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私立中高進学通信

2017年8月号

校長が語る 思春期の伸ばし方

目白研心中学校

思春期はさまざまな体験をさせ
未来を生きる力を育むチャンス

カナダ語学研修の一コマ。現地の学校へ行き、学生同士で交流を図るなど、国内だけでなく英語をツールとした海外での“体験重視教育”も豊富に行っています。

カナダ語学研修の一コマ。現地の学校へ行き、学生同士で交流を図るなど、
国内だけでなく英語をツールとした海外での“体験重視教育”も豊富に行っています。

思春期は「目」を離さず日常の声かけを大切に
松下秀房校長先生松下秀房(まつした・ひでふさ)
校長先生

1949年生まれ。鹿児島県出身 東京理科大学卒業。
会社勤務、都内私立学校勤務を経て2012年より、目白研心中学校・高等学校校長に就任し、現在に至る。専門教科は数学、趣味は読書、ウォーキング。

 心身ともに大きな変化を迎え、難しい時期と言われる思春期を、松下秀房校長先生はどのように捉えているのでしょうか。

「私は子どもの成長を川の流れに例えて考えています。思春期を迎える前の時期は山を穏やかに流れている小川であるのに対して、思春期はいくつかの小川が合流して、川幅が広くなっても、まだ大河のようには流れが安定しておらず、洪水になったり大雨で堤防が決壊したりする、不安定な時期として捉えています」

 保護者としては、この時期の子どもに、どのように関わっていけば良いのでしょうか。

「人間の教育は、誕生から成長していくにつれて『体を離さない時期』、『手を離さない時期』、『目を離さない時期』、『心を離さない時期』に分けられます。思春期の年代は『目を離さない時期』と心得ていただきたいと思います。『目を離さない』というのは、初等教育までの『手を離さない時期』のように常に密着して『あれをしなさい、これをしなさい』と言うのではなく、子どもの自立心を尊重しながらも気配りや目配りは欠かさないということです。家庭でも日常からコミュニケーションを大切にして、『おはよう』『行ってらっしゃい』というあいさつや感謝の気持ちを伝えたり、帰宅後は『今日はどうだった?』という声かけや問いかけを行ってほしいと思います」

思春期の生徒を伸ばす三つの力を育む教育
情操教育のために、各教室にピアノが設置されている同校。合唱発表会も盛んで生徒が作詞作曲した曲を歌うなど熱心に取り組んでいます。情操教育のために、各教室にピアノが設置されている同校。合唱発表会も盛んで生徒が作詞作曲した曲を歌うなど熱心に取り組んでいます。

 多感な思春期の生徒を導くために、同校ではどのような取り組みを行っているのでしょうか。松下校長先生は、『コミュニケーション力』『問題発見・解決力』『自己肯定力』の三つの力を育むことが大切であると話してくれました。

「本校ではグローバル社会で活躍するための『コミュニケーション力』と、今の自分を取り囲む問題を発見し、解決していく『問題発見・解決力』、またそれを解決して前へ進んでいくために必要な『自己肯定力』を育む教育を行っています。この中の取り組みの一つとして、セルフマネジメントノートというものを作り、生徒が自分自身のその日一日の出来事をノートに記入する、振り返りの時間を作っています。これは、これからの情報化社会を生きるうえで必要となってくる自分の周囲を『見渡す力』や『可視化する力』を育む作業でもあり、自分自身の課題を発見する訓練にもなります。また、英語をツールとして表現力を高めるための取り組みも行っています。英語スピーチコンテストを全生徒が行うほか、ネイティブスピーカーと触れ合いながら劇をしたり考えを述べ合う英語キャンプやカナダ語学研修も行っています。週に3日、英語、数学、国語の基礎問題の朝テストも実施しており、小さな成功体験を積み重ねることで自己肯定感を高めるための習慣作りもしています」

海外交流や民泊など体験重視の授業が豊富
思春期の子育て三原則
  1. 思春期は「目」を離さない時期、「日常」から声かけを大切に
  2. 自分自身を“可視化する力”を育む
  3. 多感な思春期こそさまざまな体験をさせる

 ICTが発達した現代の子ども達は、思春期に入る前の時期の体験不足が懸念されるため、体験重視の教育を行っているとも言います。

「中1から高2までの5年間は毎年宿泊型の体験行事が盛り込まれています。山中湖で協働性を図るプログラムを体験したり、台湾で現地の高校生と授業やディスカッションを通して異文化に触れ合う体験のほか、長崎県で平和教育や地場産業を体験したり、農家や漁業を営んでいる家に民泊するなどの珍しい体験教育も行っています。これからのICT時代や情報化社会で大切なことは、ただ体験すれば良いということではなく、体験で得たものをデータ化して読み取り活用する力が必要です。本校では、体験型授業も一昔前のような捉え方ではなく、これから先を見据えた取り組みとして捉え、実施しています」

自分の成長の時間を“可視化”するセルフマネジメントノート
セルフマネジメントノートを記入する生徒。記入した内容は担任の教師が毎日見てコメントを書き、サポートします。セルフマネジメントノートを記入する生徒。記入した内容は担任の教師が毎日見てコメントを書き、サポートします。

 情報化社会を生きるうえで必要な自分を「可視化する力」を培うために始めた取り組みがセルフマネジメントノートの記入。生徒たちは入学直後にこのセルフマネジメントノートを受け取り、毎日自宅や学校で自分の行動を振り返り、記入する習慣を身につけます。

「このノートを始めてからは生徒の時間管理能力が高まりました。日々、振り返り、課題をはっきりさせることで、将来PDCAサイクルを回す力に成長していきます」と松下校長先生。

(この記事は『私立中高進学通信2017年8月号』に掲載しました。)

目白研心中学校  

〒161-8522 東京都新宿区中落合4-31-1
TEL:03-5996-3133

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