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私立中高進学通信

2017年1月号

アクティブラーニングで伸ばす新しい学力

武蔵野大学中学校

全員所有のiPadでアクティブラーニングを加速

心を磨いて自立した生徒を育てる
伸び伸び過ごせる自然豊かな環境の中で、iPadという力強いツールを手に入れた生徒たちは、いきいきと自発的な学びを深めています。

伸び伸び過ごせる自然豊かな環境の中で、iPadという力強いツールを手に入れた生徒たちは、
いきいきと自発的な学びを深めています。

伝統ある自発的な学びをうながすICT機器の導入

『仏教精神にもとづく、真の人間教育、人間成就の教育』を建学の精神に掲げる同校。開校以来一貫して、「宗教」の授業や朝拝などを通し、自ら考えて行動する力や明るい知性、豊かな情操を育む教育を行ってきました。「宗教」の授業で培った自発的な学びは、言い換えればアクティブラーニングそのもの。このような伝統ある教育をさらに推進していくため、近年はICT化も積極的に進めており、今年度の中1からは全員がiPadを所持して授業で活用しています。

 取材した英語の授業では、生徒たちは教科書を開く前にまず、その日習う単元の内容をリスニングで理解。iPadの画面には、登場人物は誰だったか、何をすると言っていたか、などの質問カードが示されていて、生徒たちは2人1組で相談しながら解答を書き込んでいきます。

 先生は、わかる単語があれば、できるだけ英語で書き込むように指示。解答カードを送信すればクラス全員で共有され、どのような答えがあったのかは一目瞭然です。出揃った答えを見比べながら、みんなで意見交換を進めていました。

 その後で教科書を開き、読解や音読をしますが、授業の最初にリスニングとiPadを使った意見交換で内容は把握できているので、理解はスムーズな様子。英語の4技能をバランスよく伸ばすうえで、iPadを有効に使っている様子がよくわかりました。

 
ネットリテラシーを身につけ自由な活用をうながす
副校長/大坂泰雅先生副校長/大坂泰雅先生

 家庭学習も大切にしている同校では、宿題もiPadに配信。プリントの宿題と併用し、学力の定着につなげています。帰宅後、授業で習った内容をiPadで復習できる点でもメリットは大きいでしょう。

 またiPadは授業だけではなく、文化祭の発表や部活動など、さまざまな場面で活用され始めています。インストールできるアプリや、検索できるサイトに制限をかけるなど一定の使用ルールは設けていますが、あとは自由に使うなかでネットリテラシー(情報ネットワークを正しく利用することができる能力)やモラルを身につけてほしいという方針です。

 副校長の大坂泰雅先生にうかがいました。

「心の教育をしっかりしていこうというところはICT教育においても変わりません。相手のことを考えて行動でき、だれからも信頼される人物を育てていきたいと思っていますので、iPadの導入にあたっても、使い方のノウハウではなく、マナーやモラルを大切に教えています。そのうえで生徒たちにはICT機器を自由な発想で活用し、どんどん新しいことにチャレンジしてもらいたいです」

『学祖高楠順次郎先生の五戒』にも込められた「心を磨くことで、自立した女性になってほしい」という大切な願いは、iPadという新しいツールを得ても変わらず受け継がれていくのです。

iPad導入の授業アプリの積極活用で理解を助ける
提出された課題はいつでも見返せるので、生徒の理解状況を先生は把握しやすくなりました。提出された課題はいつでも見返せるので、生徒の理解状況を先生は把握しやすくなりました。

 ほとんどすべての教科で活用しているのが授業支援アプリ『ロイロノート』。このアプリを使えば、解答や内容の共有が簡単にできます。生徒が正しく理解できているかどうかを先生は即座に把握し、必要なサポートを行うことができます。一方で生徒同士でも友達の解答からさらに学びを深めたり、グループで答えを出し合ってディスカッションしたり、といった双方向的な活用でも効果を上げているそうです。

「ノートであれば生徒に返却すると私の手元には残りませんが、『ロイロノート』では過去の解答内容を、いつでも見返せる点でもメリットは大きいです」(数学科・情報科/堀内一重先生)

 視覚的な理解を進めるうえでもiPadは役に立っています。例えば数学では多面立体を、自由に切断して、切断面がどうなっているのかを視覚的に確認できる学習アプリ「iCrosss」を活用。従来は先生が模型を作って生徒たちに見せていたものが、それぞれのiPadの画面上で、断面図を自在に何度も作ることができます。

 堀内先生はICTを使った授業の効果について、次のように話します。

数学科・情報科/堀内一重先生数学科・情報科/堀内一重先生

「立方体を苦手と感じる生徒が多く、今までは教えるのに苦労していましたが、アプリを使うと直感で理解できるようになりました。家庭学習でも使えるので、理解の定着もしやすいようです」

情報の授業企業と連携した最新のプログラミング教育を学べる!
高2の情報科の授業の様子。これからのキャリアデザインを考えるうえで役に立つプログラミングの基礎知識を身につけます。高2の情報科の授業の様子。これからのキャリアデザインを考えるうえで役に立つプログラミングの基礎知識を身につけます。

 高校生の「情報」の授業では、中高生向けにプログラミング教育を展開している企業「Life is Tech!(ライフイズテック)」とのコラボレーションで、自分でWebページを作る作業が行われていました。

 堀内先生は「情報の技術や知識は日進月歩なので、企業の力を借りて最新の内容で授業しています」と話し、ライフイズテック社から提供されたプログラムに沿って生徒を指導しています。生徒たちは、htmlやcssといったWebサイトを構成する言語から、だれにとっても使いやすく、楽しいと思われるサイトはどのようなものか、といったことまでを総合的に10回に分けて学びます。

 通常の情報の授業でもWordやExcel、Power Pointといったソフトの活用について、発展的な内容まで踏み込んで教えている、という堀内先生。「10年後、20年後、人間のする仕事がどんどん減っていくといわれています。一方でITエンジニアの果たす役割は大きくなり、女性でも活躍の場があるでしょう」と話し、将来のキャリアプランにつながる教育に力を入れているのです。

宗教の授業自分自身と向き合う「宗教」の時間
テンポよく授業を進める宗教担当の艸香(くさか)秀昭先生。この日の高3の「宗教」の授業では「生と死」をテーマに、戦争について考えを深めていました。テンポよく授業を進める宗教担当の艸香(くさか)秀昭先生。この日の高3の「宗教」の授業では「生と死」をテーマに、戦争について考えを深めていました。

 週1回の「宗教」の授業は、宗教の考え方を通して現実に自分たちが生きる社会とその問題を考える時間です。中学から高校にかけて、仏教の基本思想や、浄土真宗の宗祖・親鸞聖人の教えを学びつつ、ほかの宗教についても幅広く知識を深めます。

 高3になると、さまざまな社会問題や「生と死」、「善と悪」などをテーマにして小論文を作成します。難しいテーマですが、授業を担当する艸香(くさか)秀昭先生の話は絶妙で飽きることなく、授業中の意見交換も活発です。このような授業風景はアクティブラーニングにつながるものであり、同校が大切にしてきた伝統です。

(この記事は『私立中高進学通信2017年1月号』に掲載しました。)

武蔵野大学中学校  

〒202-8585 東京都西東京市新町1-1-20
TEL:042-468-3256

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