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私立中高進学通信

2017年4・5月合併号

こどもの自立を促す教育

桜丘中学校

仲間や先生との関係を大切に
自ら学び、発信する力を持つ自立した個人を育てる

倉田先生の英語の授業風景。写真付きの問題を全員のタブレットに送り、タイマーを表示して答えを導きます。
授業はほぼ英語のみで進められます。

 英語教育や情報教育をいち早く取り入れるなど、創意・工夫をもって「自立した個人」を育ててきた同校。現在の取り組みについて、髙橋知仁副校長先生にうかがいました。

分散型リーダーの育成に力を注ぐ
髙橋 知仁 副校長先生髙橋 知仁 副校長先生

「校訓の『勤労と創造』の精神に基づき、仲間と共に新たな価値を創造できる資質の育成をめざしています」

 創立以来、「自立した個人の育成」の教育方針のもと、生徒を育ててきた同校。限られた人に何もかもリーダーシップを集約する「集中型リーダー」ではなく、状況がめまぐるしく変わる現代にあって、さまざまな場面や環境において複数のリーダーがそれぞれリーダーシップを発揮する「分散型リーダー」の育成に力を注いでいます。

「小学生のときにリーダーになる機会がなく、人前に出るのが苦手な生徒は、リーダーになる経験が圧倒的に不足したままです。誰もがリーダーになり、フォロワーにもなることで、どちらの気持ちもわかる良いリーダーやフォロワーになれると考えています」

 学校行事ごとのリーダーを持ち回りで経験するのはもちろん、4年前から導入された「MC制度※」では、毎日誰かがリーダーになる経験をしています。

「『MC』とは、日直の発展系のようなクラスのとりまとめ役です。ホームルームの進行も任せ、ファシリテーション能力を高める一助となっています。最初は下を向いて小さな声でメモを読むだけだった生徒が、前を向いて大きな声で話せるようになるなど、皆目に見えて成長していきます」

 高校生のあるクラスでは、タブレットでMCの様子をほかの生徒が撮影し、参考にするというプレゼン練習を自主的に行っていたそうです。

「MCは全員に回ってくるので、話を聞く側の生徒たちも、MCが間違えたり不安な様子だったりしても笑わなくなりますし、リーダーの気持ちがわかるフォロワーシップが取れるようになります。クラスの中の自分の居場所がお互いにきちんと作れる機会にもなり、自主性の育成につながっています」

※MC(Master of Ceremonies=司会者・進行係)制度

自主的に学べるように家庭学習帳を活用

 学習面では、「家庭学習帳」をフル活用しています。これは、通常の宿題とは別に毎日ノート2ページ以上の家庭学習をするというもので、学習内容を生徒自身で決めるのが特徴です。

「最初はページを埋めるだけで必死の生徒もいますが、一年もすると、学習の足りない部分が自分自身でわかるようになります。毎日続けることは大変ですが、その分達成感が得られます」

 また、一言ダイアリーを必ず書くことで、生徒と担任がコミュニケーションを取りやすくなっています。内容は、一言だけの生徒もいれば、勉強での質問、好きな食べ物などさまざま。

「教員も、内容をチェックして、コメントへの返事を書き込むのに1~2時間かけています。地味でアナログな作業ですが、手間をかけて生徒との信頼関係を築きながら、その生徒に合った学習法を確立していってもらいたいと思っています」

英語教育の強化で発信力を身につける

 自ら考えて発信できる力を身につけるため、英語教育に重点を置いてきた同校。自立につながる英語教育について、英語担当で企画広報部長の倉田豊子先生にうかがいました。

「本校には、専任4人、非常勤3人のネイティブスピーカーの英語教員がいます。それぞれが授業だけでなく、副担任を担当するなど、積極的に生活面の指導にも関わってくれています」

 実際の英語の授業は、タブレットを使って集約した全員の意見をグループワークでさらに深め、代表の一人が前に立ってプレゼンする形で進められています。また、中3になると、日本人教員による授業もほぼ英語で進められます。

「単に道具としての英語力ではなく、自らの考えを発信していけるようになるためには、英語と日本語、両方の論理的思考が欠かせません。スピーチやライティング、タブレットを利用した英語教育を通し、グローバル社会へ向けて自ら発信するために必要な能力を養っていきたいと考えています」

クラスメートの前で発表することで、プレゼン能力も養われます。クラスメートの前で発表することで、プレゼン能力も養われます。
中1から使うタブレットは、中3になると操作もスムーズ。中1から使うタブレットは、中3になると操作もスムーズ。
グループワークでは活発に意見が飛び交います。グループワークでは活発に意見が飛び交います。
MCの生徒がホームルームを進める様子。クラスメートは私語を慎み、話を聞く態勢に入ります。MCの生徒がホームルームを進める様子。クラスメートは私語を慎み、話を聞く態勢に入ります。
10年以上前から取り入れている家庭学習帳。生徒は先生の書き込みを励みに毎日自主的に学習します。10年以上前から取り入れている家庭学習帳。生徒は先生の書き込みを励みに毎日自主的に学習します。

(この記事は『私立中高進学通信2017年4・5月合併号』に掲載しました。)

桜丘中学校  

〒114-8554 東京都北区滝野川1-51-12
TEL:03-3910-6161

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