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私立中高進学通信

2017年6月号

中学入試のポイント

光塩女子学院中等科

知識を用いて考え、表現する力を問う
総合型入試

早くから総合型入試に取り組んできた同校。教科の枠を取り払い、さまざまな物事を結びつけて考え、表現する力を問う問題を出題しています。
総合型入試問題出題例
総合型入試による募集人員を拡大

 2010年度から、4科型入試に加え、教科の枠を越えた総合型入試を導入している同校。2016年度からは総合型入試の日程を2月1日に変更し、募集人員も大きく増やしました。学校発表による出題方針は、「初めて目にした問題(文章・図表)について、小学校レベルの基礎知識を用いて、自分の頭を使って読み解き、きちんと思考して論理的に表現する力」を評価することにあります。人工知能、復興など時事性の高いテーマに関する長文を読み、複数の教科の素養を含んだ問題に答えるテストになっています。

「近年、テロや環境汚染など、生きるうえでのリスクが増えています。専門家からの情報に頼っていればよかった今までとは異なり、これからは情報をもとに自分で考えて判断し、自己責任でスタンスを決定する場面が増します。机上だけではなく実生活の中で問題を発見し、異なる分野の人々と協働しながら解決する必要があるのです。その素地を養うのが、中学高校の役割だと思います。
 本校では中・高6年間を通じて教員・生徒が共に知恵を出し合ってその力を伸ばしていきます。入口から出口までが一貫しているのです」(学校企画室長・国語科主任/佐野摩美先生)

 総合型入試と聞くと難しく感じますが、心配はいりません。

「特別な対策の必要はありません。4科目をまんべんなく学んでいれば、十分対応できます。そして、学んだことを結びつけることで問題を解くための糸口が発見できます。4科型・総合型の過去の問題を解いたり、日ごろから時事問題について考えたりすることも対策になります。公立の中高一貫校、他の私立校と併願する受験生も多いので、身構えずに安心して受験してほしいです」

 導入初年度に総合型入試で入学した生徒はわずか3名でしたが、本年度は実に40名にまで増えました。総合型入試で合格した生徒が加わったことで、学内の雰囲気も変わりつつあるそうです。

「4科型入試や初等科からの進学で入学する生徒は、コツコツがんばる努力家タイプが多いように思います。一方、総合型入試での入学者は、型にはまらないエネルギッシュな生徒が多い印象です。授業中も積極的に手を挙げて発言するのでクラスが活気づきますし、自然にアクティブラーニングが体現できています。
 加えて、総合型入試の生徒は、4科型入試や初等科から入学した生徒の様子を見て、コツコツ勉強することの大切さに気づくようです。互いに刺激し合い、良いところを吸収する化学反応が生徒たちの間で生まれていると感じます」

 入学後の授業でも、たとえば、国語科について例を挙げると、教科横断型の『教養演習』を17年前から実施しています。国語科が「脳死と臓器移植」について担当したり、英語科の教員と「異文化理解」について学んだり……と、長きにわたり文理融合の取り組みを継続しています。また、評論を多読する『IEP(インテリジェンス・エボリューション・プロジェクト)』も、読解力・表現力等を含め総合力を涵養するプログラムとして効果を上げています。

「『教養演習』や『IEP』はもちろん、他教科でも授業外の企画が多くあり、さまざまな物事を結びつけて考える力を育てています。2020年の大学入試改革に備え、すでにサンプル問題が公開されていますが、本校の学びや総合型入試に近いものがあると感じました」

 習得した知識を基盤に、しっかり思考する6年間を経て、生徒一人ひとりは新たなスタートを切って社会に飛翔します。

「本校の教育の根底には『人のために、喜んで生きる』というカトリックの精神があります。
 本校で物事を考える素地を整え、専門性を高め、社会に貢献する女性へと成長してほしい。本校は夢の実現に向け、一緒にがんばれる場所だと、確信をもって申し上げることができます」

進学通信2017年6月号
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