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私立中高進学通信

2017年4・5月合併号

アクティブラーニングで伸ばす新しい学力

東京純心女子中学校

図書館が舞台!
現代文の授業でオリジナル探究型学習

清く、賢く、優しい女性を育成
現代文の授業でのプレゼンテーション。自分の好きな勉強だから、とことん夢中になって取り組めます。

現代文の授業でのプレゼンテーション。自分の好きな勉強だから、とことん夢中になって取り組めます。

8万冊の蔵書を誇る図書館で課題発見・解決力を伸ばす

『聖母マリアのように神様にも人にも喜ばれる、清く、賢く、優しい女性を育てます』を建学の精神に掲げる同校。自らの生き方に信念を持ち、他の人のために貢献できる、自立した女性を育成する精神は創立以来、脈々と受け継がれてきました。なかでも、図書館を活用したアクティブラーニング型の授業は、同校のめざす教育目標を体現するものであり、『純心オリジナル探究型学習』として注目を集めています。

『知の総合センター』をめざす図書館は、中学と高校それぞれに専門の司書教諭がいて、蔵書は合わせて約8万冊。生徒はどちらの図書館も自由に利用でき、自発的な読書や、自ら課題を見つけて解決する情報リテラシーを身につける場として大いに活用されています。

 図書館でのアクティブラーニング 型授業は、中1から段階的に難易度を上げて行われてきましたが、近年は高校でも活発に取り入れられるようになりました。

高2の現代文も探究型授業で小論文の作成に挑む

 高2の「現代文」の授業は少人数の習熟度別クラスで、前期は評論文や小説を題材にさまざまな形でアクティブラーニングに挑戦します。後期はフランクルの『夜と霧』や『それでも人生にイエスと言う』などを読み解きながら、極限状況の中でも人間らしく生きるとは? といった難しい課題に向き合い、小論文を仕上げていきます。

 取材に訪れた日は中間発表会が開かれていました。まずは国語科の高田令子先生が、「クリティカルシンキング」の定義は「多様な観点から出来事の背景や結末について思考する力である」と説明。小論文の執筆では“複眼力が大切”であると強調しました。

 そのため、まずは複眼的思考を養う練習として、「平和」や「図書館」について自分なりに定義づけした内容を発表し合いました。その中から、

「多様な考えを認め、他人の意見を受け入れることが平和へつながる」など、考え抜かれた言葉も飛び出し、生徒たちの活発な意見交換が見られました。次に小論文の中間発表に移り、フランクルの人間観や、東日本大震災と『夜と霧』の共通点など、生徒たちはそれぞれが取り組んでいる課題について発表しました。

「理不尽に財産・家族を奪われた点や、無期限の暫定性が共通点なのではないか」

 など、鋭い意見も飛び出します。

 この授業は、少人数でお互いの信頼関係もできているため、時にはアドリブをまじえながら、発表を楽しむ雰囲気に満ちています。

「難しい評論や小説でも楽しみながら読み解き、自分なりの意見を論理的にまとめる力が身についてきているので、頼もしいです」(高田先生)

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高2の現代文で前期に取り組んだ課題の例
  • 今福龍太の『ファンタジーワールドの誕生』を基に、未開の地を巡る観光ツアーのチラシを作成。また未開人の立場からコメントや感想を考える。
  • 中島敦の短編小説『山月記』を読んで、登場人物の李徴が発狂する場面を新聞記事風に書く。
  • 夏目漱石が弟子の芥川龍之介に書いた手紙を題材に、自分も漱石から同じ手紙をもらった、と仮定して返事を出す。
  • 「文学と孤独」というテーマでグループ発表。あるグループは、生徒がそれぞれ夏目漱石、芥川龍之介、中島敦に扮して鼎談を行う。
前期で取り組んだ課題の発表例。バラエティー豊かな内容で思考を深めました。前期で取り組んだ課題の発表例。バラエティー豊かな内容で思考を深めました。
少人数で和やかな雰囲気のなか、難しい課題に対しても、一人ひとりが自信を持って自分の意見を述べていきます。少人数で和やかな雰囲気のなか、難しい課題に対しても、一人ひとりが自信を持って自分の意見を述べていきます。
後期はフランクルの作品をもとに、人間とは何か、生きるとは何か、というテーマに向き合います。後期はフランクルの作品をもとに、人間とは何か、生きるとは何か、というテーマに向き合います。
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複眼的思考の練習例「図書館を定義する」
グループごとに出された定義と、他グループの人から予想された根拠の例グループごとに出された定義と、他グループの人から予想された根拠の例

 取材した授業では、グループワークが行われていました。①図書館を定義し、②他グループがその根拠を推理、③定義とその根拠を発表するというものです。この学習を通して、多様な観点から論理的、客観的に物事を思考する力を養っています。

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図書館を使った事前事後学習で長崎研修旅行もさらに充実
長崎研修旅行にて。生徒たちは原爆ホームの皆さんとも交流しました。長崎研修旅行にて。生徒たちは原爆ホームの皆さんとも交流しました。

 同校は昭和9年、創立者のシスター江角ヤス先生が長崎で始めた純心聖母会が母体で、長崎は言わば“純心教育の原点”。そのため長崎研修旅行はゆかりの地を巡って江角先生の想いに触れたり、姉妹校と交流を深めたりして、充実した内容で実施されています。

 事前事後学習でも図書館が大いに活用されており、生徒たちは長崎でのキリスト教や戦争の歴史などから自分なりの考えとしっかり向き合います。特に平和教育は同校の欠かせない教育理念の一つ。今後、より一層、研修旅行を充実した内容にするため、平成30年度からはこれまでの高1から高2での実施に切り替え、より時間をかけて探究型学習に取り組んでいくそうです。

ココも注目!
探究型学習で文章力や発表力が飛躍的に進歩
(国語科/高田令子先生)

 高2の現代文は15人の少人数で行っています。本校では探究型授業を中学から段階的に展開していますが、高校から入ってきた生徒とも、お互いに刺激し合いながら授業は進んでいます。もともと図書館での読書や調べ学習が好きな生徒も多く、いつもいきいき、楽しい雰囲気です。

 従来の講義形式での授業と比べ、探究型を取り入れるようになってからは生徒たちの文章力や発表力が伸び、期待した以上の成果が見られるようになりました。しっかり自分の意見を述べるのはもちろん、臨機応変に他者の意見も受け入れることができるようになっています。
(国語科/高田令子先生)

(この記事は『私立中高進学通信2017年4・5月合併号』に掲載しました。)

東京純心女子中学校  

〒192-0011 東京都八王子市滝山町2-600
TEL:042-691-1345

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