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私立中高進学通信

2016年10月号

Teacher's Lounge 先生たちの座談会

獨協埼玉中学校

勉強・部活動・学校行事のすべてに全力で取り組み
自ら考え、主体的に行動する生徒を育成

――中学から高校まで、各教科を担当されている先生方にお集まりいただきました。どのような点に気をつけて教科指導をされていますか。

杉内光成 先生 高1担任。英語科担当。先生と生徒の前に、人対人の関係を大切にしつつ、いざというときには毅然とした態度を心がけている。杉内光成 先生
高1担任。英語科担当。先生と生徒の前に、人対人の関係を大切にしつつ、いざというときには毅然とした態度を心がけている。

池永佳央 先生 高1担任。体育科担当。あいさつが人間関係の基本と考え、意識して生徒たちにあいさつを促している。池永佳央 先生
高1担任。体育科担当。あいさつが人間関係の基本と考え、意識して生徒たちにあいさつを促している。

杉内先生
英語の場合、最初は音から入り、聞く、発音することに力を入れます。特に中1では文字を音声化できないと、それが苦手意識につながります。まずは正しく発音できるように指導しています。高校になると、英語でも抽象的な内容を扱うようになります。英語学習の核になる文法や単語といった知識を身につけるだけでなく、読解力や推察する力も養っていきます。また、他の教科で学んできた一般的な知識を英語で表現できるように英語力を鍛え、大学受験へと向かいます。

熊谷先生
中学では「数学好き」を育てるために、さまざまなアプローチを試みています。夏休みの課題で、数学に関する感想文を書かせたこともあります。生徒の興味・関心は日々変化するので、タイミングを外さずに「数学って楽しい」と感じてもらえるように工夫しています。また、早く解けた生徒には他の生徒に教えるように促しています。本校の教育方針は『自ら考え判断する若者を育てる』というものです。ポイントは何か、どうやったらわかりやすく伝えることができるかを生徒が考え、主体的に学ぶ授業を心がけています。

岩田先生
音楽の授業でも、生徒自身が考えることを大切にしています。合唱の授業では、グループで話し合ってテンポや声の大きさといった歌い方を決めてから練習し、発表をします。良い歌い方をしたグループがあると、他のグループが真似て全体のレベルが上がっていきます。これも、自分たちで考えて、試してみるという過程があるからだと思います。

池永先生
体育は教室で行う授業と比べて、生徒同士でコミュニケーションをとる機会が多いと思います。種目にもよりますが、なるべくグループを作り、リーダーが指示を出して自主的に活動をする時間をもっています。保健の授業は、自分たちの体について生涯にわたって役に立つ知識を学ぶので、しっかり身につけてほしいです。いろいろ工夫して、理解しやすい授業を心がけています。

佐々木先生
いまどきの生徒は、受験勉強による知識はありますが、実体験に乏しい傾向にあります。そこで、理科の授業では「なぜそうなるのだろう?」と投げかけ、生徒同士でディスカッションする時間を多く取り、知識だけでなく仕組みを理解する時間を大切にしています。高校では化学基礎を担当しているので、授業では物質を身近なものと捉えるように促して、化学の深い領域へとつなげるように努めています。

――貴校にはさまざまな学校行事がありますね。特に力が入るものは何ですか。

熊谷正太 先生 高2担任。数学科担当。思春期を迎え口数が少なくなってくる生徒と、積極的にコミュニケーションを取るようにしている。熊谷正太 先生
高2担任。数学科担当。思春期を迎え口数が少なくなってくる生徒と、積極的にコミュニケーションを取るようにしている。

岩田寛史 先生 高2副担任。音楽科担当。生徒一人ひとりにドラマがあることを意識して、集団の力を高めつつ、一人ひとりのサインを見逃さない。岩田寛史 先生
高2副担任。音楽科担当。生徒一人ひとりにドラマがあることを意識して、集団の力を高めつつ、一人ひとりのサインを見逃さない。

杉内先生
どの行事も盛り上がりますが、私は体育祭が本校らしい行事だと感じています。応援合戦では中3が下級生を指導して、一つの演舞を仕上げていきます。体育祭は運動神経が良い生徒が主役になりがちですが、応援合戦は運動が苦手な生徒も活躍できます。いろいろな個性を持った生徒がそれぞれの場面で活躍するのが本校らしいですね。

池永先生
本校の体育祭は中学と高校は別に開催します。いずれも生徒が中心になって、準備からリレーの走順などもクラスのメンバーで決めて、当日の運営、片付けまでを行います。学校行事に生徒が主体性をもって取り組む点にも、本校らしさを感じます。
 私も生徒と一緒に熱くなってしまうのですが、主役はあくまで生徒たち。生徒が自分たちで決めて、その結果勝てばいいし、負けても「がんばったんだからいいね」という一言が生徒たちの口から出ればそれでいいと思って見守っています。

熊谷先生
私にとって本校らしい行事といえば、合唱祭ですね。練習を重ねるごとにみな真剣になり、クラスの一体感が増していきます。私も、とても熱くなっているのを生徒に笑われることもあります(笑)。

岩田先生
合唱祭では、どのクラスも熱心に練習しています。毎年3学期に行われるので、担任は忙しくて大変な時期なのですが、みなさん熱い気持ちで見守っていますね。合唱は、クラスがまとまらないと成立しません。本番では点数がつけられて順位が決まりますが、そこに至るまでの過程が大事です。本番で力を出しきっていい表情をしている生徒たちを見ると、いい行事だとしみじみ思います。

佐々木先生
文化祭にも本校らしさが出ますね。中学は各学年ともに総合学習で学んだ内容を文化祭で発表しています。中1は田植えから収穫までを行った米作り体験を展示や劇で表現しています。中2は2泊3日の国内留学体験や職業体験で学んだことについて、中3はボランティア体験を通して得た福祉について発表します。先輩の発表を見て「来年は自分たちも体験学習でいろいろな知識を得て、心を動かす発表をしたい」と思うようです。

――最後に貴校で過ごす6年間の最も有意義なところをお聞かせください。

佐々木忠徳 先生 中1学年主任。理科担当。生徒が集団の中での自分を意識できるように、行事の写真を廊下に掲示するなど心の成長にも気を配っている。佐々木忠徳 先生
中1学年主任。理科担当。生徒が集団の中での自分を意識できるように、行事の写真を廊下に掲示するなど心の成長にも気を配っている。

池永先生
学校行事を大切にするところですね。先ほど合唱祭の話が出ました。本番に向けて練習を重ね、クラスが一つになっていくのは、授業だけでは得られない体験だと思います。

岩田先生
生徒が自分たちで決め、行動する場面が非常に多い点が本校の特徴です。いわゆる“指示待ち”ではないですね。ここは本校の誇れるところだと思います。

熊谷先生
中学生は自分なりの筋道を持っています。しかし、その筋道が社会とは矛盾していることがよくあります。そんな時は頭ごなしにこちらの考え方を押し付けず、どういう理由で筋が通らないのかを説明し、どういう対応をしなければいけないのかをていねいに伝えています。生徒は乾いたスポンジのように吸収し、一日一日大きく成長しています。そうした日々を本校で過ごした卒業生たちは、卒業後、何年経っても訪れてきます。学校ができてからの伝統を感じますし、そこが本校の強みでもあるのではないでしょうか。

杉内先生
本校は勉強も部活動も学校行事も、いろいろなことを“がんばることが当たり前”という空気にあふれています。すべてがんばるのは生徒にとって大変なことですが、困難をくぐり抜けるなかで、生徒の生活の質が向上していくのが見てとれます。そこが本校の魅力だと思っています。

佐々木先生
杉内先生の話のように、本校はいい意味で欲張りな学校ですね。いろいろな方面を一生懸命にやることで得られることがたくさんあります。これから入学してくる生徒も、上限を決めずに一つ上の自分に挑戦していってほしいですね。

(この記事は『私立中高進学通信2016年10月号』に掲載しました。)

獨協埼玉中学校  

〒343-0037 埼玉県越谷市恩間新田寺前316
TEL:048-977-5441

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