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私立中高進学通信

2016年10月号

その先に備える キャリア教育

三田国際学園中学校

革新
自分自身と向き合い
10年、20年先の未来を見つめる

急速なグローバル化の進展により、
学校での進路・職業指導も大きく変わろうとしています。
自分自身の強みを生かした将来ビジョンを描いていく、同校のキャリア教育に迫ります。
ソフトウエア開発会社のサイボウズへの訪問。企業人の言葉を生で聞く体験は、生徒たちの価値観を大きく変えます。

ソフトウエア開発会社のサイボウズへの訪問。企業人の言葉を生で聞く体験は、生徒たちの価値観を大きく変えます。

 共学化、校名変更をして新しいスタートを切った同校のキャリア教育は、生徒自身で「自ら進む道を選択する」ようにデザインされています。

「単なる職業教育や進路指導ではなく、20歳代・30歳代になった時に社会で活躍できる人材の育成を目的としています。特に中学3年間は、高校以降の進路選択の礎ともなり、将来を考えるうえでとても大切な時期です」

 と話すのは、キャリアカウンセラーの資格を持つ進路指導副部長の内田雅和先生です。変化し続けるグローバル社会の中でいかに生きていくのかを考え、自ら道を切り拓く力を身につけるために、同校では『自己理解』『職業研究』『学問研究』と3つのステップを設けてキャリア教育に取り組んでいます。

 まず取り組むのが、『自己理解』。中学入学直後に行われるオリエンテーション合宿では、コーチング研修を取り入れており、自分の将来の夢とそれを実現するためのロードマップについて、生徒同士がお互いの話を引き出しながら自己理解を深め、目標を定めていきます。中1では、その後も総合学習の時間を活用して「自分」を探求するプログラムを実施、秋の学園祭で自分自身や将来の目標についてプレゼンテーションを行います。

 次のステップは『職業研究』。中2では、日本への留学生と英語で交流する『グローバルビレッジ研修』で、学ぶこと、社会に貢献することへの視野を広げ、実際に企業を訪問する『ジョブ訪問』も行います。

 そして3つ目は『学問研究』です。大学や、学部の研究室訪問を行ったり、興味のある専門分野を実際に学ぶことで、自分自身と、職業、学問をつなげていきます。

「『なりたい自分=就きたい仕事』があって、進路を選択する方が自然だと思います。学びたい学問を見つけることで、将来の目標達成への道筋が具体的になるのではないでしょうか」

 こうしたプログラムに加え、第一線で活躍する方を招いて、仕事への熱い思いや生の声を聞く『キャリア教育講演会』も毎年数回実施しています。

 自分を知り、将来について具体的に考え、取り組むことでキャリアプランの全体図が見え、今すべきことが明確になります。これこそがグルーバル時代、世界に羽ばたくための同校のキャリア教育なのです。

専門分野を学ぶ『基礎ゼミナール』のフィールドワークで東京証券取引所を見学する生徒たち。専門分野を学ぶ『基礎ゼミナール』のフィールドワークで東京証券取引所を見学する生徒たち。
オリエンテーション合宿のコーチング。相手の話に真剣に耳を傾けます。オリエンテーション合宿のコーチング。相手の話に真剣に耳を傾けます。
中高6年間キャリア教育Report
中1自己理解…自らをよく知り「なりたい自分」を描く
自分の調べたこと、考えたことをまとめて大勢の前で発表する貴重な体験となります。自分の調べたこと、考えたことをまとめて大勢の前で発表する貴重な体験となります。

「自分自身」をテーマにした学園祭のプレゼン準備にあたり、中学入学までの自分史を作成します。通っていた小学校や塾の先生を訪問して、自分の長所や短所をインタビュー。自分の良さや改善点を、自己分析に役立てます。また、「25歳の自分」を思い描く「未来予想人生グラフ」も作成。過去・現在・未来の自分を確かめる作業を行い、『自己理解』を深めていきます。

中2職業研究…さまざまな職を知り「就きたい仕事」を考える
『ジョブ訪問』での生徒たち。担当者のキャリアの変遷や現在の仕事を聞きます。『ジョブ訪問』での生徒たち。担当者のキャリアの変遷や現在の仕事を聞きます。

『ジョブ訪問』は、国内の20数社をグループごとに割り当て、それぞれ訪問します。ベンチャー企業から老舗まで、多様な業種がピックアップされており、仕事内容や、働く上での心構えなどをインタビューします。さらに夏休みには関心のある企業を各自取材する課題もあり、電話でのアポイントメントから見学まで生徒単独で担当し、学園祭のプレゼンへとまとめていきます。

中3学問研究…自分の夢を叶えるために必要な学びを見つける

 同校の中学には『本科』『インターナショナル』2つのクラスがあり、それぞれ異なるアプローチで学問研究を行います。『本科クラス』の生徒は中2から取り組んでいる『基礎ゼミナール』というプロジェクト型の研究活動と連携させて、関心のある学問分野を探究しながら、その先の職業、進路を見つめます。『インターナショナルクラス』では、自分の強みや、それを生かしてどう社会に貢献したいかを具体化し、自分の夢を叶えるために必要な学びは何かを、大学や学部の研究室訪問などを通して見つけ、進路選択をしていきます。

希望の進路に向けた高校3年間

 高校では、中学での3つのステップを踏まえ、「自分を再構築する」時期となります。フィールドワークやボランティア活動にも参加し、多様な価値観に触れながら、自分の個性や適性を理解する機会を作り、なりたい自分、就きたい仕事と考え合わせて具体的に進みたい学部や学科を研究して進路を決めていきます。高2の秋から学習面でも本格的な受験指導が始まり、面接の練習や小論文の指導、海外大学進学のための対策も行います。

MITA International Festival (学園祭)
学校選びの参考になる公開行事として、毎年多くの来場者でにぎわいます。学校選びの参考になる公開行事として、毎年多くの来場者でにぎわいます。

 学園祭では、中1〜高1の全員が学年ごとのテーマでプレゼンテーションを実施します。1人1台所持しているiPadを用いて、プレゼン資料を作成、保護者や地域の人、受験希望の小学生の前で発表します。最初はとまどっていた生徒たちも、学園祭プレゼンを経て自信がつき、大きく成長します。

(この記事は『私立中高進学通信2016年10月号』に掲載しました。)

三田国際学園中学校  

〒158-0097 東京都世田谷区用賀2-16-1
TEL:03-3707-5676

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