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私立中高進学通信

2017年6月号

グローバル時代の学び方

目黒星美学園中学校

英語とボランティア精神で世界に通用する力を育む

中学から各学年で生きた英語に触れる
中1の5月に行うイングリッシュ・キャンプ。恥ずかしがらずに積極的に話そうとする生徒が多いそうです。

中1の5月に行うイングリッシュ・キャンプ。恥ずかしがらずに積極的に話そうとする生徒が多いそうです。

早くからネイティブの英語に親しむ

 創設者である聖ヨハネ・ボスコの教え『Assistenza(アシステンツァ)=共にある教育』を大切にする同校は、少人数制だからこそできるきめ細かな指導が高い評価を受けるカトリック・ミッションスクールです。『グローバルな世の中を 言語力を武器に ボランティアの精神で生きていく女性』を育てたい女性像に掲げて、その理想を確かに実現すべく英語教育に並々ならぬ力を注いでいます。2016年からは、生きた英語に触れる実践プログラムが、さらに効果的なタイミングで実施されています。

 まず、入学前に同校で行われる2日間の「英語スプリングセミナー」で、友達づくりをしながら英会話の初歩を学び、続いて入学後すぐの5月に実施されるイングリッシュ・キャンプで、授業のほか、ゲームやアクティビティをオールイングリッシュで行う3日間を過ごします。いずれも楽しく英語に触れる中で、英語に対する抵抗感を取り除いてしまうことがねらいです。

 中2では、福島県天栄村にある英国式の宿泊施設「ブリティッシュヒルズ」にて、2泊3日の語学研修を行います。以前は、中3の希望者を対象にしたプログラムでしたが、2016年度からは中2生の全員参加に。英国風の建物や庭園でネイティブの講師と過ごすうちに、自ずと英語が口から出てくるようになります。最終日に、2分間の英語スピーチを発表するのがゴールになっています。

「自分を表現するのが苦手な生徒も、発表までに壁を乗り越え、成長して戻ってきます」

 と、英語科の福永絵梨先生は言います。

 また、中3では希望制による3週間のカナダ語学留学があります。ホームステイをしながら語学研修を受講し、ボランティアにも参加します。いままでは高1のプログラムでしたが、こちらも1年早い参加が可能になりました。

本人も保護者も英語学習に前向きな時代

 英語のプログラムを前倒しして実施するようになった経緯について、英語科の上田かおり先生が話してくれました。

「近年、小学生段階での英語教育が充実していることから、保護者だけでなく、生徒本人からも、中学に入学したら積極的に英語を学んでいきたい、という要望が高まっています」

 普段の英語科の授業では、1クラスを2分割し、15人程度のクラスに編成し、きめ細かに指導。英語でのプレゼンテーションやディベートにも積極的に取り組み、英語の外部検定試験対策講座や英会話の個人レッスンの導入も検討しているそうです。

 このように中学時代に英語によるコミュニケーションの土台を固めた後、高校ではターム留学や海外ボランティア研修など、英語を武器にして、世界を自分の目で捉え、違いを感じ、考える機会が待っています。

中1
友達づくりのきっかけにもなる
中1のイングリッシュ・キャンプ

 楽しいレッスンが目白押しで、英語を話す抵抗感を吹き飛ばします。入学後の5月に行われるイングリッシュ・キャンプは、グループワークを通して新しい友達もできる一石二鳥の合宿です。

中2
気分はハリー・ポッター!
中2のブリティッシュヒルズ語学研修
日本にいながら中世イギリスの雰囲気が味わえるブリティッシュヒルズ。日本にいながら中世イギリスの雰囲気が味わえるブリティッシュヒルズ。

 広大な敷地にイギリスの街並みを再現し、英国文化を体感できる宿泊施設「ブリティッシュヒルズ」で英語研修のプログラムを受講。専属のネイティブの講師によるレッスンは緊張感があり、学校とはひと味違った体験ができます。以前は希望制で実施していましたが、生徒たちの「学年全員で来たほうがいい」という声を受けて、中2の学年行事となりました。

中3
中3で初めてのホームステイ
カナダ短期語学留学

 多文化社会であるカナダは、留学生に寛容で、親身になって接してくれます。 「聞き取りやすく英語を話してくれますし、理解しようと話に耳を傾けてくれます。初めてのホームステイ先としてベストだと思います」
(福永先生)

大きく伸びるグローバルな力
高1・高2
ニュージーランドへの
ターム留学で自立心を育む

 高1と高2の3学期には、希望者を対象に3カ月のニュージーランド中期留学が実施され、現地の中高一貫の女子校で学びます。1校に1、2名が派遣され、引率の先生が同行しないため、ハードルは高くなりますが、そのぶん語学力やコミュニケーション能力、自律心が磨かれます。

 参加者を対象に1~2学期間に異文化理解や英会話の事前学習を開講するなどサポート体制も万全。帰国後は高2・高3にそれぞれ進級できます。

高1・高2
外国人を受け入れるグローバル体験
オーストラリア交換留学
学校の和室で茶道を体験するオーストラリアからの留学生。学校の和室で茶道を体験するオーストラリアからの留学生。

 2016年度から、オーストラリアの姉妹校サレジアン・カレッジとの交換留学制度がスタート。同校の生徒の家庭がホストファミリーとなり、留学生と一緒に登校し、生活を共にすることで親交を深めます。8月にはホストファミリーを務めた生徒が、今度はオーストラリアの生徒の家にステイし、サレジアン・カレッジに通学。他国の文化に触れ、精神的にも大きく成長する機会になるそうです。

COLUMN 高1〜高3
過酷な現実を知るフィリピンボランティア研修

 同校では高1からフィリピン・マニラの貧困地域を訪ねる5泊6日の海外ボランティア研修を希望制で実施しています。

「参加者は国際支援に関心のある生徒ですが、自分の至らなさやもどかしさを感じながら帰国します。先進国だけが海外ではありません。多くの生徒に国際社会の現実に目を向ける体験をしてほしいと願っています」(上田先生)

進学通信2017年6月号
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