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私立中高進学通信

2017年7月号

The Voice 新校長インタビュー

普連土学園中学校

最先端の学びを、キリスト教学校ならではの全人教育に昇華

青木 直人 (あおき・なおと)1962年生まれ。東京都出身。早稲田大学教育学部及び専攻科で学び、普連土学園に国語教師として3年間勤務。その後、同志社大学神学部に編入して大学院へ進み、キリスト教(歴史神学)を専攻。1994年から2年間、日本基督教団 神戸教会に牧師として務めた後、大阪の梅花中学校・高等学校で教鞭を執る。2017年度より普連土学園校長に。

青木 直人 (あおき・なおと)校長先生
1962年生まれ。東京都出身。早稲田大学教育学部及び専攻科で学び、普連土学園に国語教師として3年間勤務。
その後、同志社大学神学部に編入して大学院へ進み、キリスト教(歴史神学)を専攻。
1994年から2年間、日本基督教団 神戸教会に牧師として務めた後、大阪の梅花中学校・高等学校で教鞭を執る。
2017年度より普連土学園校長に。

最新技術と先端教育を次々に実現する進化に驚く
簡素の心と伝統を受け継ぐ同校は、先輩たちも学んだ木造の机と椅子を今も使用。教壇を設けず、教卓も生徒と同じ高さに置いて指導しています。簡素の心と伝統を受け継ぐ同校は、先輩たちも学んだ木造の机と椅子を今も使用。教壇を設けず、教卓も生徒と同じ高さに置いて指導しています。

 私が教師としての第一歩を踏み出したのは30年前。大学卒業後、最初に国語教師として務めたのがこの普連土学園でした。当時から本校には、選択授業の枠を新設して私に自作テキストでの授業を担当させてくれるなど、新しい意見を採り入れる寛大な空気がありました。

 学生時代に洗礼を受けてクリスチャンになっていた私は、普連土学園の教育に携わる中で、教育の土台になっているキリスト教について本格的に考えてみたくなり、京都で神学を学ぶことにしたのです。

 牧師になって神戸の教会で働いたあと、大阪の梅花中学・高校で主に宗教(聖書)を教え、21年間過ごしました。これらの経験は、キリスト教学校の教育こそキリスト教会の最先端の営みなのだという確信を与えてくれました。そして今回、何か大きな力に導かれるような思いで懐かしい普連土学園の校長に就任した次第です。

 27年ぶりに本校に戻った私が驚いたのは、その進化です。キリスト教学校の教育に関わる中で、こういうことができたらいいなと心の中で温めていた思いのいくつかが、本校ではすでに具現化されていたのです。最新のICT技術、最先端の教育理論をいちはやく採り入れ、現代社会と教育の将来に即応する試みに次々取り組んでいることに、大きな感銘を受けました。

高い志をもって挑む理系進学志望者が増加
普連土学園の中高教育が誇るポイント
  1. 対等な人格として生徒と教師が向き合う
  2. 少人数制によるていねいな指導、家庭的な温もり
  3. 生徒自ら主体的に考え、行動する力を育む

 本校の基本にあるのは「徹底した少人数制によるていねいな教育」です。要望があれば、希望者が1人でも、できる限り選択授業を設けるようにしていますし、大学受験科目だけに縛られない教養講座も開講しています。

 生徒たちも学びに意欲的です。理系学部への進学率は毎年平均35%に及び、2017年度の高3生は、51%が理系を志しています。女子校としては珍しい傾向ですが、生徒たちが自分の興味関心に忠実に、進路について考え抜いた結果なのです。指定校推薦枠はたくさんいただいていますが、安易に流されることなく、常に高い志をもって自分の進路を切り拓いていきます。

 2020年の大学入試改革や変化する社会に対応するため、本校もコミュニケーション能力やプレゼンテーション能力の向上を図る取り組みをしています。英語、日本語を問わず、本校生徒の表現能力の高さは、特筆に価します。

 英語はネイティブ教員と接する密度の濃い授業に加えて、イングリッシュランチや英語劇の創作、中3でのイングリッシュキャンプなど、常に生きた英語に触れ、高度な表現力を身につけていきます。また、国語科とは別に「論文科」を設け、小論文指導専門の教師によるきめ細やかな個人指導も行っています。

 しかしこれらは、単に大学進学や将来の就職を有利にすることだけが目的なのではありません。本校の教育の土台にあるキリスト教フレンド派は、すべての人が神の前では平等であり、誰もが貴い神の種子を持っていると考えます。だから、世界のすべての人々と共に生きていくために、高いコミュニケーション力をもって、とくに他者との違いから学び、成長し続ける大人であってほしいと願っています。

 そして一層、柔軟な思考力を持つ人材を育てられるよう、オンライン学習支援システム「Web campus」を活用した反転授業の徹底や、今年度から高校に導入したiPadの積極的な活用も、今後さらに重要度を増していくことと思います。

真のリーダーシップを育む女子校ならではの教育を

 近年、女子校や男子校の多くが共学化を図り、女子校の教育を古いと感じる方が増えているようですが、私はそうは思いません。アメリカの企業の多くが女子大学出身者をむしろ高く評価しているというデータもあります。女子校では、学校教育やクラスの自治運営などさまざまな場面で、男子の手を借りずに自ら率先して行うことになります。そのため、男子優勢になりがちな共学では身につけにくい、優れたリーダーシップが育つ環境が自然と整っているのです。

 さらに本校では、教師は生徒を必ず「さん」付けで呼び、教室には原則として教壇を置きません。立場や役割の違いはあっても、神の前では皆平等。権威や伝統、既成の価値観を鵜呑みにせず、自分の頭で考え、自分の責任で行動することを大切にするフレンド派の教えは、本校の隅々に息づいています。

 めまぐるしく変化する世界を生き抜くため、必要な「最新」をどんどん採り入れつつ、それらをきちんと相対化してバランスよく昇華し、普連土らしい全人的な学びへとつなげていく。キリスト教学校ならではの強みを最大限に生かして、今後の学校作りに励んでいきます。

沿革

[沿革]
1887年、アメリカに留学中だった新渡戸稲造と内村鑑三の助言により、アメリカ・フィラデルフィアのキリスト教フレンド派に属する婦人伝道会が女子教育を目的に創立。国内では、「誠実」「平和」「平等」「簡素」の精神を特色とするフレンド主義に基づいて設立された唯一の学校。校名の「普連土」には、「普(あまね)く世界の土地に連なる」=「この地上の普遍、有用の物事を学ぶ学校」であるようにという願いが込められている。

(この記事は『私立中高進学通信2017年7月号』に掲載しました。)

普連土学園中学校  

〒108-0073 東京都港区三田4-14-16
TEL:03-3451-4616

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