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私立中高進学通信

2016年10月号

注目のPICK UP TOPIC!

麴町学園女子(麹町学園女子)中学校

広い視野を持つ女性を育てる「みらい科」

進化したグローバル教育
皇居外苑エリアにある北の丸公園でフィールドワークをするために集まった同校の生徒たち。生徒の前に立っているのは、ガイドとして参加してくれた東京シティガイドクラブの方々です。

皇居外苑エリアにある北の丸公園でフィールドワークをするために集まった同校の生徒たち。
生徒の前に立っているのは、ガイドとして参加してくれた東京シティガイドクラブの方々です。

「みらいセミナー」の中3の授業資料。「世界の女の子」をテーマに貧困の中で暮らす女の子を取り上げたビデオを観賞します。「みらいセミナー」の中3の授業資料。
「世界の女の子」をテーマに貧困の中で暮らす女の子を取り上げたビデオを観賞します。

 これからの激動の社会にしなやかに対応できる女性の育成をめざした独自のキャリア教育プログラム「みらい科」。同校では2016年度より、歴史ある「みらい科」をより時代に即した内容に全面改訂しました。その一つが、中1〜中3にかけて週1回受ける「みらいセミナー」の授業です。「みらいセミナー」では、これまでのグローバル教育を基盤に、ローカルの知識を深めたり、外部の人と関係を築いたりしながら、将来的に広い視野を持ち、今後どのような社会になっても活躍できる人材の育成をめざしています。

「みらいセミナー」では、学年ごとにテーマを設けています。例えば、中1では同校所在地の「千代田区麹町を知る」取り組みをします。学校の近隣で、災害時退避場所でもある皇居外苑エリアにある北の丸公園の地図を作成します。5〜6月にかけて本やインターネットを使ったり、千代田区環境保全課の担当者の話を聞いたりして、公園に関連する情報を集め、7月にフィールドワークで実態を調査し、その後、集めた情報を生徒たちが精査して、10月の学園祭までに地図にまとめ上げて展示します。公園の地理や歴史、植物、環境保全活動などを調べることで、ローカルな知識を深めていきます。

 中2では「日本を知る」ための一環として「戦争と平和」についてさまざまな角度から調べます。東京大空襲など戦争のビデオを観たり、戦争に関する資料が展示されている博物館・昭和館を訪問したりします。過去の日本を知ったうえで、今後の日本について考え、向き合っていけるようにします。

 中3では「世界を知る」ためにさまざまな地域に住む同年代の女性の暮らしについて調べます。

「貧困や性差別のなかで暮らし、満足な食事を与えられていなかったり、学校に通うことができなかったり、結婚を強いられたりしている自分たちと同年代の女性が、世界にはたくさんいることを知ってショックを受ける生徒もいます。ただショックとして受け止めるだけでなく、同年代の女性の暮らしぶりを通じて世界へ興味・関心を抱けるように導いていきたいと思っています」(英語科/野城明子先生)

 このように「みらいセミナー」では、学びを通して、身近なところから、東京、日本、世界へと視野を広げていくことができます。この実践的な学びを重ねることで、社会に出たときに直面するさまざまな問題にも「しなやかに、たくましく」対応できる力を育むことを同校はめざしているのです。

ガイドの方が写真を使って植物の説明をしてくれています。ガイドの方が写真を使って植物の説明をしてくれています。
気になる場所や植物などを資料用に自分たちで撮影しています。気になる場所や植物などを資料用に自分たちで撮影しています。
公園で撮影した画像はすぐにパソコンに取り入れ、資料として活用。公園で撮影した画像はすぐにパソコンに取り入れ、資料として活用。
フィールドワークを終えた後、各クラスに戻り、生徒が個々に調べた内容をグループでまとめていきます。フィールドワークを終えた後、各クラスに戻り、生徒が個々に調べた内容をグループでまとめていきます。

1万字の論文「みらい論文」
達成感が自信につながる!
 「みらい論文」哲学ゼミの論文の一つ。テーマは「ディズニープリンセスのジェンダーに関する考察」。この生徒は自分が大好きなディズニーキャラクターをテーマに選び、さまざまな角度から分析し、論文にまとめ上げました。 「みらい論文」哲学ゼミの論文の一つ。テーマは「ディズニープリンセスのジェンダーに関する考察」。この生徒は自分が大好きなディズニーキャラクターをテーマに選び、さまざまな角度から分析し、論文にまとめ上げました。

「みらい科」には「みらいセミナー」とは別に、もう一つ、「みらい論文」と呼ばれる大きなプログラムがあります。「みらい論文」では、中3〜高1の2年間をかけて、1万字の論文を書き上げます。約25あるゼミの中から自分の興味・関心のあるテーマを選び、調査し、他の生徒と議論を交わしながら自分の考えを掘り下げて論文を仕上げていきます。

「『1万字なんて書けるはずがない……』『原稿用紙5枚の読書感想文だって大変なのに……』と、最初は途方にくれる生徒もいますが、最終的には全員が論文を書き上げます。自分が好きで選んだテーマだからこそ、教員とも積極的に相談し、他の生徒と議論ができるのです。大変な労力をもって書き進めていくので、書き上げたときには達成感が得られ、それが自信につながり、生徒の表情が生き生きとしてくるのがとてもうれしいですね」(入試対策部本部長/田邊隆先生)

「みらい論文」に取り組むことで、自発的な学びが促され、これからの時代で求められる論理力や表現力を十分に身につけることもめざしています。

進学通信2016年10月号
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