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私立中高進学通信

2017年4・5月合併号

目標にLock On!! 私の成長Story

恵泉女学園中学校

生徒の未来が花開くように心に栄養が注がれる6年間

のびのびと毎日を過ごせる緑あふれる明るい環境

 4階まで吹き抜けとなっているメディアセンター(図書室)の中央には、大きな木が植えられています。「成長しているね」と、その木を見て話すのは、同校卒業生のMさん姉妹。姉のM.Rさんは2014年に、妹のM.Kさんは2016年に卒業し、2人とも現在は慶應義塾大学に通っています。

「両親に勧められて、恵泉デー(学園祭)に足を運んだ時に素敵な校舎を見て、ここで学びたいと思ったんです」(M.Rさん)

 太陽の光がたっぷり入り、木の温もりを感じる校舎。中庭には噴水があり、見晴らしのいい屋上には庭園もあります。

「園芸の授業があって、ジャガイモ、ミズナ、シイタケなどの栽培をします。また、採ったイチゴからジャムを作りました」(M.Rさん)

「花壇の設計をする授業もありました。花の咲きごろや、草木の高さ、色のバランスなど、いろいろな要素を考えながら、手描きで図面を起こします」(M.Kさん)

 創立者の河井道が、少女時代に土に触れ、感性を育んだように、命のたっとさや、友達と助け合うことなどを学べるよう、園芸がカリキュラムに組み込まれています。

 
クラスメートも先生も「私」という存在を認めてくれる

「生活の中で感じたことや考えたことを話す『感話かんわ』という時間があります。この時間は、自分の思いをまとめる訓練になり、友達の考えや気持ちを知ることができます」(M.Kさん)

「『感話』を続けるうちに、自分とは違う考えを否定する気持ちがなくなります。
 恵泉で過ごした6年間で妹は変わったと思います。子どもの頃から自分の主張にこだわっていたためでしょうか、周囲に対して厳しいところがありましたが、高1の頃からそういう面がなくなりました」(M.Rさん)

「周りを受け容れるということができるようになったからだと思います。そして、みんなも私を受け容れてくれる環境でした。
 姉は以前からおおらかな性格でしたが、その良さが恵泉でより伸びたように感じています。人の思いを聞き出すのがとても上手になって、よく友達の相談に乗っています」(M.Kさん)

 同校では思考力と発信力を養うことが教育の柱であり、変わり続ける社会においても、平和をつくり出す人格の形成をめざしています。

「授業や礼拝のほかに、外部の先生を招いての講演会など、考えを深めるプログラムがたくさんありました」
(M.Rさん)

「私は、政治学者の姜尚中先生の講演が印象に残っています。日本人として、人類としてのアイデンティティーについて考えるお話に感銘を受け、政治の面からそれにアプローチできればと、法学部政治学科への進学を決めました」(M.Kさん)

進路指導は学力だけでなく将来どう生きるかを大切に

 同校の進路指導は、将来の目標を決めて、そこから「何を、どう学ぶか」という観点で進められていきます。

「3年の夏休みの宿題で『どういう仕事があり、どんな職業に就きたいか、そのためにどうするか』を調べる課題が出ます。多くの可能性を知り、大学で一つの専門だけに偏りたくないと思い、自分の中の問題意識を見つけ、そのことについて学問を横断して学べる環境情報学部を選びました」(M.Rさん)

 多感な6年間には、進路などの悩みを抱えることもあります。そんな時、支えてくれる環境も整っています。

「職員室に生徒と先生が話せるテーブルが用意されていて、いつも誰かが相談しているんです」(M.Rさん)

 プロテスタント校の同校では、聖書を学ぶ時間もあります。進路で悩む時期には精神的なことにアプローチする内容が多くなります。一方、初めて聖書に触れる中学の時には紙芝居などで親しみやすく、旧約聖書を勉強する過程では世界史への関心が高まるようになど、成長に合わせ、カリキュラムが工夫されています。

「聖書の言葉が心に残ることも多くありました」(M.Kさん)

 施設、授業、特別講義などなど、学校生活のあらゆる面に温もりを感じる同校。「他者理解を自然にできるようになった」というお2人の言葉には、同校のめざす、平和をつくり出す女性の姿が垣間見えました。

恵泉で学び
強く、しなやかに成長した2人

 花岡尚子先生は姉のM.Rさんの中1の担任で、妹のM.Kさんの5・6年の英語の授業を受け持ちました。

「誰とでも仲良くできる2人でしたが、1人で行動する姿もよく見かけました。恵泉には皆が自分らしくあれという雰囲気があります。その中で2人ともこの世代に多い「皆と同じが安心」ではなく、『私はこちらを選ぶ』という意志ある行動をしていましたし、周囲もそれを尊重していました。
 M.Rさんは、中学生の頃のやわらかさはそのままで、芯の強さをしっかり持つ素敵な女性になっていますね。M.Kさんは英語のディスカッションでも積極的に発言し、クラスを引っ張ってくれて、とても感謝しています。勉強面はもちろんのこと、本校ならではの聖書や園芸の時間からも多くを吸収してくれていることを聞いてうれしく思います」

(この記事は『私立中高進学通信2017年4・5月合併号』に掲載しました。)

進学通信2017年4・5月合併号
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