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私立中高進学通信

2016年10月号

子どもの自立を促す教育

江戸川女子中学校

修学旅行は奈良に現地集合
判断力や対応力を養い自立心を鍛える取り組み

現地集合で無事に到着できた奈良での記念撮影。

現地集合で無事に到着できた奈良での記念撮影。

「自ら考え、パワフルに行動ができる生徒たちを信頼しています」と、熊谷和也先生(左)と水嶋瞳先生(右)。「自ら考え、パワフルに行動ができる生徒たちを信頼しています」と、熊谷和也先生(左)と水嶋瞳先生(右)。

「誠実・明朗・喜働」を3つの柱とし、新しい時代にふさわしい「教養ある堅実な女性」の育成を進める同校の最終目標は、「自立した女性」として生徒が巣立っていくこと。そのために、教育のさまざまな場面で自立心が育つような取り組みを行っています。その一つである「修学旅行での現地集合」の話題を中心に、旅行委員を務めた中3生2名と先生方にお話をうかがいました。

自立するために必要とされる力は
実地体験を重ね生徒自らが学び取る

 江戸川女子の校舎に一歩足を踏み入れると、校内は生徒たちの元気な笑い声であふれています。

「本校の生徒は本当にパワフルです。7月に行われた文化祭『かたばみ祭』では、修学旅行の思い出をクラス展示しました。板を切り、釘を打ちつけて、金閣寺や大仏を再現したんですよ」(中3担任/水嶋瞳先生)

 修学旅行は5月25〜28日に3泊4日で実施されました。平成14年からは旅行先である奈良の宿舎に、現地集合としています。

「初日は班ごとにどこを見て回るかを自由に計画できるんです。新幹線の切符ももちろん自分たちで買いに行きます」(旅行委員長/大島綾乃さん)

「17時までに宿泊先に着くのが決まりなので、私の班は朝の7時ごろ、東京駅に集合しました。新幹線の中でもスケジュールを確認して過ごしました」(旅行副委員長/伊藤沙空さらさん)

 生徒たちは時刻表やガイドブックを用いて、ルートを組んでいきます。現地でも引率の先生が常にそばにいるわけではありません。生徒の裁量に任され、突発的な問題も自分たちだけで乗り越えていかなければなりません。

「実際に回ってみると、予想以上に混雑していたり、見学に時間を取られたり、スケジュール通りに進まないことが多くありました。そのつどみんなで話し合い、見学するものを絞るなどして調整しました。臨機応変に対応できたことに達成感がありました」(伊藤さん)

「私の班は、先輩から『思っているほどには回れないよ』とアドバイスをもらっていたので、時間が足りなくなった場合のプランもあらかじめ用意していました。自由度が高いのは楽しい反面、決めることが多くて大変でした」
(大島さん)

 同校では社会科見学や、中1の軽井沢、中2の南信州の校外学習でも、生徒だけの活動時間を必ず設けています。スケジュールの組み方、交通機関の乗り継ぎ、時間の調整方法などを実体験から学び、優先順位をつけながら物事を判断する力や、突発事項への対応力を培っていきます。そしてこれらの経験が生徒たちのパワフルさにもつながっていくのです。

修学旅行の体験をより豊かにする
仲間との時間や先生からのサポート

 英語教育に早くから力を入れてきた同校では、「世界を知るためにまず日本を知る必要がある」という考えのもと、中1で茶道と礼法、中2で筝曲、中3では華道を学びます。修学旅行でも和菓子作りや染物体験など、日本文化を体験する時間が取られています。史跡見学も、より理解が深まるように、班ごとで事前にレポートをまとめました。

「歴史や成り立ちをしっかり学んでいるので、目にした時に『あっ、これがあの時に調べたことだ』と心を動かされ記憶に残りました」(伊藤さん)

 旅行の前には班の仲間と過ごす時間も多くなります。そこからも生徒は多くの学びを得ます。

「同じ班の仲間が京都の錦市場について調べていたのですが、提出の直前になって先生から『テーマと違うよ』と指摘を受け、やり直すことになってしまいました。一緒にレポートを完成させようと、休みの日にも集まって必死に仕上げたんです。日を追うごとにチームワークが良くなりました」(大島さん)

「最終日に私はうっかり寝坊をしてしまったのですが、旅行委員の仕事である朝の整列を友達が代わりに進めていてくれました。頼りになる仲間に感謝しました」(伊藤さん)

「友達と意見がぶつかる時もありましたが、旅先で一緒に過ごすと、すべてが良い思い出に変わります」
(大島さん)

 遠距離での現地集合をスムーズに行い、生徒たちがその取り組みから多くのことを学び取れる理由はなんでしょうか。

「我々教師が生徒を信頼していることが大きいと思います。そして、生徒も教師からの信頼に応えるために、その成果をしっかり出してくる。これは勉強でも同じです。生徒と教師がお互いに信頼し合っていることは、本校の良さの一つだと思います」(中3学年主任/熊谷和也先生)

 先生の信頼のもとで、生徒たちは自主性を伸ばし成長していきます。修学旅行をはじめとする学校生活で得られる体験の一つひとつが成長の礎となるようにと願う、先生方の強い思いを感じました。

和菓子職人に習って、練り切り作りにチャレンジ。和菓子職人に習って、練り切り作りにチャレンジ。
能舞台に上がるという貴重な体験もしました。能舞台に上がるという貴重な体験もしました。
「旅行委員になったことで、より主体的に修学旅行に参加できてとても楽しかった」と、伊藤沙空さん(左)と大島綾乃さん(右)。「旅行委員になったことで、より主体的に修学旅行に参加できてとても楽しかった」と、伊藤沙空さん(左)と大島綾乃さん(右)。
レポートを読み返して笑顔になる二人。このレポート作成にも、忘れられない思い出がいっぱいです。レポートを読み返して笑顔になる二人。このレポート作成にも、忘れられない思い出がいっぱいです。
事前学習に感想を加え、生徒が作ったレポート集「修学旅行ハンドブック」と、先生が準備した修学旅行のしおり。事前学習に感想を加え、生徒が作ったレポート集「修学旅行ハンドブック」と、先生が準備した修学旅行のしおり。
「かたばみ祭」で再現した奈良と京都の様子。金閣寺は設計図も起こしたそう。
「かたばみ祭」で再現した奈良と京都の様子。金閣寺は設計図も起こしたそう。

  「かたばみ祭」で再現した奈良と京都の様子。金閣寺は設計図も起こしたそう。

(この記事は『私立中高進学通信2016年10月号』に掲載しました。)

江戸川女子中学校  

〒133-8552 東京都江戸川区東小岩5-22-1
TEL:03-3659-1241

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