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私立中高進学通信

2016年11月号

注目のPICK UP TOPIC!

玉川学園(中)

SGHで国際機関へのキャリア選択を推進

「グローバルキャリア講座」と「模擬国連」
取材日のキャリア講座では、ピースウィンズ・ジャパンで国際的な緊急復興開発支援活動に従事する牛田眞也子さんのお話をうかがいました。

取材日のキャリア講座では、ピースウィンズ・ジャパンで国際的な緊急復興開発支援活動に従事する
牛田眞也子さんのお話をうかがいました。

 文部科学省のSGH(ス―パーグローバルハイスクール)指定校に、2年前になった同校。「国際機関へキャリア選択する全人的リーダーの育成」を研究課題として、21世紀型の教育を行っています。

「過去70年間、国際機関で働く日本人の人数は、望ましい数値を下回っています。原因の一つに、国際機関についてのキャリアセミナーが特定の大学にしかなかったことが挙げられます。本校のSGHプロジェクトでは、9年生(中3生)から貧困・人権・環境・外交・国際協力という5つの分野に触れ、各自が具体的なテーマを掲げて研究発表することをめざしています」(SGH担当/硤合そあい宗隆先生)

 実践的な内容として、「グローバルキャリア講座」と「模擬国連」に力を入れています。グローバルキャリア講座では、内閣府や民間団体など国際機関で実際に働いている方を講師として迎え、課題テーマの知識や実体験についての話を聞きます。

「創立以来、国際交流は盛んでしたので素地はありましたが、講座を取り入れてから、生徒の英語に対する学習姿勢が変わってきたと感じています。実際にTOEICなどの点数も上がってきていますし、留学希望者も増えています」(硤合先生)

 年13回のグローバルキャリア講座のほかに、毎週1回の授業として取り入れているのが模擬国連です。

「毎年テーマを決めて生徒が各国の外交代表となり、国連での会議進行と同じ方法で進めています。今年は52名の参加者があり、児童労働というテーマに沿って議論を深めているところです。9年生(中3生)から12年生(高3生)まで学年やコースの違う生徒が国ごとのチームになって進めるのも良い刺激になります」
(模擬国連担当/後藤芳文先生)

 まず生徒たちが担当する国の状況を調べて「ポジション・ペーパー」を作ります。そのうえで国益や反論を想定した「ポリシー・ペーパー」を書き、スピーチと交渉を重ねて決議案を作り、投票にまで持っていきます。

「国益を守りつつ国際社会へも貢献しなければならないので、リサーチ力、想像力、創造力、批判的思考力、交渉力、スピーチ力、合意形成能力など多角的な能力が鍛えられます」(後藤先生)

 体験者の話を聞く講座と、主体的に取り組む模擬国連。世界へ目を向ける第一歩として着実に生徒の心に残る取り組みになっています。

ランチタイムにお弁当を食べながら講座を受けるスタイルも取り入れています。ランチタイムにお弁当を食べながら講座を受けるスタイルも取り入れています。
 講師の牛田さんからは、小学校の平和学習がきっかけで国際協力に興味を持ったこと、学生時代の学習法に始まり、現在の活動内容などの幅広く充実した内容の紹介がありました。 講師の牛田さんからは、小学校の平和学習がきっかけで国際協力に興味を持ったこと、学生時代の学習法に始まり、現在の活動内容などの幅広く充実した内容の紹介がありました。
講座が終わってから個人的に質問する生徒が増え、質疑応答でも活発な意見が飛び交います。講座が終わってから個人的に質問する生徒が増え、質疑応答でも活発な意見が飛び交います。
各国の代表になりきり議論を交わします。議論が深まるにつれて生徒に熱が入ります。各国の代表になりきり議論を交わします。議論が深まるにつれて生徒に熱が入ります。
民族構成、内政、外交方針など、担当になった国の実情を知ることから始まります。民族構成、内政、外交方針など、担当になった国の実情を知ることから始まります。
模擬国連の進行表。資料は英語表記も。生徒が提出するペーパーも英語と日本語両方の表記が必要になります。模擬国連の進行表。資料は英語表記も。生徒が提出するペーパーも英語と日本語両方の表記が必要になります。
全国のSGH指定校を始めとする15校140名の生徒が集まって開かれた「第2回SGH玉川模擬国連会議」では、ホスト校として玉川学園の生徒が運営も行います。全国のSGH指定校を始めとする15校140名の生徒が集まって開かれた「第2回SGH玉川模擬国連会議」では、ホスト校として玉川学園の生徒が運営も行います。

国際社会へ目を向けるきっかけに
生徒の意識が変わってきました
硤合宗隆先生硤合宗隆先生

 講座は全13回でポイント制の自由参加にしています。過去2年間は1つの講座に対して100名前後の参加者だったのが、3年目の今年は200名に増え、関心が高まってきているのを感じています。講師にはNGO職員や環境インフラ研究者、国際労働機関の経験者などをお招きしました。国連児童基金本部アジア親善大使を務めるアグネス・チャンさんの講演も予定しています。

行動につながる気付きにしてほしい
後藤芳文先生後藤芳文先生

 本校からは毎年、国際的な私立学校連盟「ラウンドスクエア」の日本唯一のメンバー校として国際会議に数名が参加します。帰国してから必ず言うのが「私たちは何も知らない。問題意識も希薄だ」ということです。生徒全員が海外へ行ってそのことを知るのは難しいので、模擬国連の授業などを通して、世界各国がどんな問題を抱えているのか、また日本人の私たちは恵まれた環境にいることの深い部分を理解し、行動につながる気付きにしてほしいと願っています。

(この記事は『私立中高進学通信2016年11月号』に掲載しました。)

玉川学園(中)  

〒194-8610 東京都町田市玉川学園6-1-1
TEL:042-739-8931

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