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私立中高進学通信

2016年12月号

グローバル時代の学び方

東洋英和女学院中学部

「誰かのために」を考え行動するグローバル教育

伝統の英語教育をベースにさらに一歩先へ
ミャンマーの農村部を訪ね、現地の人たちの温かさに触れました。

ミャンマーの農村部を訪ね、現地の人たちの温かさに触れました。

「敬神奉仕」に従い国際支援について考える

 1884年、カナダ人宣教師たちによって創立された同校。「神を敬い、互いに仕えあいなさい」という建学の精神『敬神奉仕』が、大切に守られてきました。そのため、自分たちも「誰かのために」何ができるかを考え、行動する意識が自ずと身についていきます。建学の精神はグローバル教育にも生かされ、ミャンマーやバングラデシュへの国際支援プログラムにつながっています。

 ミャンマーについては、普段から『TEAM』(TOYO EIWA ACTIVITIES FOR MYANMAR)と呼ばれる活動が行われています。政治的、経済的に大きな発展を遂げるミャンマーをケーススタディとして研究し、他の国々も含めた支援や協力のあり方について学ぶもので、中3以上の生徒約40人が所属しています。

 担当の森田正吾先生によると、生徒たちは普段の学びから自分で考え、調べ、行動し、発表する姿勢が身についているそうです。卒業生が設立した国際NGOの協力にも支えられ、生徒が自ら企画・運営して、ミャンマー寺院の訪問、ミャンマー料理体験、難民体験、国際医療ボランティア団体への訪問なども行いました。

 ミャンマーを訪れるスタディツアーにも2015年度から参加。今年度は8人の生徒が東洋英和女学院大学、東京大学、早稲田大学の大学生と共にミャンマーの官公庁や学校などを訪れました。

「大学生の多くは国際機関で活躍することをめざしており、国会議員を相手に鋭い質問・発言をする姿に本校の生徒たちはとても刺激を受けたようでした。スタディツアーを通じて高まった国際支援への意識が上手く他の生徒へ伝染し、良い流れができています」と、森田先生は話します。

真のグローバルリーダーを育成するプログラム

 2009年には創立125周年生徒会記念事業として、NPO法人「アジアキリスト教教育基金」(ACEF)のバングラデシュにおける寺子屋活動支援も始めました。生徒たち自身が情報を集めて、このNPOの支援を決めたのです。

 ACEFのスタディツアーに参加した生徒たちからバングラデシュの現状が報告され、寺子屋建て替え資金の寄付も実施。その後も毎年の創立記念日には100円募金が続けられています。残念ながら今年度は現地の治安悪化のためスタディツアーは中止されましたが、国際協力への理解は全校生徒に共有されています。

 伝統に培われた英語教育には定評があり、文部科学省のスーパーグローバルハイスクールアソシエイトにも指定されている同校。語学研修や留学だけではなく国際支援活動も含め、多様なプログラムが真のグローバルリーダーを育成するうえで、大きな支えとなっています。

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ミャンマー、バングラデシュを訪ね国際支援教育を肌で体験
世界の課題を、自分たちの問題として捉える!

 高2のM・Sさんと高1のY・Mさんは今年の夏、ミャンマーでのスタディツアーに参加した仲間です。M・Sさんは昨年、寺子屋支援活動の一環で、バングラデシュも訪問しています。バングラデシュについては

「中学の時から先輩たちの発表を聞いて、ずっと行きたいと思っていました。同じアジアだけれど、全く違う文化で言葉も通じず、今までで一番大きなカルチャーショックを受けました」と振り返ります。

 一方のY・Mさんは『TEAM』の活動に参加する中で、もっとミャンマーについて知りたくなり、今年3月にNGO法人のツアーで現地を訪問。さらに8月には文部科学省の「官民協働海外留学支援制度~トビタテ!留学JAPAN」に採用され、再び、ミャンマーを訪れる機会に恵まれました。

「いろいろ事前にミャンマーについて勉強していましたが、実際に訪れたら想像とは全く違って。こういう文化があるのだと肌で感じました」と話します。

 2人にとっては、ミャンマーの小さな村で、村人から温かくもてなされたことが忘れられない思い出だそうです。M・Sさんは「学校で学ぶだけではわからなかった体験ができました。これからも発展途上国の支援活動に関心を持っていきたいです」。Y・Mさんは「現地での医療支援活動などについても学び、将来は看護師になりたいという夢も芽生えました」と語ってくれました。

国際協力を体験したスタディツアー国際協力を体験したスタディツアー
森田正吾先生(左)とミャンマーやバングラデシュでの活動を振り返るY・Mさん(中央)とM・Sさん(右)。森田正吾先生(左)とミャンマーやバングラデシュでの活動を振り返るY・Mさん(中央)とM・Sさん(右)。
英語力だけでなく心も成長
留学で多様な文化と価値観を知る

 語学研修や留学制度も整っている同校。高1の8月から約1年間、アイルランドで「海外認定留学」(下表参照)を経験したM・Nさんと、高1の1月から3カ月間、カナダへターム留学したR・Aさんに体験談を語ってもらいました。

――留学のきっかけを教えてください。

M・Nさん(高2)M・Nさん(高2)

M・Nさん
友達が世界中にいたらいいなと思い、留学にはずっと憧れていました。どうせならあまりほかの人が行かないような国に留学しようと思ってアイルランドを選びました。

R・Aさん
中3の時に、先輩たちの報告を聞いたのがきっかけです。小学生のときアメリカに住んでいたことがありますが、そのときはシャイでなかなか自分から話しかけられなかったので、今回はたくさん友達を作りたいと思いました。

――学校生活はどうでしたか。

M・Nさん
多国籍の生徒が留学している学校で、たくさん友達ができました。「インターナショナルデー」という自分の国を紹介するイベントでは、日本チームが1番の賞をもらったのが良い思い出です。

R・Aさん(高2)R・Aさん(高2)

R・Aさん
現地では日本人の生徒同士でも、英語で話そうと決めていました。寮では香港出身で2歳年上の生徒と一緒の部屋でしたが、いろいろ相談にのってもらったのがとてもいい思い出です。

――留学の経験を、これからどう活かせそうですか。

M・Nさん
留学して積極性が身につきました。この経験を活かして、東京オリンピックではボランティアをしたいと思っています。

R・Aさん
私もオリンピックのボランティアがやりたいです!

海外語学研修と留学プログラム
【カナダ語学研修】中3〜高2の希望者が対象。夏休みの約3週間、前半は大学の寮に滞在して語学研修を受け、後半は『赤毛のアン』(卒業生の村岡花子さん翻訳)の舞台・プリンスエドワード島でホームステイ。
【アメリカ語学研修】高1・高2の希望者を対象に、春休みに実施。ミネソタ州の私立高校の寮に2週間滞在して、授業や課外活動に参加。世界各地の留学生とも交流。
【海外短期留学】アメリカ、カナダ、オーストラリアの協定校に約3カ月間、留学できる制度。希望者から選抜し、各校へ2名ずつ派遣。帰国後は他の生徒と同様に、次の学年に進級。
【海外認定留学】海外の高校で長期にわたって学びたいと希望する生徒には、留学中の単位を同校の単位として認定。1年以内であれば留学先は自由に決めることができ、毎年、10人程度がこの制度を利用して留学。
先生から一言
海外で今しかできない体験を

「海外に出て、自分がマイノリティーになって初めて感じることは多いと思います。その意味では視点が変わりますし、海外に行って積極性が身についたという生徒は多いです。語学だけを学びに留学するのではなく、多様な文化や価値観を体全体で感じ、広い視野と主体性を身につけてきてほしいです」
(英語科/太田直子先生)

(この記事は『私立中高進学通信2016年12月号』に掲載しました。)

東洋英和女学院中学部  

〒106-8507 東京都港区六本木5-14-40
TEL:03-3583-0696

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