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私立中高進学通信

2016年11月号

アクティブラーニングで伸ばす新しい学力

瀧野川女子学園中学校

iPad Pro×ペンシル×クラウド
感性を刺激して未来を変える

近未来的な授業は、同校にとっては日常風景
iPad Proになめらかに書き込めるタッチペンApple Pencilを導入したことで、問題を画面上で解く、イラストを描くなどがスムーズに!

iPad Proになめらかに書き込めるタッチペンApple Pencilを導入したことで、
問題を画面上で解く、イラストを描くなどがスムーズに!

 同校では「iPad Pro を寝室に持ち込まない」「facebookやtwitterなどSNSは禁止」といった基本的なルールを設け、あとは「他人を誹謗中傷しない」など日常の校則や生活指導を重視。自由にIT機器に触れるなかで、ネットリテラシーやモラルを自然と身につけるよう促しています。

思い切ったICT機器の導入が先生・生徒を飛躍的に変えた

「ここまで飛躍的に生徒の力が伸びるとは思っていませんでした」

 そう驚きをもって語るのは、副校長の山口龍介先生です。タブレット端末を導入する学校は増えていますが、同校ほど日常的に使いこなしている学校はあまりないでしょう。同校は全校生徒(2016年度のみ高3生を除く)がA4サイズのタブレット端末「iPad Pro」と、普通の筆記用具と同じ感覚で使えるタッチペン「Apple Pencil」を所持しています。さらに、クラウドコンピューティング(インターネット上でデータを保存・活用するシステム)で先生と生徒がつながり、課題の共有や協働作業を当たり前に行っています。iPad Proは携帯電話回線につながるセルラーモデルなので、どんな場所でもインターネットに接続することができます。登下校中に課題を見直したり、たとえ修学旅行でハワイにいても、いつもと同じように使えるのです。

 実際、同校ではどの教室をのぞいても、生徒たちの手にはiPad Proがあります。教材や課題はネットワークで瞬時に配信。iPad Proの画面はA4のプリントと同じサイズで見やすく、メモを取ったり、計算をしたり、といった書き込みも、タッチペンのApple Pencilを使えばまるで違和感がありません。

考え方をオープンに!当たり前にある「共有」の概念

 同校のICT教育の特徴は、クラウドのシステムを使った「共有」をフル活用していること。課題への取り組みが教室内の全員で共有され、問題を解く過程をリアルタイムに画面上で見ることができるのです。理解できずに困っている生徒がいれば、先生はすぐに気づいて適切な指示を出せます。また生徒同士も、他の生徒が書いた計算式を参考にできて新たな気づきを得ると言います。

「最初は“見られるのが恥ずかしい”という声もありましたが、今は“共有しあうのが当たり前”になりました。考え方をオープンにして、みんなで学び、一緒に何かをやっていく、という姿勢はとても大事なこと。そのような行動原理や考え方を、中学生のうちから自然に身につけられているのは、大きな強みです」

 先生と生徒間の距離が近く、コミュニケーションを楽しみながら、学びを深めていく同校。強力なICTツールが加わったことで、さらに予想もしない発見、成長がどんどん生まれています。

Class Using iPad Pro 001
社会→iPad Proに教材を配信 反転授業で学びを深める

 中2の教室では、「応仁の乱」を中心に室町時代について学んでいます。教材はあらかじめ、それぞれのiPad Proに配信されているので、生徒たちは大まかな流れをつかんで授業に臨みます。

 当時の人々はどのような暮らしをしていたのか、なぜ争いは起こったのか―。社会科の齋藤辰彦先生はモニター画面に資料を映し出し、時代背景や人間関係も交えながら解説します。教科書には載っていない知識も次々に飛び出しますが、生徒たちは「そうなんだ!」、「びっくり!」など共感や驚きの声を挙げながら、iPad Proにメモを取っています。板書書きなどの労力が削減されている分、時間的に余裕ができて先生や生徒同士で対話する時間が増加し、史実の流れを理解したうえで細かな点にも着目する授業を展開。高度な内容に踏み込むことができ、高校で再び日本史を学ぶ時には復習になるぐらいのペースだそうです。生徒たちも「歴史が好きになって、今は授業が楽しい!」と感想を聞かせてくれました。

生徒たちの発言も自由! 対話を進めることで、難しい内容もよく理解できています。生徒たちの発言も自由! 対話を進めることで、難しい内容もよく理解できています。
Apple Pencilを使えば、まるで普通の筆記用具と同じ感覚で書き込んでいけます。Apple Pencilを使えば、まるで普通の筆記用具と同じ感覚で書き込んでいけます。
Class Using iPad Pro 002
英語→生徒全員で画面を共有 ビジュアルを活かした演習

 中1の英語では、「under」や「on」、「by」など場所を示す前置詞の使い方について学んでいました。英語科担当の岩城恵先生は、iPad同士でデータの共有ができる「AirDrop」を使って教材を配信。教材には部屋の様子がイラストで表現されています。

 岩城先生が英語で「机の下に人形を持って行って」など指示を出すのに従い、生徒たちはそれぞれiPad上でイラストを動かしていきます。それぞれの部屋の様子は画面上で共有されているので、指示通りに正しく画像を動かせているかどうかは一目瞭然です。

 また、自由にイラストを移動させ、自分の部屋の様子を全員に見せて「カバンはどこにある?」など、疑問文の話し方について練習。質問する生徒の部屋の様子は、タッチすれば全員がiPad上で即座に見られるので、このような対話型の自由な演習も可能なのです。

画面の左にはクラス全員の課題の取り組み具合が示され、内容を共有しています。画面の左にはクラス全員の課題の取り組み具合が示され、内容を共有しています。
先生から英語で指示された通りにイラストを動かし、前置詞の使い方を学んでいます。先生から英語で指示された通りにイラストを動かし、前置詞の使い方を学んでいます。
宿題だって近未来的! 放課後もつながっている
Step1授業での様子を見て宿題作成

 授業で多くの生徒がつまずいていた問題が気になったA先生。「宿題は午後4時ごろに配信します」と生徒たちに伝え、授業後、職員室に戻って、その問題を徹底的に復習する宿題を作成しました。

Step2クラウドを活用してiPad Proに宿題を配信

 午後4時、下校途中だったり、部活動をしていたりする生徒たちのiPad ProにA先生から約束通り宿題が配信されてきました。

Step3宿題を解く様子を先生が見守り

 生徒のBさんは帰宅後、宿題に取り組みます。離れた場所にいるA先生ですが、生徒たちが宿題に書き込んでいる内容をリアルタイムで見ています。

Step4先生が解き方にアドバイス

 Bさんの宿題を見ていると、解き方を迷っている様子が分かったので、アドバイスを書き込みました。すると即座に、自宅で宿題をしていたBさんの画面上に、先生からのアドバイスが表示されます。Bさんはわからなかったところを理解でき、解答を書き込みます。間もなくすると、A先生によって解答に丸が付けられました。

Step5次の授業に反映

 A先生は宿題の取り組み具合を見て、明日の授業計画を立てることにしました。

ココも注目!数学大好き女子が増加中!

 iPad ProとApple Pencil、クラウドシステムの導入で計算途中のプロセスも全員で共有できるようにしてからは、問題の解き方が1つではないことに自然と気づけるようになったと思います。今では他の人の数式を見て「なるほど」と思ったり、自分の解き方を他の人にも伝えたい欲求につながっています。みんなで試行錯誤しながら問題に取り組んでいく、数学本来の楽しさを実感できているのではないでしょうか。おかげで本校では、『数学がおもしろい』という生徒がどんどん増えています。(数学科主任 八幡陽平先生)

(この記事は『私立中高進学通信2016年11月号』に掲載しました。)

瀧野川女子学園中学校  

〒114-0016 東京都北区上中里1-27-7
TEL:03-3910-6315

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