を深めるきっかけをつくっています。

 このノートをやり遂げた上級生からは「ノートをやることで自分のエンジンがかかるようで、自習がスムーズに始められた」という話をよく聞きます。エンジンさえかかれば、男子の集中力はすばらしいです。自分のエンジンのかけ方がわかっていれば、将来のどんな時にも役立つ力となるはずです。

[沿革]
1885年、明治維新の英才、杉浦重剛氏が「東京英語学校」として神田錦町に創立。教育とは、単に知識を得ることではなく、人間形成にあるとの考えで青少年教育を進めてきた。1892年には神田の大火により半蔵門外の麹町へ移転、山元町に尋常中学校として再建し、日本中学校と改称。1936年、現在の地に新築移転。当時建てられた今井兼次設計の松原一号館は杉浦氏の「風格」を表現したものと伝えられる。建物は2009年に国の有形文化財に登録された。

(この記事は『私立中高進学通信2017年8月号』に掲載しました。)

日本学園中学校  

〒156-0043 東京都世田谷区松原2-7-34
TEL:03-3322-6331

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