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私立中高進学通信

帰国生入試特集『Lighthouse 2016年 秋の増刊号』

これで安心!帰国後の私立中学・高校選び(初級編)

鷗友学園女子中学高等学校 〔女子校〕

道を切り拓く

明るい声が響きわたる広々とした校舎。

明るい声が響きわたる広々とした校舎。

自分が自分らしくいられる “居心地の良い” 教育環境

 キリスト教的自由主義に基づいた教育を行っている鷗友学園。『慈愛(あい)と誠実(まこと)と創造』の校訓の下、互いの存在を認め合い、受け入れ合う校風が定着しており、入試・広報部部長の大内まどか先生の言葉を借りれば、「自分を飾ることなく、そのままでいられる学校生活」が約束されています。中学入学後、ほどなくして思春期を迎える多感な年頃の生徒達にとって、同校独自の “居心地の良さ” は、特筆すべきものと言えるでしょう。

「そもそも本校には “主要5教科” という言い方がなく、学校生活の中にある多様な学びの中で、その生徒が得意としていることを認めていこうという土壌があります。仮に苦手な科目があったとしても、他にできるものがあれば皆が必ず一目置きますし、担任も教科担当もそこをきちんと認めて評価しますので、誰もが自己肯定感を育んでいくことができるのです」。

 帰国生であってもなくても、ありのままの自分でいながら、授業、部活動、委員会活動などに楽しく取り組むことができるよう、中1の初めから『人と人との関係づくり』にも力を注ぐ同校です。

「私達は人と人との関係づくりが学校生活の全ての土台となると考えています。中1のみ1クラス30人程度の8クラス編成にし、少人数のクラスの中で3日に一度の席替えを行っているのも、なるべく早期に多くの仲間とのコミュニケーションがとれるようにするためです。また、エンカウンタープログラムやアサーション・トレーニングなども積極的に導入し、お互いを理解し、そのうえで自分の意見もきちんと伝えることのできる関係が築けるよう努めています」。

思春期の女の子だからこそ家族の応援が何よりも大切

 同校では「海外経験1年以上、帰国3年以内」の海外帰国生の原則にこだわらず、生活した国・地域による教育制度の違いや、通っていた学校の運営形態・事情、さらには受験準備の進捗状況などを細かく考慮し、事前に保護者との面談の上、入試の得点に加点する制度を用意しています。ただし、入学後は特別な学習形態をとることはできません。

「本校は “帰国生の協力校” ですので、少しでも海外での生活経験がある場合は、海外帰国生担当者に連絡を入れていただくことをお勧めしています。ちなみに、2016年4月に入学した帰国生は15名で、その大半は英語を母語としないアジア圏からの生徒でした。どうしても言葉の問題に不安が募り、一般生と一緒の勉強についていけるのかという心配はつきものですが、入学後1~2年でいくらでも挽回できるので、まったくご心配は要りません」。

 帰国生の中にも一般生と同様に、入学当初からしばらくは下位に低迷する生徒が少なからずいるようです。しかし、高校に進学する頃には大抵解消しているのが常のようで、大内先生も「低迷したままの生徒はいません」と強調します。

「高校生になるとほとんどの帰国生が上位層に入り、高3になると圧倒的にできるようになる生徒もいます。その要因は二つあると見ています。一つ目は、アクティブ・ラーニング型の主体的・協働的な授業を展開していること。二つ目は、海外で生活されたご家庭だからこそ持っている “家族の教育力” です。海外で生活していると、家族がより強く団結する傾向があるからです。成績の低迷するお子さんに向かって『もっと頑張りなさい』ではなく、『大丈夫だから一緒に頑張ろう』と寄り添って励ますことが何よりも大切です。特に女の子の場合は、家族の応援があるか否かが成績に大きく影響しますので、その点はぜひ注意してあげてほしいと思っています」。

自ら道を切り拓くための教室は「失敗する場所」であっていい

 学校生活に慣れ、仲間達と笑顔の輪ができ、未来の夢を持ち始めた生徒はやがて確信を抱くようになり、自らの進路を自ら切り拓く逞しい “個” に成長していきます。

「私達はよく『教室は失敗する場所』という話を生徒にします。これは授業だけではなく、学校生活全般に言えることで、自分らしく生きていくための前向きな失敗なら、学校をあげて全力で応援しています。ところが、親御さんの中には子供の失敗を子育ての失敗と感じてしまう方もいて、子供がつまずかないよう、何とかして “正解” を教えてあげようとしがちです。しかし、お子さんが求めているのは “正解” ではないことも多いのです。例えば、ニュースなどを題材に、『報道ではこう言っているけど、あなたの意見は?』などと会話を工夫して、お子さん自身の力で答えに辿り着く道を作ってあげるようにしてみてください。本校の入試問題は、思考力、総合力を重視した内容のものになっています。それはなぜその答えになるのかをきちんと説明できる力を求めているからです。女の子には、会話を通して自分の考えがまとまっていく傾向があるので、ぜひ親子の会話を大切にして下さい」。

 インタビューの最後に、「思春期のしっかりした土台があれば、どんな困難も乗り越えることができる」と語る大内先生。学校説明会などに訪れるОGたちが口々に語る「自分のルーツを作ったのは紛れもなく鷗友学園」との誇りこそ、生涯にわたって朽ちることのない宝物なのかもしれません。

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