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私立中高進学通信

2017年1月号

Teacher's Lounge 先生たちの座談会

聖学院中学校

21世紀型教育の先進校
生徒飛躍の源はコレだ!人気校が実践する教育の進め方

――アクティブラーニングやPBL※教育を早くから取り入れておられます。導入による変化はどのようなところに表れてきましたか?

清水広幸 先生清水広幸 先生
副校長で入試広報部長も務める先生は自身も聖学院出身。何事にもていねいなジェントルマン。

清水先生
いたるところで表れていて、自分の意見を持つ生徒が増えました。男子は言語で表現することが苦手なことが多く、共学校ですと言語発達の早い女子に押され、男子は小さく収まることも多いと聞きます。本校でも、これまでは一部に積極的に発言する生徒もいましたが、今のようにあらゆる生徒が自分の意見を持ち、表現できるようになったのは、間違いなくアクティブラーニングやPBLの好影響だと感じています。

大野先生
先日行われた本校の文化祭にあたる記念祭でも、そのことは顕著でした。すべての学年において力作が多くなりました。

 面白かったのが、教室にジェットコースターを走らせるという企画。当初の企画は、木製のレールの上にコマのついた箱を置き、2メートルの高さから滑らせたいということでしたが、教室の窓から落ちる危険もありますし、とても許可できないと教員側で却下しました。

 ところが、驚くことに生徒は引き下がりませんでした。どうしたら安全性を確保できるかを練り直し、もう一度企画書をあげてきました。

伊藤先生
我々からどんな疑問がくるかも予測して、考えていたようです。高さを低く調整するなど、打開策を打ち出し、みごとに私たち教員を頷かせました。

清水先生
アイディアを出す、創造する、問題点を見つけ出す、解決策を考えるといった一連のプロセスは普段の授業から学び取ったのだと思います。すべての科目において実践しているアクティブラーニングや、PBLの授業を通して日々その訓練をしているわけです。

大野泰邦 先生大野泰邦 先生
中等部長。社会科、地理、公民教諭。PBL教育も担当。世界に目が向く授業で子ども達をワクワクさせてくれる。

大野先生
私の担当する中1の地理の授業では、日本の地理を学んでいますが、地理の基礎だけでは終わらせません。

「20年後、30歳台になったあなたたちが暮らす世の中はどんな世の中になっていると思いますか?」と問いました。生徒から「少子高齢化」の話題が上りましたので、次に「問題を解決するために、どうしたらいいですか?」と聞きました。

 はじめは、「子どもをいっぱい産んでもらう」など、単純な答えしか返ってきません。そこにまた問いを投げかけるのです。「では、子どもを産んでもらうためにはどんなことが必要ですか?」。すると、生徒たちは人口推移のデータなどさまざまな資料を基に掘り下げて考え出します。どこに問題があるのか、どうしたら子育てしやすい社会にできるのか、地域性があるのか……。これは社会全体の問題として捉えないといけないと徐々に視野が広がっていきます。こういった分析力を強化できるのもアクティブラーニングの利点です。

――良質な質問が子どもを伸ばしているのですね

伊藤豊 先生伊藤豊 先生
高等部長、国語科教諭。いつも子どもたちのナイスな発言を引き出す聞き上手。

伊藤先生
アクティブラーニングを行ううえで、教師が最も気をつけなければいけないのは、質問の投げかけ方です。今の問いが生徒に何を求めるための問いなのかを熟慮する必要がある。情報をピックアップさせるためなのか、物事を批判的に見てみるためにするのかなど、はっきりと目的を持たせることにより、生徒は自分たちがするべきことをキャッチするようになるのです。

 地頭のいい子は訓練をしなくても自分の考えをまとめ、発信する力を備え持っていることがあります。ですが世の中、地頭がいい人間ばかりではない。「分析力」や「想像力」、「問題解決能力」はこの世の中を生きるために必要な力です。しかしそれは元々優れた人だけが持つ力ではありません。練習すれば手に入れることができます。これらの力を養う最も効果的な学習法がアクティブラーニングであり、PBLだと思います。

清水先生
事実、その効果は大学入試の結果にもつながり始めています。今年も難関私立大学の合格者数が伸びました。

伊藤先生
グローバル化が進む現代社会が求めているのは、自分で考え価値観の違う他者とも協力して問題を解決していける人材だと思います。大学もこうした力を持った学生が欲しいのだと思います。

――思考力入試は、まさにこの教育スタイルに合った生徒を求めたいということで始められたのですか?

2016年度の『思考力ものづくり入試』では、資料を見てその国が抱える問題の解決策をレゴブロックで表現する問題が出題されました(画像は受験生による解答)。2016年度の『思考力ものづくり入試』では、資料を見てその国が抱える問題の解決策をレゴブロックで表現する問題が出題されました(画像は受験生による解答)。

清水先生
はい、そうです。2017年入試は、『思考力入試』をより鮮明にするために2月2日の午前入試は『思考力ものづくり入試』と『思考力+計算力入試』に絞って募集することにいたしました。

大野先生
『思考力ものづくり入試』で見ているのは6つの観点です。2017年度入試でもレゴブロックを使った問題を出題する予定ですが、伝えたいことを強調するための「工夫」、ブロックの配色や形、バランスを見る「クオリティ」、解決しようとするアイディアを考えられるかの「解決能力」、資料を読み取れているかの「分析」、相手に伝える「言語表現」と、考えていることを形にする「表現」ができているかを評価します。

伊藤先生
2016年度の『思考力+計算力入試』では、ある国の肉売り場の写真と日本のスーパーの肉売り場の写真を比較させ、写真から見て気づいたことを書きなさいという問いを出しました。また、それを踏まえて、あなたがもし写真の国で生活するとしたら、どのようなスキルが必要だと思うかを200字程度で書きなさいという問いも出しました。発見と探究ができているかを見るものです。これに加えて、基礎的な計算問題を40問出題しました。

清水先生
『思考力入試』で入学した生徒はほぼ、学年でも成績が上位層にきています。『思考力ものづくり入試』は保護者の方としてはどんなものなのか予想がつきづらいと思います。『思考力入試』対策の思考力セミナーも実施していますからぜひ活用していただきたいです。

記念祭で生徒たちが製作したジェットコースター。記念祭で生徒たちが製作したジェットコースター。
アクティブラーニングやPBLをより効果的にするために作られた「Future Center(フューチャーセンター)。普通教室3つ分の空間に可動式のイスとテーブル、プレゼンができるスクリーンを8面完備。アクティブラーニングやPBLをより効果的にするために作られた「Future Center(フューチャーセンター)。普通教室3つ分の空間に可動式のイスとテーブル、プレゼンができるスクリーンを8面完備。

(この記事は『私立中高進学通信2017年1月号』に掲載しました。)

聖学院中学校  

〒114-8502 東京都北区中里3-12-1
TEL:03-3917-1121

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