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私立中高進学通信

2016年12月号

グローバル時代の学び方

佼成学園女子中学校

海外フィールドワークで問題解決能力を育成

「英語の佼成」を進化させたグローバル教育プログラム
宍戸教頭先生を囲んで、タイのフィールドワークを振り返るKさんとクラスメート。同校内のグローバルセンターの壁にはタイでの写真も飾られています。

宍戸教頭先生を囲んで、タイのフィールドワークを振り返るKさんとクラスメート。
同校内のグローバルセンターの壁にはタイでの写真も飾られています。

計画的な海外体験が真のグローバル意識を育む

 正しい心と知識を育て、未来、世界へと羽ばたく生徒を育む同校。2014年に「SGH」(スーパーグローバルハイスクール)指定校となり、「英語の佼成」から「グローバルの佼成」へとさらなる進化を遂げています。2015年より高校に新設した『スーパーグローバルクラス』を筆頭に、『特進留学コース』、『特進文理コース』、『進学コース』といった多くのコースでグローバルリーダー育成プログラムを実践。なかでも力を注いでいるのが、実践的な「海外フィールドワーク」です。

「海外フィールドワークといっても、本校の取り組みはただの研修旅行とは一線を画します。とくにスーパーグローバルクラスは、高2のタイでのフィールドワークを軸として、3年間の長期計画でプログラムを実践。真のグローバル教育で、国際性と自主的な思考・研究力を育みます」(宍戸崇哲教頭先生)

今年度より中学にも短期留学プログラムを導入

 スーパーグローバルクラスでは、高1、高2で『国際文化』と『特設英語』の授業により徹底的に事前学習を行い、生徒自身が個別に研究課題を見出します。そして、高2で約20日間におよぶタイでのフィールドワークを実践。さらに高3ではイギリスのロンドン大学東洋アフリカ研究学院に赴き、タイという国を通じて学んだ社会問題を教授陣とディスカッション。総合的な成果を英語の研究論文にまとめ上げます。

「大切なのは、生徒たちがフィールドワークを通じて、自分なりの結論を得たうえで、大学以降の自分の将来に活かすことです。本校では今年度新たに、中3の3学期にニュージーランド3カ月間留学プログラムも導入しました。
 スーパーグローバルクラス1期生も来年は高3となり、より濃い学習内容を学校としても確立できます。それを糧に、中学から国際性を意識させ、高校でさらにビジョンを確立する、中高一貫教育ならではのグローバル教育を推し進めます」

困難にぶつかる人にぶつかってこそ学びがある
スーパーグローバル事業執行責任者・事務局長/宍戸崇哲教頭先生スーパーグローバル事業執行責任者・事務局長/宍戸崇哲教頭先生

「なぜフィールドワークなのか? それは私どもが“体験に勝るものなし”と考えるからです。机上の学習だけで、グローバル社会における本質的な問題点や解決策を自分のものとして感じることはできません。世界を理解するには、多種多様な民族性、文化観、宗教観、歴史観を知り、平和的発展のために何ができるのかを親身に考えることが重要です。困難にぶつかっている人たちに、生徒が実際にぶつかっていくことこそが、真の学びなのです」

タイのフィールドワークで得られたものは?
多民族と触れ合い社会問題を知る

 スーパーグローバルクラス1期生となる高2生14名は、今年7月4日~20日にかけてタイの海外フィールドワークに赴きました。初の海外研修を経験したKさんに、体験談を聞きました。

――タイに行くまで、どのような事前学習をしましたか?

Kさん
高1、高2では『国際文化』の授業のなかでタイについて詳しく調べ、自分がタイという国を介して何を学びたいか、テーマを見つけていきました。私が興味を持ったのは「フェアトレード」と「教育」。学校でネイティブの先生からフェアトレードが世界的にも暮らしにいかに身近かを教えられ、タイの生産者との関係や、フェアトレード実現の基礎を作る教育の普及について知りたいと思いました。

――とくに印象に残った視察先はどこでしたか?

Kさん
思い出深いのは、チェンマイの山奥でカレン族が100人ほど暮らす小さな村に2泊したことです。シャワーも川の水しかない環境で、村全体が一つの家族として自然のままに暮らしていて、英語もタイの公用語も通じず、最初は戸惑いました。でも村のみなさんと身振り手振りで触れ合ううちに、自然と共存する暮らしにもわくわくし、日本では得られない充実感と達成感がありました。

――カレン族の村ではどんな体験をしましたか?

Kさん
山を歩いて越えてお茶を摘み、村に戻って茶葉を蒸して揉んで……と、お茶作りのお手伝いが楽しかったです。タイの街中では食べられないような食事や野生の果物も食べました。言葉が通じなくても人の心は同じだと気づきましたし、人としての生き方も考えさせられました。一緒に行った友人とは、卒業旅行でまたあの村に行きたいねと話しています。

――ほかに印象的だったところは?

Kさん
バンコクのドゥアン・プラティープ財団訪問です。観光客が行かないスラム街を案内してもらったのですが、ゴミの山やすごい匂いに驚きました。公立校に通えない子どもを受け入れるノンフォーマル教育の学校「FEDRA」と、その前に訪れた、チェンマイのミッション系女子校「レジナカレッジ」との違いにも驚きました。貧しさをどうやったらなくせるか、そして教育の大切さについても、あらためて考えました。

――フィールドワークでの見聞を、これからどう活かしていきますか?

Kさん
大変なハードスケジュールでしたが、得たものはとても大きかったです。私は以前から、将来は国際社会に貢献できる仕事に就きたいと思っていたのですが、国連オフィスを見学して国際労働機関で働く日本人職員の方にお会いしたことで、将来の進路も真剣に考え始めました。詳しくタイを事前学習したつもりが、行ってみると知らないことばかり。教育への関心もさらに膨らみ、これからは来年のロンドン大学研修に向け、集中して論文の作成に取り組みたいと思います。

カレン族の村では、現地家族とともに高床式住居で寝泊まりしました。カレン族の村では、現地家族とともに高床式住居で寝泊まりしました。
タイ、ミャンマー、ラオス国境の世界最大の麻薬密造地帯であったゴールデン・トライアングルにて。貧しい農民たちの歴史に触れます。タイ、ミャンマー、ラオス国境の世界最大の麻薬密造地帯であったゴールデン・トライアングルにて。貧しい農民たちの歴史に触れます。
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特進留学コース・特進文理コース・進学コースでは?
「グローバルの佼成」はフィールドワークも独自性豊か

 スーパーグローバルクラス以外でも、同高校のグローバル教育は各国のフィールドワークを主軸としています。『特進留学コース』では、高1の3学期~高2の2学期末まで、先住民族マオリと移民が共存共栄するニュージーランド・北島にホームステイ留学。ラストの2週間は、シドニー大学で大学生とディスカッションをするなどのハイレベルな学習が待っています。

『特進文理コース』と『進学コース』では、希望者制で1週間の「日本スリランカ青少年交流プログラム」に参加できます。そして同プログラム参加者から選抜された生徒は、高2の夏、中国で開催される「宋慶齢国際青少年交流キャンプ」に参加。世界の各国から集まった若者と野外活動や文化交流し、異文化理解を深めます。

ニュージーランド留学はホームステイをしながら現地校に通い、英語力もアップ。ニュージーランド留学はホームステイをしながら現地校に通い、英語力もアップ。
スリランカでは国立ヴィサカ女子校を訪問し、現地の高校生と交流しました。スリランカでは国立ヴィサカ女子校を訪問し、現地の高校生と交流しました。

(この記事は『私立中高進学通信2016年12月号』に掲載しました。)

佼成学園女子中学校  

〒157-0064 東京都世田谷区給田2-1-1
TEL:03-3300-2351

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