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私立中高進学通信

2016年12月号

6年間のメンタルケア

学習院女子中等科

生徒たちの心の成長をカウンセラーと教員が連携して
さまざまな視点から発達に応じてサポート

生徒たちを温かく見守る学年主管制とC・A・Tルーム
加茂 亜紀子 先生 ●教頭 中高6年の間に経験を積み重ね、知識を吸収して生徒は成長します。その間に育まれた自分を大切にする心と人への思いやりの気持ちが、自律性や人間関係を支え、将来への確固たる自信となります。生徒一人ひとりに目を向け、学校全体でサポートしていきます。加茂 亜紀子 先生 教頭
中高6年の間に経験を積み重ね、知識を吸収して生徒は成長します。その間に育まれた自分を大切にする心と人への思いやりの気持ちが、自律性や人間関係を支え、将来への確固たる自信となります。生徒一人ひとりに目を向け、学校全体でサポートしていきます。

 同校では、伝統的に担任のことを主管と呼び、学年主管制という形で、生徒の指導に当たっています。クラス替えは毎年ありますが、各学年の主管は、担当のクラスだけではなく、一つのチームとして学年全体に目を配ります。

「自分の学年を担当している主管の先生は、生徒たちにとってとても身近な存在です。生徒はもちろん、保護者の方も、クラスの垣根を越えて相談ごとなどにいらっしゃいます」(教頭/加茂亜紀子先生)

 特に、まだ学校に慣れていない中等科1年生はより手厚くフォローができるように、5つのクラスをクラスの数よりも1名多い6名の体制で指導。何か問題があれば、先生同士で情報共有しながら指導に活かします。

 気持ちが揺れやすい思春期の時期。心配ごとや悩みごとがあれば、カウンセラーの先生に相談することも可能です。保健室の隣には『C・A・Tルーム』と呼ばれるカウンセリングルームがあり、常勤のカウンセラー1名と、非常勤のカウンセラー3名で運営しています。C・A・Tとは、「come and talk」という意味で、生徒が気軽に立ち寄って、カウンセラーの先生と話ができるようにと名付けられました。

「お昼休みと放課後は、生徒が自由に使えるように開放しています。お弁当を持ってきてみんなで食べたり、放課後にも遊びに来たりと、相談ごとがなくても出入りしやすい雰囲気をつくっています」(カウンセラー/中川真由美先生)

 悩みを人に打ち明けることには抵抗を感じる時期ですが、カウンセラーの先生は、常に「あなたの味方である」というメッセージを伝えながら、ていねいに話を聞き、自分の良いところやできていることに気づき、自己肯定感を持てるようになることを大切にしているそうです。

「悩み(自分)に向き合うのは勇気がいってしんどいことです。それをしようとする生徒の力を認め、時間をかけて悩んでよいということを保障し、見守ってあげれば、大概は自分で乗り越えていきますね。壁にぶつかったり、悩んだりした生徒は、その後、とても成長していくと感じます」(中川先生)

自分を見つめる「ライフサイクル講座」
中川 真由美 先生 ●臨床心理士/「C・A・Tルーム」カウンセラー 思春期には、悩んだり立ち止まったりすることも起こりますが、それは恥ずかしいことでも情けないことでもなく、成長への転換点と捉えてほしいです。ときに親も悩み揺れますが、それも親子にとって大切なこと。6年間かけて確かな成長をすることをサポートしていきたいと考えています。中川 真由美 先生 臨床心理士/「C・A・Tルーム」カウンセラー
思春期には、悩んだり立ち止まったりすることも起こりますが、それは恥ずかしいことでも情けないことでもなく、成長への転換点と捉えてほしいです。ときに親も悩み揺れますが、それも親子にとって大切なこと。6年間かけて確かな成長をすることをサポートしていきたいと考えています。

 中川先生によると、昔も今も、中高生の悩みは、そう大きくは変わらないと言います。

「友達や家族との関係、進路、自分の性格やコミュニケーション能力についてなど、その年齢の発達段階に応じた、普遍的な悩みが多いです。個別の悩みに対処していくだけではなく、この年頃の生徒たちには、こんなことを知ってもらいたい、こんな視点を持ってもらいたいという思いで、10年前から始めたのが『ライフサイクル講座』です」(中川先生)

 各学年の主管や養護教諭などで構成される『ライフプラニング委員会』が中心となって、生徒たちの成長に応じて企画。学校生活や人間関係、これからの人生に必要であろうことを幅広く考える機会を用意しています。

「例えば、中1では『友達関係について』、中2では、『自分とは何かについて』『よりよいコミュニケーションの取り方について』、高2では「ストレスをマネージメントしよう」など心理学の理論に基づいた内容を交えながら学びます。他の先生方とも相談して、試行錯誤しながら今のような形ができ上がりました」(中川先生)

 また、生徒だけではなく保護者にも同じテーマの話を聞いてもらう機会を持つことを大切にしています。

「親子がともに学ぶことで、その話題について話すきっかけにしてほしいと思っています。例えば、中1の保護者の方に向けた講座では、友達関係だけではなく、親子関係にまで話を広げ、思春期には発達上どのような意味があるか説明します。保護者の方にも、児童期から自立に向かう思春期へと、親子関係をバージョンアップしていくきっかけにしていただければうれしいですね」(中川先生)

 ライフサイクル講座では、ほかにも「女性の心身の健康」や「命の尊さ」など、外部の講師の力も借りながら、さまざまな視点から自分を見つめる機会を持ちます。

「この先もずっと付き合っていく自分という人間を知ることで、どんな時でも自分のメンタルのコンディションを自分で整えていけるよう、自分を振り返る視点の種まきができればと思います」(中川先生)

「問題や壁にぶつかるのは当たり前のこと。専門家の先生のお知恵も借りながら、生徒たちが長い人生をより良いものにしていけるように、サポートしたいと考えています」(加茂先生)

「友達関係に迷ったときのものさしにしてね」と中川先生が中1に渡している「大事な約束」。生徒手帳に挟めるサイズにしています。「友達関係に迷ったときのものさしにしてね」と中川先生が中1に渡している「大事な約束」。生徒手帳に挟めるサイズにしています。
中1で行ったアンケートと同じような内容のアンケートを高1でも行って、結果を発表しています。「長期的なスパンで、自分を客観視できるのは、中高一貫ならではの良さだと思います」(中川先生)中1で行ったアンケートと同じような内容のアンケートを高1でも行って、結果を発表しています。「長期的なスパンで、自分を客観視できるのは、中高一貫ならではの良さだと思います」(中川先生)
学習院女子の取り組み
C・A・Tルーム

 カウンセラーの先生が常駐するカウンセリングルーム。ぬいぐるみやジグソーパズル、手芸の材料などが置かれ、普段から生徒が出入りしやすい雰囲気づくりが工夫されています。

C・A・Tルーム
C・A・Tルーム

ライフサイクル講座
中3を対象に、産婦人科医の先生にお話しいただいたときの様子。中3を対象に、産婦人科医の先生にお話しいただいたときの様子。

 生徒たちの成長に応じて、学校生活や人間関係、心身の健康を中心に、これからの人生に必要であろうことを幅広く考える機会を用意。実際のカウンセリングルームでの相談ごとなどに基づいて、企画されています。

進学通信2016年12月号
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