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私立中高進学通信

2016年12月号

6年間の指導メソッド

麗澤中学校

実体験に根ざした教養教育を中学から

思いやりの心や助け合う心、勤勉性を育み、意見を発信できる生徒を育てる6年間のうち、中学は関心や知識・探求心を広げる時期、高校は夢の実現のために、それらを練磨させていく時期と捉える「自分プロジェクト」で将来を切り拓く力を養います。
群馬県北部の奥利根にある水源の森でのフィールドワーク。自然からの恩恵を体験を通して感じます。

群馬県北部の奥利根にある水源の森でのフィールドワーク。自然からの恩恵を体験を通して感じます。

中学・高校で独自性のある「自分ゆめプロジェクト」の狙い
国際社会で通用するために必要な「5つのL」=「Language」「Logical Thinking」「Liberal Arts」「Literacy」「Leadership」を鍛えることで、深い洞察力、分析力、問題解決能力を養っていくという、同校独自の教育理念です。国際社会で通用するために必要な「5つのL」=「Language」「Logical Thinking」「Liberal Arts」「Literacy」「Leadership」を鍛えることで、深い洞察力、分析力、問題解決能力を養っていくという、同校独自の教育理念です。

 すべての学校生活を通して感謝の心・思いやりの心・自立の心を育むモラロジー(道徳科学)教育を実践する同校。自然や人からの「恩」を実感し、それを社会に返す人になる道筋をつかむまでが中高6年間の教育のゴールです。カリキュラムは教科の学び以外に、さまざまなプロジェクトが同時に進行しています。

 そのひとつが「自分ゆめプロジェクト」です。キャリア教育の一環ですが、単体で完結するものではなく、同校の教育理念である「5つのL」の育成と関連付けて組み立てられています。

「中学は見聞の裾野を広げる時期、高校では進路選択に向けて目標を絞り込んでいく時期と捉え、さまざまなプロジェクトを実施しています」

 と森川嘉之教頭先生は話します。

自然や自国の歴史・文化異文化を通して広げる教養

 見聞を広げる時期にあたる中学期は、体験を通じて自分を取り巻く世界を理解することから始めます。中1は自然がテーマです。5月にキャンパス内の樹木観察や里山見学、10月に群馬県北部の奥利根にある水源の森でフィールドワークやススキの穂を刈る「萱刈かやかり」を体験します。その後に古民家を訪れ、ススキが茅葺き屋根に使われている様子を見学。人や生き物にとって不可欠な樹木や水の恩恵を肌で感じ取ります。

 中2では日本の歴史や文化を知るために、3泊4日の関西研修があります。京都のほか、奈良の橿原神宮、三重県の伊勢神宮も訪ね、日本の神話の世界や国の成り立ちを学びます。

 中3では2週間のイギリス研修を通して海外に視野を広げます。南西部の都市、チェルトナムで2人1組のホームステイを8日間体験します。午前は現地校の授業に参加、午後は日本の伝統的な遊びをプレゼンテーションする日があります。現地の中高校生と福笑いや羽根つきなどを通して交流します。昨年度は「よさこいソーラン」を発表したクラスがあり、イギリスの生徒を巻き込んで楽しく踊ったそうです。発信力を大切にする同校の英語教育の成果が表れる行事です。

報恩を実現するために将来の生き方を考える

 高1は、広げた視野を収束に向かわせるターニングポイントになります。

 社会人になった時に自己実現するための力を伸ばしていきます。秋に開かれる職業別講演会は十数名の先輩方を招き、現在の仕事内容ややりがいについて話を聴く行事です。大学教授や建築士、メディア関係、公務員、県会議員、薬剤師、トレーナー、中学校教諭など、1万人を超す卒業生は様々な職業に就いており、生徒たちにとって生きたお手本となっています。高2では大学・学部選択のために10校ほどの大学から先生方を招く大学出張講義で話を聞きます。

 高3では外部講師を招いて小論文講座を開きます。ここでは書き方のテクニックではなく、教養を高めることに主眼を置いています。事前に書き上げた小論文を持ち寄り、専門家の話を聴いたのちに自己添削していきます。自分が気づかなかった考え方、新しい視点に気付くことが思考力の土台を豊かにしてくれます。テーマは国公立大の過去問題を利用しますが、弁論大会で生徒が選んだテーマを取り上げることもあるそうです。生徒の感性をこのような形で認め、伸ばす、同校らしい取り組みです。

 麗澤大学の各学部から先生を招き、大学の1コマの授業時間に相当する100分間の授業を体験する高大連携事業も行っています。大学での学び方、ものの見方を早めに体験できるのです。

「麗澤大学の経済学部には、環境経済学、金融工学など理工系の博士号をお持ちの先生もおられます。理系から文系まで幅広い分野の話が聴けるのも教養を高めることにつながります」(入試広報部/村上隆徳先生)

 こうした実践の有用性は国公立大学合格者数40名を超す大学合格実績が物語っています。同時に、先生方はその先に通じる「真の教養」を身につけさせたいと願っています。

「自分を取り巻く世界を理解し、自ら発信しながら多様な価値観を受け入れることもできる。それが真の教養です。そこには書物を読んで得る知識だけでなく豊富な体験が備わっているべきです。本校の自分ゆめプロジェクトをはじめとする6年間の教育活動はそうした理念に基づいて組み立てられているのです」(森川嘉之教頭先生)

中2の関西研修で訪れた伊勢神宮で。参拝前に手水で手と口を清めます。中2の関西研修で訪れた伊勢神宮で。参拝前に手水で手と口を清めます。
イギリス研修で現地の同年代の生徒と交流を深めます。イギリス研修で現地の同年代の生徒と交流を深めます。

東大をめざすからこそ深い教養をアドバンスト叡智コースのLアワー

 生徒たちに「5つのL」をさらに強化する洗練された学びを体験させたい。そんな思いから先生方が現在、奮闘中なのが週に1時間の「Lアワー」と呼ばれる授業です。2015年度に新設されたアドバンスト叡智コース(AE)では、教科の枠にとらわれず生徒の知的好奇心を刺激する取り組みが用意されています。

「囲碁」は台湾や韓国でも親しまれている国際的な頭脳ゲーム。空間認識力を高める効果もあるそうで、日本棋院から有村比呂司八段を招いて手ほどきを受けました。すると、めきめき力をつける生徒が現れ、なんと県大会出場で3勝する棋力に到達してしまったとのこと。勝負にかかわらず相手を尊重する態度も自ずと身についたといいます。

 現在は、実存する企業から与えられた題材に、チームで課題解決にあたる「クエストエデュケーション」に取り組んでいます。来年度は、中3ではディベートや、シェイクスピアの英語劇などに挑戦させたいという構想も。一方、今の中1のAEでは日本の礼儀作法を学ぶ時間を新たに設けました。

 幅広い可能性の中から進路を選択するエッセンシャル叡智コース(EE)の活動では、チームワークや自信を身に付ける『コンフィデンス・ビルディング・チーム』を結成。コミュニケーション手段としての英語力を実践で鍛えるために浅草で外国人観光客へのインタビューに取り組みました。

 何が生徒の教養になるか、社会におけるリーダーとして、この時期に必要な学びは何か、AE、EE両コースにおいて先生方自身が議論を重ね、実践しています。

●囲碁講座 思考力と先を読む力を養う囲碁を学ぶ講座を開講。日本棋院の有村比呂司八段から指導を受けました。囲碁講座
思考力と先を読む力を養う囲碁を学ぶ講座を開講。日本棋院の有村比呂司八段から指導を受けました。
●英語力を実践 外国人の多い浅草で、生徒自ら声をかけて英語でインタビューを行いました。英語力を実践
外国人の多い浅草で、生徒自ら声をかけて英語でインタビューを行いました。

(この記事は『私立中高進学通信2016年12月号』に掲載しました。)

麗澤中学校  

〒277-8686 千葉県柏市光ヶ丘2-1-1
TEL:04-7173-3700

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