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私立中高進学通信

2017年6月号

目標にLock On!! 私の成長Story

城北中学校

自主性と忍耐力を養った野球部
勉学と両立しながら難関大学に合格

(正面左から)笠松泰成さん、串田祐樹さん、藤村泰成さん。

大阪大学 基礎工学部 1年
笠松泰成たいせいさん

京都大学 総合人間学部 1年
藤村泰成たいせいさん

東京大学 文科二類 1年
串田祐樹ゆうきさん

受験対策は学校のみ
先生のていねいな指導が力に
思い出のユニフォーム姿で、中高生活を振り返る3人。思い出のユニフォーム姿で、中高生活を振り返る3人。

 儒教の精神「質実厳正」を理念とし、規律正しい生活習慣・礼儀を重んじながら、社会に有為なる人間になること、そしてトップクラスの学校へ進学し、さらに自己を磨くことを教育目標に掲げる同校。

 男子校ならではの自由闊達な校風のもと、文武両道を実践し、今春、それぞれが志望する大学に合格した野球部員3人の本格的な受験勉強のスタートは、高3の夏の引退試合を終えてからでした。

「中学時代は野球中心で、日々の勉強は最低限の予習と復習の基本的なことだけ。引退後に集中して受験勉強に取り組みました。先生は、生徒との距離が近くて、いつもていねいに質問に答えてくれました。学校が休みの日も質問を受け付け、メールで添削してくれたのは助かりました」

 そう話すのは京都大学に進んだ藤村泰成さん。東京大学に現役合格した串田祐樹さんと大阪大学に進学した笠松泰成さんも、先生のサポートが心強かったと話します。

「僕たち3人の共通点は塾や予備校に通っていないこと。質問できるのは先生しかいないので、細部までていねいな指導がうれしかったです」(笠松さん)

モチベーションを高め合い
受験に向かって切磋琢磨

 精神的にも厳しい難関大学の受験を乗り切れたのは、「仲間がいたから」と3人は口をそろえます。

「高校は皆勤賞。学校に行くのが楽しかったです。部活動が終わり、8時まで学校の自習室で勉強し、帰宅後も1時間くらい勉強するようにしていました」(串田さん)

「自習室で集中して勉強した後、みんなでおしゃべりしながら帰ったのが良い思い出です。勉強が遅れぎみだったので葛藤もありましたが、野球部OBで東大生の先輩に勉強方針を聞いたり、相談したりして、受験の不安を乗り越えました」(藤村さん)

「二人は選抜クラスですが、僕は一般クラス。中学生の時は勉強する習慣が身についていませんでした。成績が伸びたのは高3からで、東大生の先輩に朝勉強がいいと聞き、5時40分に登校してホームルームまでの2時間半、勉強に費やしました。放課後は野球部員と自習室に向かうことで、勉強することが自ずと習慣になりました。一人だったら挫折していたかもしれません」(笠松さん)

 さらに、厳しい野球部の規律が精神力を磨き、人間力を高めたと藤村さんは振り返ります。

「中学の野球部は、あいさつや遅刻、礼儀作法にとても厳しく、内面から鍛え抜かれました。部室のスリッパが散らかっていたり、集団行動が乱れたりしたときには、上級生・下級生問わずみんな一緒に叱られました。チームワークを大事にし、周りに気を遣い、時間を守ること。それを中学生の時に徹底的に学びました。高校生になり、部活動と勉強の両立に悩んだときも、野球部で培った忍耐力と、簡単に諦めない精神力が生きてくれたと思います」

座右の銘を胸に抱き
乗り越えた受験勉強

 野球の練習も勉強も常に手を抜くことなく高みをめざし、自ら難関大学に挑んだ3人。志望校を決めた理由をそれぞれが話してくれました。

「大阪大学をめざしたきっかけは、父の母校だったことで、高1のときに参加したオープンキャンパスでは、その広さに驚き、鳥肌が立ちました。基礎工学部に興味があったので、理系の実験施設の充実もポイントでした」
(笠松さん)

「将来の夢はまだ特にありません。東京大学は2年まで、教養学部前期課程で学生生活を過ごします。幅広く有意義に学びながら、やりたいことに出会えると思い東大をめざしました」(串田さん)

「先生の予想を“いい意味で裏切りたい”、という思いもあり、京都大学を選びました。合格は難しいと言われた時期もありましたが、大好きな元プロ野球選手・王貞治さんの言葉、『努力は必ず報われる。もし報われない努力があるなら、それはまだ努力ではない』を座右の銘にして、成績が伸びなくても“努力がまだ足りない!”と諦めませんでした。受験中は、言葉を書いた紙を机の中に入れ、モチベーションを高めていました」(藤村さん)

 お守り代わりに座右の銘を持っていた藤村さんのように、串田さんと笠松さんも大学受験中に大事にしていた言葉があります。

「世界史の先生の影響で、孔子について調べていたときに見つけた言葉です。『学んだことを折に触れて復習し、理解を深めることは、とても喜ばしいことではないか』という意味なんですが、昔の人は学ぶことに熱心で、そして、学ぶことは喜びだったようです。“嫌々学ぶのはもったいない。いま、こんなに素晴らしい環境の元で、勉強できるのはうれしいことなんだ!”と気付かせてくれました」(串田さん)

「高3のクラス目標が『突破力』でした。この言葉でクラスが一丸になれた気がします」(笠松さん)

部活動を言い訳にしない
何事も思い切り取り組む

 春から大学生活がスタートします。笠松さんと藤村さんは初めてのひとり暮らし。3人は新しい環境での学びに夢を膨らませています。

「大学でも野球を続けます。中高のように勉強と両立しながら、思い切り打ち込みたいです」(笠松さん)

「ひとり暮らしが始まりますから、まずは自立したい。両親が教師なので、卒業後は教職をめざそうと考えています」(藤村さん)

「東大にはすごい人がいっぱいいると思います。それをチャンスにして、さまざまな人と関わり、刺激を受けながら、将来を考えたいです。そして、東大の先輩からサポートしてもらったように、自分も後輩に自分の経験を伝えたり、勉強を教えたりしたいですね。
 もし、“部活をしているから成績が伸びない”という相談があれば、“それは部活のせいではない”と伝えます。僕たちも両立しながら志望校に合格しました。部活動は言い訳になりません。6年間、部活動も勉強も学校行事も、思いっ切り取り組んでほしいです」(串田さん)

(この記事は『私立中高進学通信2017年6月号』に掲載しました。)

城北中学校  

〒174-8711 東京都板橋区東新町2-28-1
TEL:03-3956-3157

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