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私立中高進学通信

2017年特別号

座談会

鷗友学園女子中学校

鷗友学園の若手教員が語る 座談会 「がんばれ受験生!」
Vol.2「小学生にこんな勉強をしてほしい」

誰にとっても初めての中学受験であるからこそ、みんなが知りたいのは「受験勉強の仕方」です。そこで、4教科(国語・数学・理科・社会)の先生方がとっておきの“受験テクニック”を公開。「鷗友学園に入りたい!」という一人ひとりを力強く励ましてくれました。
先生方は皆さんの入学を待っています。

先生方は皆さんの入学を待っています。

算数もただ単に答えのみを採点するのではなく、そこに至るまでのプロセスも採点の対象としています
――石谷日香里先生

大内まどか先生大内まどか先生

数学科の石谷日香里先生数学科の石谷日香里先生

司会・大内まどか先生
ここからは「小学生向け」の話をしたいと思います。まずは鷗友の入試問題の特徴からうかがいたいと思います。理科から行きましょうか。

飯村 諭先生
入試問題をご覧になっていただけるとすぐにわかると思いますが、理科では「文章を読み解く力」を重要視しています。ただ文章の意味を理解して答えるというより、何か具体的な自然現象や生き物を例に出題しているので、「それを調べるためにやっているプロセス」ということを理解してください。これは入学後の、「鷗友学園の授業は公式を覚えるだけじゃない」というところにもつながっていきます。

大内先生
飯村先生がおっしゃったように、鷗友学園では各教科とも「正解ならそれでいい」といった短絡的な考え方でなく、「なぜその答えにたどり着いたか」とのプロセスを重視している授業がとても多いですからね。

飯村先生
そうですね。「ただ手際の良い人」で終始してもらいたくないという思いが私たちにあります。

大内先生
社会はどうですか?

吉田 裕幸先生
写真や地形図などはすべてカラーで出題しています。その理由の一つは“見やすさ”ですが、やはり日々の学習の中でも、できる限り本物に近いものに触れることを大切にしているからです。始めて見る資料も多くありますが、持っている知識と結びつけて考えることができる問題になっています。

大内先生
国語の場合、すべてが記述問題となっていますが、その辺りはいかがですか?

樋口麻衣子先生
ここ数年、全体的に分量を大きく変えていないので、「今回もこのくらいは出るかな」というイメージで、過去問に取り組んでいただけるのではないかと思います。受験生の保護者から、「全部が記述問題なので、何からやっていいかわからない」との趣旨の質問をいただくことがありますが、そのようなときはまず、それぞれの問題の模範解答がどうなっているのかを見ることをお勧めしています。すると「何を書けばいいのか」が具体的にわかり、トレーニングする中で自分なりの記述が出来るようになります。このやり方は大学受験でも通用しますので、常日頃から生徒にも勧めています。

大内先生
なるほど。算数はどうですか?

石谷日香里先生
算数も大問1の計算問題以外はすべて記述問題ですが、やはりただ単に答えを出すのではなく、問題文から情報を抜き出して、それを自分なりに図や表に整理し、第三者に伝わるような解答を書くことがポイントです。自らどう考え、どのあたりに注目し、結果としてこうなったというプロセスが私たちに伝われば、なるべく途中点をつけるようにしています。

入試の答案を採点する時に大事にしているのは「受験生の気持ちをどう受け止めるか」です
――飯村 諭先生

理科の飯村諭先生理科の飯村諭先生

大内先生
なるほど、鷗友学園の入試問題では、「答えを出す」ことに「伝える」ことをプラスすることが求められるわけですね。

飯村先生
そうですね。採点する時にはいつも、「受験生の気持ちをどう受け止めるか」ということが話題になります。「どんなメッセージを書いているか」といったところが楽しみで、それを採点基準に反映させることも珍しくありません。

吉田先生
実際に「こんな答えを書いてくれたのか」と感心する答案もあり、そのような答案に出会うと私もとても嬉くなります。「鷗友学園に入りたい」との思いが伝わってくるのです。表現としては別に格好が良くなくても、「こんなふうに考えています」というメッセージが伝わるように、記述問題に取り組んでほしいと思っています。

大内先生
そうすると、普段からきちんと“書く”練習をしておいた方が良さそうですね。

石谷先生
そのとおりです。算数の場合で言うなら、頭の中で考えて計算したというものではなく、その過程を紙に書き記していくという練習を続けることが重要です。実際に書くことで整理できることも多いので、普段の学習方法としてもお勧めします。

中学受験はまだ少し先の低学年の時期には親子で一緒に考える時間も大切だと思います
――吉田裕幸先生

社会科の吉田裕幸先生社会科の吉田裕幸先生

大内先生
「伝える」ことをプラスした受験勉強についてはわかりましたが、まだその段階までは行かない、例えば、まだ中学受験を意識していない小学校低学年の子どもたちには、どのようなアドバイスがありますか?

樋口先生
やはり低学年のうちからどれだけ多くの本と出会えるかが大事です。しかし、なにも難しい本を読んでほしいと言っているのではなく、年齢相応の本でかまいません。

大内先生
よく「うちの娘は本が嫌いなんですが」といった相談を受けることもあります。そのようなお子さんにはどのようなアドバイスがありますか?

樋口先生
興味があるものが少しでも載っていると読書に前向きになれるので、お子さまの好きなスポーツや動物の本でもいいと思います。大事なことは、「読書=勉強」という型にはめることをせず、もっと広い視点から本と接する機会、時間を作ってあげることです。初めから無理にハードルを上げる必要はありません。

大内先生
数学の石谷先生から、小学校低学年の子どもたちに向けたアドバイスはありますか? 具体的には「算数」になりますが。

石谷先生
例えば、買い物に行けばちょっとしたところでお金の計算があります。そんなときに、「なんでこうなんだろう」と、親子で一緒に考えてみることもいいと思います。算数や数学は苦手意識を持ってしまう人が出やすい教科と言われていますが、低学年のうちに「数のおもしろさ」みたいな部分に触れられると、その解決につながったりするものです。

吉田先生
「頑張って勉強しなさい」ではなく、親子で一緒に考えながら、自然と学び合いができるといいですね。女の子の場合、1人で考えるとわからないけれど、親と一緒、あるいは友だちと一緒に考えていたら理解できたという話はよく聞きます。

大内先生
小さい子どもだと、よく親に「どうして?」「なんで?」と聞きますが、その時にすぐに「こうだよ」と教えるのではなく、一緒に考えるのを楽しむことが大事なのですね。

吉田先生
正しいと思っていたことが実は間違っていたり、大人も知らないことを発見できたりするので、一緒に考え調べることはとても良いことだと思います。

樋口先生
なるほど。親はどうしても子供に正しいことを教えようと頑張ってしまいますが、「頑張るよりはむしろ頑張らないで一緒に考える方が実は良い」ということですね。

大内先生
理科の飯村先生からは、どのようなアドバイスがありますか。

飯村先生
もともと理科が好きなお子さんはそのまま興味を持って取り組んでほしいですが、そうではないというお子さんには、一般書店で扱っている“自由研究の本”などの活用をお勧めします。中学生レベルのものであれば、鷗友の入試問題のように「調べるプロセス」が示されています。身の周りにあるものを使ってできる実験が中心なので、わりと手軽に楽しむことができます。先ほどから出ているように、親子一緒に取り組む実験なども、低学年のお子さんには貴重な思い出になるのではないでしょうか。

“私たちからのメッセージ”でもある過去問に繰り返して取り組んで受験に臨んでください
――樋口麻衣子先生

国語科の樋口麻衣子先生国語科の樋口麻衣子先生

大内先生
いよいよ最後のテーマです。これから鷗友学園をめざす皆さんへの熱いメッセージをお願いします。

石谷先生
不安はたくさんあると思いますが、過去問をしっかり解く練習をすれば、十分に対応できます。私たちは本当に「鷗友学園に入りたい」と願うお子さんに入ってきていただきたいので、まずは自分の気持ちを大切にしてください。それが合格につながる一番のモチベーションです。学校行事も多彩な鷗友学園で、充実した学校生活を一緒に送りましょう。

飯村先生
鷗友学園で学んでいる生徒たちの個性は実に多様で、いろいろな考え方や文化的背景を持った仲間たちの学び舎です。「覚えて賢くなる」授業ばかりでなく、「考えて楽しい」授業もたくさんあるので、自分の世界が広がるオンリーワンの学び舎として、鷗友学園を選んでいただきたいと思います。

樋口先生
今の中1の中にも、「本当に最後まであきらめずに頑張ってよかったです」と、鷗友学園に入学することができた喜びを語ってくれた生徒が大勢います。“私たちからのメッセージ”でもある各教科の過去問をよく見ていただき、繰り返し、繰り返し取り組み、自信をもって受験に臨んでください。受験に向けて頑張った力はそのまま学校に入ってからも使う基礎となる力です。その力を授業を通して更に育んでいきたいと思っています。入学をお待ちしています。

吉田先生
入試で頑張って得た力は将来、絶対に役立つ力ですから、どれもむだにはなりません。私からのメッセージは、「自信をもって楽しんで勉強する」。これに尽きると思います。入学式でお目にかかることを楽しみにしています。

大内先生
本日はどうもありがとうございました。

石谷・飯村・樋口・吉田先生
ありがとうございました!

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