私立中高進学通信
2017年1月号
大学合格力強化計画
多摩大学目黒中学校
生徒の可能性を最大限に活かす指導で
大学合格実績が加速度的に上昇

放課後の自習に励むことができるラーニングセンターでは、教師やチューターが個別学習をサポート。
高校生が勉強する姿が中学生にも刺激を与えます。
常に成長・進化を続ける地に足のついた受験指導

生徒一人ひとりが自分らしく学び、将来の夢を無限大の可能性のなかから健やかに育む。そのために同校は、学習への取り組みも常に進化させ続けており、大学受験における結果にも、右肩上がりの大きな成果を上げています。
2010年から2016年春までの大学合格実績の推移を見ても、国公立大学合格者は6年間で5・2倍に。早慶上智・東京理科大への合格者は3・3倍、GMARCH(学習院・明治・青山学院・立教・中央・法政)合格者は2・2倍と躍進を続け、毎年、大学合格率は上昇の一途をたどり、毎年、より難易度の高い大学ほど実績が伸びる、めざましい結果を生み出しています。
そんな同校の大学進学への取り組みのポイントを、進路指導部長の荒尾吉宣先生にうかがいました。
「中学での徹底した基礎学習をもとに、生徒に幅広い選択肢を与えながら自主的によりよい進路を決定させるトータルプログラムにあるのです」
本校は、中学でまず『特進クラス』と『進学クラス』に分かれますが、どちらのクラスでもセンター試験の受験を必須としており、国公立大学をめざせる態勢と意識を定着させています。特に進学クラスは私立大学志望者が多いので、基本的に最低でもGMARCH合格をめざしたカリキュラムを実施しますが、最初から極端に的を絞らせることはしません。
中1・中2で中学の堅固な基礎を作り、中3・高1で英・数・国の基礎教科の充実を図り、高2以降は飛躍できる環境を整えます。そして、生徒が自分の適性と学力レベルを確実に自覚したうえで、高2から志望先を選択し、特進クラスではクラス内を文系・理系に細分化して、進学クラスではコース別に分かれて過去問題を徹底学習するなど、目標を定めてよりハイレベルな学習へと進んでいくのです」
生徒の受験選択肢を増やすフレキシブルなクラス体制
同校の進学指導が着実な段階制を敷いているのには、生徒のモチベーションを思いやる現実的な理由があります。
「昨今の中高一貫校の進路指導は、なるべく早めにキャリアプランを設定して進学先を絞り込む傾向にあります。しかし実際問題、人生経験の少ない中学時代に確実な将来を誰もが予想できるでしょうか?
あまり早く進路を絞り込むと、多感な時期の生徒たちは、少しの伸び悩みや挫折で自分を見失うこともあります。結果、大学受験でいい結果が残せない例を、私も多数経験してきました。それを回避するためにも、受験勉強が本格化する前に、より多くの選択肢と可能性を残し、生徒が自ら納得して努力できる環境を作っています」
そのために同校では、進学クラス、特進クラスのコース選択にも、かなりフレキシブルに対応しています。
「進学クラスは、中2、中3、高2への進級時に、希望者は特進クラスに移ることができるなど、ステータスアップの機会を数多く設けています。さらに、国公立大志望の特進クラス生も、志望大学の受験科目によって、あえて高2で進学クラスへと切り替える生徒もいます。
クラスごとの必修科目、選択科目も自由度を高め、一人ひとりの適性にていねいに向き合う体制を教師間にもしっかりと作っています」
「やればできる」心を育み向上心を高める指導を徹底

2020年の大学入試改革に向けての対策も、同校は着実かつ現実的に進めています。
「まず中学から国語ではアウトプットを重視するなど、主要教科で考察力がつき、学ぶ意欲を高める学習を推進しています。さらに2017年度より中学全クラスに電子黒板を導入し、全教員がiPadを所持してICTとアクティブラーニングへの取り組みを強化します。
高校受験のない一貫教育ならではの中だるみを防ぐために、道徳やLHR(ロングホームルーム)を利用してグループワークを積極的に導入するなどの工夫を凝らし、学習意欲を高める授業に一丸となって取り組んでいます」
同時に、大学受験に向けて大切にしていることの一つは、「生徒自身が自分に自信を持つこと」と荒尾先生は言います。
「本校は、進路決定を自由に行う意味でもAO入試や推薦入試より、一般入試を生徒に勧めています。多数の先輩がそれで難関大学を突破し、しかも現役合格者が多い。そういう現状から刺激を受けて、 “自分もやればできるんだ”という自信がつき、一層やる気が生まれているのです」
自宅で学べる映像講座も積極的に導入。放課後や長期休暇中に実施される各種のセミナーも、大変好評だといいます。放課後は自習室として使用できるラーニングセンターも、中学生には夜8時、高校生には夜9時まで開放され、さまざまな場面で生徒は自ら学ぶ姿勢を自然に身につけていきます。
「本校は部活動でも非常に優秀な成績を収めるという文武両道が特徴です。部活動でも勉強でも、高い目標を持たせながら、さらに成長できる各自の余白を大切にする。だからこそ大学受験でも向上心を忘れず、努力することができるのだと思います」
2016年 春大学合格実績
(総数に既卒生含む)
大学名 | 総数 | 現役 | |
---|---|---|---|
国 公 立 大 学 |
東京工業大学 | 1 | 0 |
筑波大学 | 2 | 2 | |
東京農工大学 | 1 | 1 | |
首都大学東京 | 4 | 4 | |
東京海洋大学 | 1 | 1 | |
群馬県立女子大学 | 1 | 1 | |
信州大学 | 1 | 1 | |
山梨大学 | 1 | 1 | |
茨城大学 | 1 | 1 | |
前橋工科大学 | 2 | 2 | |
秋田大学 | 1 | 0 | |
山形大学 | 2 | 2 | |
山口大学 | 3 | 3 |
大学名 | 総数 | 現役 | |
---|---|---|---|
私 立 大 学 |
早稲田大学 | 14 | 10 |
慶應義塾大学 | 3 | 2 | |
上智大学 | 2 | 0 | |
東京理科大学 | 17 | 15 | |
明治大学 | 24 | 21 | |
青山学院大学 | 3 | 2 | |
立教大学 | 7 | 4 | |
中央大学 | 13 | 13 | |
法政大学 | 55 | 50 | |
学習院大学 | 7 | 6 | |
関西学院大学 | 1 | 0 | |
同志社大学 | 2 | 1 | |
立命館大学 | 5 | 1 | |
成蹊大学 | 2 | 2 | |
成城大学 | 5 | 5 | |
國學院大學 | 7 | 6 | |
明治学院大学 | 17 | 17 | |
武蔵大学 | 5 | 4 | |
東京女子大学 | 3 | 1 | |
日本女子大学 | 8 | 7 | |
芝浦工業大学 | 6 | 4 | |
東京農業大学 | 7 | 7 | |
獨協大学 | 4 | 4 | |
明治薬科大学 | 1 | 1 | |
東京薬科大学 | 1 | 0 | |
麻布大学 | 2 | 2 | |
二松學舍大学 | 1 | 1 | |
昭和大学 | 2 | 1 |
(この記事は『私立中高進学通信2017年1月号』に掲載しました。)
多摩大学目黒中学校
〒153-0064 東京都目黒区下目黒4-10-24
TEL:03-3714-2661
進学通信掲載情報

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