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私立中高進学通信

2017年2・3月合併号

グローバル時代の学び方

サレジオ学院中学校

世界へ目を向け奉仕する心を育てる

国際社会においても大切なのは「やさしい気持ち」
カナダホームステイでは、一つのホストファミリーに上級生と下級生が2人でダブルステイ。慣れない生活に戸惑いながらも、2人で助け合いながら自らの成長を感じます。

カナダホームステイでは、一つのホストファミリーに上級生と下級生が2人でダブルステイ。
慣れない生活に戸惑いながらも、2人で助け合いながら自らの成長を感じます。

カナダでのホームステイをスタート

 25歳になった時には、社会の中で弱い立場にいる人々の声を聞き、手を差し伸べることのできる「奉仕する心を持つリーダー」へと成長していてほしい。そんな思いから、同校では2016年度より中3と高1の希望者を対象に、カナダでの2週間のホームステイをスタートしました。

「海外の人に対しても、同じように役に立つ大人となることが本校の教育の目的です。広い視点を持つためにも、海外での経験はとても重要です」

 と入試広報委員長・英語科の朝倉広明先生は話します。

 現地では、中3生と高1生がペアになって一つの家庭に滞在します。1人でのホームステイでは慣れるまでに時間がかかり、ホストファミリーと会話せずに引きこもってしまうこともあるため、このような配慮をしたそうです。下級生とホストファミリーとの会話を上級生が手助けすることで、会話が弾んでコミュニケーションがスムーズになり、ともに英語力がより伸びるようになります。

ショッキングな経験も将来を考えるポイントに

 同校ではカナダのホームステイに先んじて、2014年度から高1の希望者を対象とするフィリピン語学研修を実施しています。5日間、1日8時間のマンツーマンレッスンで英語力を伸ばすのです。

「いやが応でも英語を使う環境に身を置き、周りの目を気にすることなく話すことで、英語を使うことへの抵抗感が薄れていきます」

 フィリピン語学研修に参加した生徒たちは、帰国後も英語力を維持したいという思いから積極的に先生に掛け合い、月に1度、英語でのランチ会が行われることになりました。ネイティブの先生が毎回テーマを決め、それに沿って英語で発表やディスカッションを行うというものです。英語力だけでなく考える力、意見を言う力も育てる良い機会となっているそうです。

 この語学研修では英語力を磨くだけではなく、現地の姉妹校との交流や孤児院訪問、さらに、アジア最大のスラム街と言われているスモーキーマウンテンも訪れます。同じフィリピンの人でも、恵まれた生活をしている人もいれば、不衛生な環境に暮らし、食べるものにも困る子どもたちがいることに生徒は大きなショックを受けると朝倉先生は話します。

「フィリピンの現状を見て、自分たちにはいったい何ができるのかと、真剣に考え始める生徒がいます。本校は勉強さえできればいいという考えではありません。やさしい気持ちを持ち、そのうえで、知識や技能を生かして人の役に立つ。そういう人間に育ってほしいと思います」

 朝倉先生自身、高校でアメリカに1年間留学した経験を持ち、中高時代に海外へ行く意義を感じていると言います。

「価値観が形成されるこの時期に日本を出て、さまざまな経験をしてほしいですね」

広く世界を知る体験
海外研修体験座談会

春休みにカナダホームステイに参加した中3生2人と、高1でフィリピン語学研修に参加した高2生3人の生徒のみなさんに、研修に参加したきっかけや、そこで得たものなどを話してもらいました。

――カナダホームステイに参加したきっかけは?

仙道玲央くん(中3/カナダホームステイに参加)仙道玲央くん
(中3/カナダホームステイに参加)

仙道くん
剣道部の先輩が参加していたこともあり、思い切って参加しました。英語に自信はありませんでしたが、英語で話すと相手も理解しようとして「こういうことだね」とわかりやすく言ってくれるので、コミュニケーションが取りやすく、英語を話すのが楽しくなりました。

佐藤くん
両親の勧めで参加しました。到着後2、3日は時差ボケもあり、日本語が通じない不安から部屋に引きこもりがちでしたが、一緒にホームステイした先輩が率先してホストファミリーとコミュニケーションを取ってくれたおかげで、だんだんと話せるようになっていきました。

――フィリピン語学研修に参加した理由を教えてください

石毛拓馬くん(高2/フィリピン語学研修に参加)石毛拓馬くん
(高2/フィリピン語学研修に参加)

石毛くん
バスケット部の仲間と一緒に参加しました。英語は苦手だったので1日8時間のマンツーマンレッスンはきつく感じましたが、同行した先生が「ここを乗り越えるとなんとかなるよ」と励ましてくださったおかげで、がんばれました。
夜も、参加したメンバーで授業の内容を話したり、予習や宿題をしたり、英語漬けの毎日でした。慣れない環境ではありましたが、日本ではできない経験ができました。

高科くん
僕はただ英語を勉強していても会話力は身につかないと思い、参加を決めました。マンツーマンレッスンの先生は年も近く、日本のアニメなど共通の話題を提供してくれて、最後にはSNSも交換しました。外国の友達ができたようで、とても楽しかったです。

高橋楽くん(高2/フィリピン語学研修に参加)高橋楽くん
(高2/フィリピン語学研修に参加)

高橋くん
マンツーマンレッスンはかなり厳しいのでは?と覚悟して参加しましたが、現地の先生は日本をよく理解してくれていて、楽しく学べました。寮には韓国から来た人もいて、ほかの外国人とも交流できたのが良かったです。

――研修やホームステイで印象に残っていることは何ですか?

仙道くん
話してみたら、意外と英語が通じたのがうれしかったです。

佐藤くん
カナダは過ごしやすく街並みも風情があって、とても好きになりました。

佐藤優斗くん(中3/カナダホームステイに参加)佐藤優斗くん
(中3/カナダホームステイに参加)

石毛くん
孤児院やスモーキーマウンテン見学で、非常に心が揺さぶられました。自分の無力さを感じると同時に、将来何かしてあげられるようにがんばりたい気持ちがわいてきました。自分の考えそのものが変化したのを実感しています。

高科くん
孤児院で子どもたちと接しているときは楽しいのですが、別れたあとで彼らが置かれた境遇を考えると胸に重いものを感じました。英語に関しては、東京オリンピックで通訳ボランティアができるように語学力を上げたいと考えています。

高科幸平くん(高2/フィリピン語学研修に参加)高科幸平くん
(高2/フィリピン語学研修に参加)

高橋くん
英語だけではなく、日本にいたらわからなかったこと、感じることがなかったことを体験した研修でした。今回は学校や両親の力を借りての訪問でしたが、近い将来自分で計画を立て、自分のお金で海外へ行って多くの外国人と交流したいと思うようになりました。

カナダのホームステイでは、現地校を借りてみっちりと英会話を学びます。現地の高校生と街を散策することもあり、英語力だけでなくコミュニケーション力も養う機会となっています。カナダのホームステイでは、現地校を借りてみっちりと英会話を学びます。現地の高校生と街を散策することもあり、英語力だけでなくコミュニケーション力も養う機会となっています。
同校の英語の授業は週6時間のうち、1時間はネイティブの先生と日本人の先生によるチームティーチング。英語表現や発音により気を配った授業が行われています。同校の英語の授業は週6時間のうち、1時間はネイティブの先生と日本人の先生によるチームティーチング。英語表現や発音により気を配った授業が行われています。
スラムの街の暮らしを目の当たりにして、ショックを受ける生徒も。こうした世界を知り、見聞を広めることも、フィリピン語学研修の目的の一つです。スラムの街の暮らしを目の当たりにして、ショックを受ける生徒も。こうした世界を知り、見聞を広めることも、フィリピン語学研修の目的の一つです。

(この記事は『私立中高進学通信2017年2・3月合併号』に掲載しました。)

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