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私立中高進学通信

2017年6月号

その先に備えるキャリア教育

明治大学付属明治中学校

涵養かんよう
司法試験トップ合格!学びの原動力は「面白い、楽しい」

中学時代は成績にムラがあり、決して優等生ではなかったという卒業生の古川翔さん。
社会科好きが、大学で法律という学問の面白さに出会い、司法の道を歩み始めました。
どんな学問にも面白さの糸口は必ずあるはず。面白さが見つかれば「やらなきゃいけないからやる」が「やりたい(楽しい)からやる」に変わります。

どんな学問にも面白さの糸口は必ずあるはず。
面白さが見つかれば「やらなきゃいけないからやる」が「やりたい(楽しい)からやる」に変わります。

 本質を見極め、自らを治める。『質実剛健・独立自治』を校訓とする同校を2009年に卒業、その後、司法試験にトップ合格し、法律実務家として活躍する古川翔さんにお話をうかがいました。

「吹奏楽班の活動に打ち込んでいましたし、受験疲れもあったのか、中学生のころはあまり勉強をする気持ちもなくて……。社会科は大好きでしたが、それ以外の教科に面白味を見出すことができませんでした」

 社会科の教諭として中高6年間を見守った齊藤信弘先生も振り返ります。

「自分が面白いと思ったことをとにかく楽しんでいる様子で、いつも友達と楽しそうに笑っている生徒でした」

 高3の進路決定の時点では司法試験を意識していたのでしょうか。

「大学の学部はどちらかというと消去法で選びました。司法試験は将来の選択肢の一つとして考えていなかったわけではありませんが、自分が合格する器だとは思っていませんでした」

 大学入学後も2年生までの専門科目の勉強は導入的で面白いとは思えなかった古川さん。

「法学部の勉強は1~2年で民法や刑法などを一周するのですが、学問としての面白さは感じることができませんでした。ところが、3年でゼミの神田英明先生が全体と個の結び付け方を教えてくださったことで、それまでバラバラだったピースがつながり、理解がどんどん深まりました。そうなると楽しくて勉強にのめりこみました」

 とはいえ、学生時代の古川さんの生活はオーケストラの活動がメインだったため、電車での移動時間も有効に利用し、勉強を進めていきました。

「司法試験の勉強は、判例や条文をたくさん覚えなければならないとお思いかもしれませんが、『覚える』という意識はありませんでした。ものごとの本質を見出し、それに照らしてどう判断するかを勉強していくものだと私は思います。また、教養として心理学の勉強もしました」

 古川さんは、現在、司法の現場で活躍されています。

「実際の事件を解決するために、事件のどこがこじれているのか、解決の糸口はどこにあるのかを探る毎日です」

 しばらくは、持ち前のものごとを突き詰める姿勢で、事件と向き合う日々が続きそうです。

司法試験とは

■裁判官、検察官、弁護士になるための国家試験です。
■司法予備試験の合格者、法科大学院課程の修了者は、毎年5月に行われる司法試験を受験することができます。
■試験は3科目(憲法・民法・刑法)の短答式試験と4科目(公法系科目・民事系科目・刑事系科目・選択科目)の論文式試験により行われます。
■司法試験合格後は1年間の司法修習を行います。司法修習の後、最終試験(司法修習生考試)に合格すると、判事補、検事または弁護士になる資格が与えられます。

古川さんのこれまでのあゆみ
2003年4月 明治大学付属明治中学校入学
2009年3月 明治大学付属明治高等学校卒業
2009年4月 明治大学法学部入学
2013年3月 明治大学法学部卒業
2013年4月 中央大学法科大学院(既習)入学
2013(平成25)年 司法試験予備試験合格
2015年3月 中央大学法科大学院修了
2015(平成27) 年 司法試験合格
2015年12月〜2016年12月 司法修習生
2017年1月 法律実務家

※平成25年予備試験に合格した古川さんは平成26年司法試験を受験できましたが、受験準備に万全を期するため、1年間さらに勉強し、平成27年司法試験を受験しました。

Report
成長を待ち、見守り育てる6年間
社会科の齊藤先生からは「ものごとの本質を捉えて考察する楽しさ」を学びました。

社会科の齊藤先生からは「ものごとの本質を捉えて考察する楽しさ」を学びました。

中3の頃の古川さん。楽しいことだけをしているように見えて、実は冷静に周りを観察していた一面もありました。中3の頃の古川さん。楽しいことだけをしているように見えて、実は冷静に周りを観察していた一面もありました。

 中1〜高3まで、社会科の各科目で古川さんを担当した齊藤信弘先生。古川さんは、齊藤先生の授業とテストが大好きでした。なかでも古川さんが楽しみにしていたのは定期テストで出題される記述問題。齊藤先生も古川さんが一生懸命解答してくれていたことが強く印象に残っています。「待つことができるのが我々付属校の強みです。大学受験に振り回される必要がありませんから。本当に大切なことは何かを一緒に考えながら、文系・理系関係なく、面白いって思ってもらえるまで、ギリギリまで待ってあげることができるんです」と同校ならではの生徒を見守り育てる環境を語ってくださいました。

Report
勉強と音楽活動の相乗効果
2015年3月にウィーン公演を実施した吹奏楽班の活動は週6日。最も厳しい部活動とも言われています。2015年3月にウィーン公演を実施した吹奏楽班の活動は週6日。最も厳しい部活動とも言われています。

 齊藤先生が「人付き合いが良くて、ガリガリ勉強していたという感じがまったくない」と評する古川さん。大学生になってからも学生オーケストラでファゴットを演奏していました。

「法律は、理論と実際の社会を考える学問で、どこまで理論から離れられるかが問題となります。音楽も一緒で、どこまで譜面から離れて表現することができるか。法律と音楽は、似たところがあります。音楽活動を続けたことは、法律の勉強をするうえでもとても有意義だったと思います」

調布への移転、男女共学化
のびのびと過ごせるゆとりのスペース。空もグラウンドも広い!のびのびと過ごせるゆとりのスペース。空もグラウンドも広い!

 古川さんが中学に入学した当時、同校は男子校で、神田猿楽町にありましたが、古川さんが高3生のときに調布に移転、男女共学となりました。1450名収容の鵜澤総明ホール(講堂)や2つの体育館、グラウンドなど充実した施設が広大な敷地にゆとりをもって配置されています。

進学通信2017年6月号
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