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私立中高進学通信

2016年11月号

中1の始め方

文化学園大学杉並中学校

めざすべきゴールに向かって『自律』を育むことが学校生活の第一歩

生徒の自律を促すための3つの取り組み

 小学生の時とは大きく変わる中学生活。通学時間が増え、部活動や勉強などで忙しい毎日を始めるにあたって大切なのは、自分で決めたことに自分で取り組むことのできる「自律」の力です。

「本校では、生徒にめざしてほしいゴールイメージを図にまとめています。自己実現の基礎になるのが、『自律』『主体性』『自己肯定感』など。これらを育むことで、生徒が内側から動機づけられるように、大きく3つの取り組みを行っています」(中1学年主任/竹越大助先生)

❶スケジュール帳の徹底活用
クラスでコンテストを開くなど、良い例を参考にしながら、高め合うスケジュール帳の活用をめざしています。クラスでコンテストを開くなど、良い例を参考にしながら、高め合うスケジュール帳の活用をめざしています。

 自己管理能力を育むために「スケジュール帳」を活用しています。週単位で目標ややるべきことと、実際にどのように過ごしたのかを記入して、時間の使い方を振り返ります。学力が高い生徒ほど、「先の予定まで見通して計画を立て、実行し、その結果を振り返る」ことを行っている傾向があるため、早い段階からその姿勢を身につけてほしいと重視されるようになったそうです。

「コンテストを開いて良い例を見せ合うなど、書き方から指導しています。また、担任がチェックすることで、学習面のつまずきや日常生活での悩みを把握するなど、生徒とのコミュニケーションツールとしても役立っています」(竹越先生)

❷努力のプロセスを重視する新しい評価基準

 主体的な学習意欲を引き出すために、今年度の中1から、各教科の評価基準も大きく変更されました。これまでの評価は、定期テストの点数により80%が決められていましたが、新しい基準では、定期テストの点数の占める割合が60%になり、その分、その他の学習活動が積極的に評価されることになりました。

「各教科とも、プレゼンテーションやグループワークなど、生徒主体で取り組む活動を増やしています。これまでの評価方法ですと、普段の活動に一生懸命に取り組んでいても、テストの点数が低い生徒は良い評価がつかなくて、次第にやる気をそがれてしまう傾向がありました。新しい評価基準では、そのような生徒もきちんと評価することが可能です。努力の過程をしっかりと評価したいと思います」(竹越先生)

❸見えない学力を測る独自のツールを導入
ルーブリック形式のアンケートの例
自分自身を肯定する力
  1. 自分自身に自信が持てず、今の自分のことが好きとはいえない
  2. 自分自身に少しだけ自信が持てるが、今の自分のことが好きか嫌いかははっきりいえない
  3. 自分自身に自信が持て、今の自分のことが好きである
  4. 他の人に自信を持って説明できるような、自分自身の好きなところが3つ以上ある
  5. 自分自身に対して④のような強い自信を持ちながら、周りの人にされた注意やアドバイスを素直に受け入れている

 さらに、「自律」や「自己を肯定する力」「読書する力」などの「見えない学力」を測る、独自の評価の仕組みも導入されました。

「本校がめざす文杉生のゴールイメージを21のアンケート項目に落としこみました。項目ごとにゴールまでの過程を5段階に分け、生徒自身が項目の達成度を判断できるようにしています」(竹越先生)

「ルーブリック」と呼ばれるこの評価形式の特徴は、今の自分がどの段階にいるかを把握するだけではなく、次のレベルに自分を高めるためには、どのような行動をしたらよいのかを具体的に理解できるようになっていることです。生徒たちは、より高いレベルをめざそうと、意欲的に学校生活を送るようになったそうです。

「目標を設定したり、自分が重視していきたい項目はこれだと、個性に気がつくきっかけになったりしてくれたらうれしいですね」(入試広報副部長/齋藤圭介先生)

ネイティブ教師主導で使える英語を身につける

 今年度の中1は、「英語の授業」のあり方にも大きな変化がありました。

「グローバル(難関進学)コースでは、週9時間ある英語の授業のうちの7時間をネイティブ・スピーカーの教師主導ですべて英語のみで行っています。残りの2時間は日本人教師が担当し、英文法を中心に、ネイティブ・スピーカーの授業だけでは理解しにくい部分のフォローをしています」(英語科/竹本晴奈先生)

 また今年度は、グローバルコースの2クラスを習熟度別に3つに分けて指導しています。自分に合ったレベルで学習することができるので、4月から初めて英語を学んだ生徒も、英語での指示をしっかりと理解できるようになっているそうです。

 希望者は、週に2時間の「コミュニケーションイングリッシュ」を受講することも可能です。こちらは、高校のダブルディプロマコース(日本とカナダの両方の高校卒業資格を得られるコース)を教えるカナダ人教員による特別授業。ダブルディプロマコースに興味がある生徒が積極的に受講しているそうです。

「最も大切なのは、前向きに自分の目標を持ち行動に移せる力や自分を表現することのできる力です。学校生活がスタートする中1は、そんな力を育むための第一歩。6年間の学校生活を充実させ、少しずつ前進していってほしいと思います」(竹越先生)

移動教室で実施した課題解決学習「校歌の歌詞4番を考えよう」
さまざまな問題点を洗い出しながら、校歌の「幻の4番」を作成しました。さまざまな問題点を洗い出しながら、校歌の「幻の4番」を作成しました。

 入学後すぐに行われた軽井沢での移動教室。寝食を共にすると同時に、協力したり、知恵を出し合ったりしながら、グループでプログラムに取り組むことで、コミュニケーションを深めます。

 お互いの距離がだいぶ縮まった2日目の午後に取り組んだのは、『課題解決学習』。クラスごとに、これからの学校生活でどのような心構えが必要かを考え、学校の理念が体現されている校歌の続きの歌詞を創作して発表しました。

「担任の先生の名前やクラス目標が入るなど、どの歌詞も興味深い内容でした。発表の方法は指示していませんでしたが、どのクラスもより良いと思われる方法を自分たちで考えて、歌って発表しました」(竹越先生)

 学校に戻ってからは、もう一度発表会を実施。実行委員を募って、生徒が中心になり行いました。

「入学間もない時期に意見交換をしながら、自分たちで企画したことを実行する経験は、その後の授業など、学校生活のさまざまな場面で活きていると思います」(竹越先生)

(この記事は『私立中高進学通信2016年11月号』に掲載しました。)

文化学園大学杉並中学校  

〒166-0004 東京都杉並区阿佐谷南3-48-16
TEL:03-3392-6636

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