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私立中高進学通信

2017年2・3月合併号

その先に備えるキャリア教育

東京家政大学附属女子中学校

25歳
成長段階に合わせて組まれた螺旋的な教育プログラム

25歳で理想の自分をめざす、中高一貫教育ならではの総合学習。
実現のために「今、何をすべきか」を考え、人間力を高めます。
『家政探検』での1コマ。創立135年を迎えた学園の創立者「渡邉辰五郎像」の前で。

『家政探検』での1コマ。創立135年を迎えた学園の創立者「渡邉辰五郎像」の前で。

ヴァンサンカンとはフランス語で25歳のことです。25歳の「なりたい自分」に近づくために、6年間を通してさまざまなキャリア教育が行われています。ヴァンサンカンとはフランス語で25歳のことです。25歳の「なりたい自分」に近づくために、6年間を通してさまざまなキャリア教育が行われています。

 独自のキャリア教育プログラム『ヴァンサンカン・プラン』。社会の中で自立し、活躍し始める25歳を目標に、「自分がどうありたいか」を思い描きます。自立した女性として豊かに生きていくための総合的な力を養う、段階的なプログラムが組まれています。

「社会人となる10数年後の未来を見据えて、生き方を学ぶ取り組みです。中1では自分自身や学園について知ることで足元を固め、自己肯定感を育みます。そして、中2から高校まで成長過程に合わせ、ボランティア体験やキャリアガイダンスなど、多彩な探究プログラムに取り組みながら、視野を広げていきます。また、中2、高1、高3それぞれの時期に『25歳の私』をテーマに作文を書きます。時間をおいて25歳の理想の自分について考えることで、自分の目標や成長を確認することができますし、学習への取り組み方も自然と変わってきます」
(教頭/荒籾あらもみ和成先生)

 ヴァンサンカン・プランは、10数年前から高校生の総合学習として始まり、同校の建学の精神「自主自律」の道を歩み、生活信条である「愛情・勤勉・聡明」を実践できる女性になるための柱となっています。

「このプログラムは完結型ではなく螺旋的に積み上げていくもので、体験したことは発表や展示によって周りと共有します。中学ではグループ活動も多く、協力し合うことで他者理解を生み、コミュニケーション能力を高めていきます。中1で行う『家政探検』などは、生まれた月別のグループに分かれて行動するのが伝統で、クラスを越えて仲間と関わる機会になっています」(学習・進路部副部長/松原寛子先生)

 大学附属校の教育環境を活用したプログラムが多いことも特徴。生徒は中1から家政探検で大学を知り、OG講演会で先輩の話を直接聞く機会に恵まれています。高1・高2で行われる家政大学の模擬授業は、まさにワンキャンパスのメリットです。中3で、実際に家政大学をはじめとするオープンキャンパスに出向きます。これは中高一貫ならではのことでしょう。

「キャリア教育に+αし、食育やマナー講座も並行して行っています。社会が大きく変化していくなかで、目標や生き方を見つけ、自主自律の道を歩めるように、中高6年間でしっかりと学べる体制を今まで以上に整えたいと考えています」(荒籾先生)

Report 中1
学び舎を知る『家政探検』と自分を知る『自分史』の制作
家政探検では、東京家政大学博物館も訪れます。家政探検では、東京家政大学博物館も訪れます。

 9万㎡の広さの緑豊かなキャンパス内には、幼稚園から大学、大学附属の東京家政大学博物館まで充実した施設が整っています。1学期の後半にキャンパスを巡る『家政探検』を行い、学園の成り立ちを知り、建学の精神を肌で感じます。そして、中1の終わりには、『自分史』を作成。自らを見つめるとともに、多くの人との関わりの中で生きてきたことを実感し、愛され、支えられていることに気付く貴重な機会です。

Report 中2
生き方や職業について考える
『ボランティア活動』『職業研究』
先輩の体験談を聞いたり、自分のことについて話したりするカタリ場。先輩の体験談を聞いたり、自分のことについて話したりするカタリ場。

 今の自分にできることは何か、人のために何ができるかを考えて行動する『ボランティア活動』、実際に働いている身近な人や保護者にインタビューする『職業研究』を通して、働くことや職業への理解を深め、興味と関心を高めます。

 3学期には、高3生から進路選択などについて話を聞く『OG講演会』が開催され、2016年から始まったばかりの『カタリ場』では、社会人や大学生など“少し年上の先輩”と自分のことや将来の夢について語り合う時間もあります。これらの経験を通じて、理想の自分を思い描き、『25歳の私』という作文にまとめます。

Report 中3
進路を見据えた『キャリアガイダンス』と『学部・学科研究』
キャリアガイダンスの様子。キャリアガイダンスの様子。

 中3では、経験に基づいた話を社会人から聞き、視野を広げる機会を設ける『キャリアガイダンス』が行われます。

「話の中で、現代女性の社会進出の難しさや、結婚や出産など女性ならではの問題にも触れられます。女性が置かれている環境を正確に学び、具体的に将来を考える機会になっています」(松原先生)

 キャリアガイダンスを経て、大学について知る『学部・学科研究』に入ります。興味のある大学については、オープンキャンパスに出かけます。

Report 高校
目標進路実現のための『模擬授業』『企業インターン』
大学附属ならではの模擬授業は、進路について考える良い機会です。大学附属ならではの模擬授業は、進路について考える良い機会です。

 高校入学後すぐに行われる『CAS(Career Axis Support)プログラム』。働く女性の話を聞いたり、ワークショップを行ったりしながら、自分の生き方を考えます。高2になると、自分の進路に直結した『学部・学科研究』や大学附属であるメリットを生かした、『家政大学の模擬授業』に参加し、“何のために学ぶのか”という土台を探ります。

 高2で、再びボランティア活動に参加します。中学生と比べて参加できる種類も広がり、幅広くボランティアに関われる機会になっているといいます。2016年から会社の一員として企業の課題に取り組む『企業インターンワーク』も始まって、より充実した内容になっています。

(この記事は『私立中高進学通信2017年2・3月合併号』に掲載しました。)

東京家政大学附属女子中学校  

〒173-8602 東京都板橋区加賀1-18-1
TEL:03-3961-2447

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