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私立中高進学通信

2017年2・3月合併号

目標にLock On!! 私の成長Story

成城中学校

「何を大切に、どう生きるか」
中高の学校生活にその学びがありました

OB 齋藤直哉さん 三菱商事勤務

OB 齋藤直哉さん
三菱商事勤務

魅力ある職場で働けるのは母校で鍛えられたから
思い出深いキャンパスを柔道部顧問の中島裕幸先生(左)と、数学科の宮本八太郎先生(右)と一緒に屋上から眺めました。思い出深いキャンパスを柔道部顧問の中島裕幸先生(左)と、数学科の宮本八太郎先生(右)と一緒に屋上から眺めました。

 改装された、真新しい校舎を見回し、掲げられた校章を見つけて、「三光星さんこうせいはここにあるんですね」と、齋藤直哉さんは感慨深げです。「三光星」は中国の哲学書『中庸』が出典で、同校の教育理念である大切な3つの徳「知・仁・勇」を表しています。

 齋藤さんは2011年に同校を卒業後、中央大学法学部に進学。現在は総合商社に勤めています。

「心から『スゴい』と思える方がたくさんいる会社です。『語学が堪能』『高学歴』というだけでは、入社できないと感じています。僕が就職できたのは、母校の柔道部で鍛えられたおかげです」

 齋藤さんは中3の時に、「投げる姿の美しさ」に心を打たれ、柔道部に転部しました。部活動では、柔道の技術はもちろん、礼節・姿勢・言葉遣い……、挙げるとキリがないほど、たくさんのことを身につけたと言います。

「男気あふれる先輩が多く、同級生も後輩もユニークで、刺激を受けました。柔道を続け、貫き通すことの大切さも学びました。あとは整理整頓です。今でも部室に行くと、つい掃除をしてしまいます(笑)」

 これらのことは厳しいビジネスの場に身を置く齋藤さんの「日々の礎」になっています。

 
自学自習の習慣がつき
学ぶことが楽しくなった
「将来は、諸外国の文化や歴史、政治経済などについてももっと学びたい」と尽きない向学心を語る齋藤さん。「将来は、諸外国の文化や歴史、政治経済などについてももっと学びたい」と尽きない向学心を語る齋藤さん。

「授業を受けるのも楽しみでした。深く学ぶ授業が多く、数学であれば公式を覚えて答えを出すのではなく、『なぜそうなるのか』を理解することに重点が置かれていました。大学の志望校の一つに、論述方式の試験がありましたが、真に理解していないと問題を解くことはできなかったと思います」

 同校の校訓の一つは「自学自習」です。生徒が勉強に対し意欲を持ち続けられるようにサポートをしています。

「英語が好きで、自由英作文を書いて職員室に持っていくと、先生はそれを入念に添削してくださいました」

 英語については、柔道部の合宿でも、印象深い出来事があったそうです。

「合宿所に向かう途中のパーキングエリアで、顧問で体育科の中島先生が外国の方とフレンドリーに話しているのを見たんです。すごく格好いいなと思いました。僕も修学旅行中に、先生を真似て話しかけてみました。学校で習った英語だけでも、こんなにコミュニケーションがとれるんだと、ワクワクしました」

 語学への興味は年々高まり、大学へ進学すると独学でフランス語を習得し、通訳レベルのフランス語技能検定試験1級に合格しました。これも、同校で身につけた「自学自習」の習慣によるものでしょう。グローバル教育にも力を入れる同校。齋藤さんに続く後輩が、今後ますます増えていくことになりそうです。

人として大切なことを伝えてくれる先生たち

「成城の先生は『飴と鞭』。とは言っても、懐柔と弾圧ではないですよ(笑)。自学自習に代表される自由さは『飴』、でも叱る時はしっかり叱ってくれるところが『鞭』です」

 鞭の例を一つ教えてもらいました。

「柔道部は文化祭で『ベビーカステラ』を作る伝統があるのですが、後輩の代で企画書の提出が遅れ、出店できなくなってしまったんです。僕らは(宮本)八太郎先生に『伝統が途切れると、後輩が責任を感じてしまう。なんとか出店させてほしい』と直談判に行きました。でも、先生は頑として首を縦に振ってくれなかった。あの時は恨めしく思いましたが、今ではその指導で先生が伝えたかったことがわかります」

 齋藤さんの話には、先生とのエピソードがつきません。合宿所で露天風呂に入りながら、人生について語り合ったこと。格好の良さだけで英語のスラングを使うとネイティブの先生が本気で怒ってくれたこと。

「先生に会うと、今も背筋がピーンと伸びますね」

 自由な校風でありながら、時に厳しく、三光星に表される「人として大切なことを教えてくれる学校」。齋藤さんの言葉には、母校への感謝があふれていました。

将来を見据えた指導は卒業してからも生き続けます
齋藤さんにとって、大きな思い出をくれた2人の先生。齋藤さんにとって、大きな思い出をくれた2人の先生。

「社会に出ると厳しいこともあるでしょう。でも、一度厳しい経験をしていると、乗り越える力になります。中高時代に礼儀やあいさつなどを含め、身につくまで厳しく指導するのは、今役に立たないと思えても、人生において必ず役に立つからです。それに気付いてくれた齋藤くんは、自分なりの道を切り拓いて、貫き通せる人になっていると思いました」
(中島先生)

「レールを敷いて『こういう進路に進め』というのではなく、生徒自身の伸び代を小さくしないよう、やりたいことにどんどん飛び込んでほしいと思っています。途中で部活動を変わるなどした齋藤くんは、それを体現した生徒でした。今も勉強への意欲を持ち続け奮闘している姿に、自学自習の精神が身についていることを感じてとてもうれしく、そして頼もしく思います」(宮本先生)

(この記事は『私立中高進学通信2017年2・3月合併号』に掲載しました。)

進学通信2017年2・3月合併号
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