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私立中高進学通信

2017年2・3月合併号

目標にLock On!! 私の成長Story

獨協中学校

チャレンジ精神の肯定で伸ばされた学生時代
今、自由な発想で社会を生きる

OB 友部康志さん 東京学芸大学卒業 俳優

OB 友部康志さん
東京学芸大学卒業 俳優

何気なく立候補した委員会が運命を変えた
『ねぼけ』のパンフレット。うだつの上がらない落語家の三語郎役を演じました。『ねぼけ』のパンフレット。うだつの上がらない落語家の三語郎役を演じました。

 毎年カナダのモントリオールで開かれる『モントリオール世界映画祭』に、2016年、正式出品された日本映画『ねぼけ』で主役を務めた友部康志さん。1987年に同校へ入学、中高6年間を過ごし、同校の独自活動「文化演劇委員会(現演劇部)」で、芝居の面白さに目覚めたといいます。卒業後は「北区つかこうへい劇団」に所属し、舞台俳優の道を歩んできました。

「当時、学生の文化的な活動を増やそうという理由で『文化演劇委員会』が立ち上がり、各クラス2名ずつの参加が決められました。文化祭などで学生劇を披露するための委員会でしたが、面白そうだと立候補したんです。小劇場ブームで、個性豊かな演劇が増えた頃でしたから、テレビでは味わえない生の芝居を観劇したり、実際に学生劇をやってみたりして、世の中には面白い作品がたくさんあるんだと、その楽しさにどんどんのめり込んでいきました」

 委員会の責任者を務めていたのが、現演劇部の顧問でもある柳本博先生です。同校がモデルになった映画『行け!男子高校演劇部』に代表されるように、男子校の演劇部がめずらしい中、全国大会出場や受賞経験も多く、韓国の全国大会に日本代表で出場するなど、数々の実績を残しています。

「私が高1の時、委員会から演劇部に変わり、外部の演劇大会に挑戦することになりました。学生劇の世界は女子学生ばかり。男子校ならではの演劇ができないかということで、経験者の柳本先生にオリジナルの脚本を書いてもらい、暇を見つけては練習をしていました。意気込んで出場したものの、まったく評価されず、部員全員が男泣きしました(笑)。それから、さらに脚本や動きを見直して練習を重ね、次の年には受賞するまでになりました」

 文化祭で披露した芝居も、良い思い出だと振り返ります。

「思い出に残っている学校行事は、やはり文化祭です。自由にプログラムを企画させてくれて、でもしっかり責任を持ってやり遂げなさい、という方針だったことを覚えています。修学旅行もそうでしたね。行く場所は決められていましたが、コースは自分たちで考えて行動しなさいと。今はそれもスタンダードかもしれませんが、あの時代はとてもめずらしいことでした」

独特な校風で育んだ自分らしさと柔軟なものの見方
30年前の学生時代を振り返ってもらいました。「すぐ思い出せますよ!」と、テンポよくインタビューに応える友部さん。30年前の学生時代を振り返ってもらいました。「すぐ思い出せますよ!」と、テンポよくインタビューに応える友部さん。

 同校には、生徒一人ひとりの可能性を伸ばし、社会貢献できる人材を育成する土台と、グローバル社会でリーダーシップを発揮する力を育む環境が整っています。友部さんも、その教育を肌で感じていました。

「自分の判断と責任ある行動を求められましたが、のびのびと活動できる校風です。それぞれ、どこかのフィールドで活躍したいという気持ちの強い生徒の集まりだった印象があります。系列大学もありますが、他の難関大も勇敢に取り組む生徒が多かったですから」

 6年間でやりたいこと、進む道を決めて努力できる生徒ばかりだったと友部さんはいいます。それは、生徒に寄り添い、向き合ってくれる先生の指導力の高さにあるそうです。

「専門分野を持つ先生方が、知的好奇心をかき立てるような教科書以外の話をしてくれるなど、画一的ではない工夫された授業の多さが特徴です。答えも1つだけでなく、さまざまな過程や考え方があることを教えてくれました。一度、書道の授業で楷書・行書・草書を勉強していた時、私は興味を持った隷書れいしょ体を練習していたんです。それを見た先生は、怒るどころか一緒になって面白がってくれました。獨協には、生徒が“面白いな”と思っていることに対して、“それ面白いね”と肯定して評価してくれる先生が非常に多いと感じましたね。興味の幅を広げてチャレンジさせてくれる環境がありました」

 友部さんは、このような経験から「物事を多面的に見る」ことを意識するようになったそうです。俳優として多くの役を演じる友部さんにとって、中高時代に培った固定概念にとらわれない考え方は、役柄をつかむための自由な発想につながっています。

素直に心で感じたことは未来に続く宝物

「私自身は役者ですが、同級生は医者や会社員の友人ばかり。まったく異なる分野ですが、それぞれの生き方や考え方を認め合い、応援し合う関係が続いています。私立ですから先生の顔ぶれもほとんど変わらず、一緒に年をとり、成長していく、卒業後も獨協とともに育っていく、そんなイメージがあります。獨協は130年以上の歴史があり、強い絆が根付いている懐の深い学校です。母校がずっとこの地にあるという安心感も、大きな支えになっている気がします」

 主演を務めた映画『ねぼけ』は、宮崎県で撮影されました。日本の自然の美しさ、そして人と人との交流の温かさを、改めて感じたといいます。

「これまで舞台中心でしたが、映画で初めて主演をすることになり、大きな転換期になりました。残念なことに、色男を演じているわけではなくて、ダメ男の話です。美しい自然を背景に物語が進みます。でも、よく考えてみれば特別な風景は、身近にあるのかもしれません。学校の見慣れた風景も、実は美しかったのだと大人になってから再認識するようになりました。
 多感な学生時代に“面白い” “楽しい” “きれい”と素直に感じたものは、未来に続く宝石の可能性があります。気になることを掘り下げてみたら、実は面白いことが眠っているかもしれません。好奇心旺盛な考え方を許してくれるのが、この学校だと思います」

一生懸命に取り組める環境づくり
演劇部顧問の柳本博先生と、演劇部受賞の複数のトロフィーが収められたケース前で。演劇部顧問の柳本博先生と、演劇部受賞の複数のトロフィーが収められたケース前で。

 今でも交流が続いているという友部さんと柳本先生のお二人。

「“前向きの塊”のような生徒でした。とにかくポジティブ思考で、努力家でしたね」と、友部さんの学生時代を振り返りました。

「自由な校風ですから、生徒がやりたいことを見つけたら全力で、のびのびと取り組めるようにサポートしたいと思っています。学業と部活動を両立させる生徒が多く、生徒自ら立ち上げためずらしい部や委員会がそろっています。部活動や文学、音楽、そしてお芝居も、明日を生きる糧となるもの。学生時代にたくさん触れることが大事だと思います」

(この記事は『私立中高進学通信2017年2・3月合併号』に掲載しました。)

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〒112-0014 東京都文京区関口3-8-1
TEL:03-3943-3651

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