LINEで送る

スクールポット中学受験版 - 首都圏学校情報検索サイト

ツイッター フェイスブック

私立中高進学通信

2016年10月号

校長が語る 思春期の伸ばし方

多摩大学目黒中学校

好きなことがなかなか見つからなくても
子どもを信じて焦らず見守りましょう

オーストラリアへの修学旅行は、クラスメイトとの結束力が高くなる、親のありがたみを知る、日本について考えるなど、これまでにない経験が生徒たちの成長を促します。

オーストラリアへの修学旅行は、クラスメイトとの結束力が高くなる、親のありがたみを知る、
日本について考えるなど、これまでにない経験が生徒たちの成長を促します。

悩み多き思春期は自分を認識する時
田村嘉浩(たむら・よしひろ)東京大学法学部卒業。経済産業省に勤務し、貿易、地域振興、宇宙産業育成、特許行政、資源エネルギー政策などに従事する一方、スタンフォード大学・モスクワ国際関係大学に留学した異色の経験を持つ。多摩大学目黒の校長に就任してからは、世界規模でのビジネスと学びに携わってきた経験を活かして、「グローバル社会におけるプレーヤーの一人として、大きなスケールで考え、チャレンジし続けられる人材を育てる」ことを目標に学校全体の成長を牽引している。田村嘉浩(たむら・よしひろ)
理事長・校長先生

東京大学法学部卒業。経済産業省に勤務し、貿易、地域振興、宇宙産業育成、特許行政、資源エネルギー政策などに従事する一方、スタンフォード大学・モスクワ国際関係大学に留学した異色の経験を持つ。多摩大学目黒の校長に就任してからは、世界規模でのビジネスと学びに携わってきた経験を活かして、「グローバル社会におけるプレーヤーの一人として、大きなスケールで考え、チャレンジし続けられる人材を育てる」ことを目標に学校全体の成長を牽引している。

 思春期は、多くの子どもが思い悩み、自らのあり方を考える時期です。同校で理事長・校長を務める田村嘉浩先生は、思春期を「自分がどういう人間か、何が得意かを認識し、将来へのイメージを持つ時期」だと話します。

「思春期は、簡単に言ってしまえば、好きなことを極めていく時だと思うのです。とはいえ、多くの子どもたちは、まだ好きなこともわからないと思います。ですから中高を通して様々な経験を積み重ね、一生懸命やりたいと思えることに巡り会うことが一番大切だと考えています。
『これだ』と思うものが見つかったら、努力しようという気持ちが生まれてきます。好きなことなら大変でも頑張れますし、一定の成果が出ます。すると、それが自信になり、次に何かを行う時に励みにもなって向上心も生まれてくると思います」

向上心を持てる環境を作ろう
「思春期の育て方」保護者の心得
  • 目標に頑張る子どもを応援する
  • チャレンジできる環境は常に用意
  • 子どもが迷ったら待つことも大切

『向上心』は同校の教育方針でもあり、学校生活の様々な場面で向上心を持つことができる環境を整えています。

「好きなこと、やりたいことがなかなか見つからないことは、本人にとっても辛いものだと思います。ですから、我々としては、たくさんの経験をさせてあげたい。部活動や、文化祭などの学校行事での役員活動はその一つです。何か一つ、一生懸命に取り組めることがあると、学校生活全般に前向きな気持ちになるのです」

 また、同校は、過去3回全国2位に輝いたダンス部や、全国大会ベスト8まで勝ち上がったサッカー部をはじめ、多くの部活動で実績を上げています。これは、本気でやりたいこと、熱中できることが見つかり、目標に向かって一生懸命に頑張っている結果でもあります。さらに、同校では文武両道をモットーとしており、部活動を頑張ることが勉強にも良い影響を与えているといいます。

「なかでもサッカー部は、とくに文武両道を大切にする方針を打ち出し、毎定期テスト後に教員と部活の指導者が集まり、部員一人ひとりの状況を話し合ってきました。そして、勉強に興味がわかない部員には声をかけ続けてきました。すると、だんだんと成績が上がってきたのです。やはり、何かを一生懸命にやっている子どもは集中力もあり、時間の使い方もうまくなります。これに呼応するかのように、ダンス部をはじめ、どの部にも良い影響が伝わっています」

 何かに一生懸命に取り組む経験をした生徒たちにとって、その集大成ともいえるイベントが修学旅行です。中学3年生の全生徒が、オーストラリアで、一人ひとり別々の家庭にホームステイし、約2週間の語学研修を行います。

「家庭を離れ、英語しか通じない国でホームステイをするのですから、中学生にとって非常に大きな経験になります。グローバル教育の一環であり、語学力を身につけるという意味あいの強い行事ではあるのですが、実は語学力を伸ばす以上に精神的に成長できる行事でもあるのです」

最初は小さな目標でいい達成感を感じてほしい
学校行事は生徒主体で行われます。みんなで力を合わせて行事を成功させた体験は、大きな宝になります。学校行事は生徒主体で行われます。みんなで力を合わせて行事を成功させた体験は、大きな宝になります。

 このように、たくさんの経験ができる環境にあっても、熱中できるものを見つけることは簡単ではありません。

「やりたいものをすぐに見つけられない生徒も多いと思います。そういう時に、保護者の方も学校も、あれをやったらどうか? と押し付けてしまいがちなのですが、そこは我慢が必要です。そして、何もチャレンジしないうちに、自信がないからと自分の可能性を消してしまっては残念なことです。そうならないように、挑戦できる環境は常に用意してあげられるといいと思います。
『好きなこと』は、最初はどんなに小さなことでもいいと思います。目標と言い換えてもいいかもしれません。例えば、『1年間で何冊本を読もう』『皆勤賞をとろう』などといった小さなことでいいのです。そして、それに向かって努力し、結果が出れば、達成感や充実感を実感できる。達成感を得られれば、長い目で見すえられる目標を持てるようになってきます。人生の中で常に、目的意識を持って過ごしていける人になってもらえれば、幸せな人生を送れるのかなと思います」

 自分の良いところを、自信を持って伸ばしていく。それこそが、思春期の悩みを解決する一つの方法でもあるのです。

部活動の仲間との交流も思春期の悩み解決につながる
チームワークと、誰かを応援し元気づけるというチアスピリッツを大切にしながら、悲願の全国優勝に向けて頑張るダンス部。チームワークと、誰かを応援し元気づけるというチアスピリッツを大切にしながら、悲願の全国優勝に向けて頑張るダンス部。

 熱中できる環境で好きなことに取り組める部活動は、何事にも一生懸命な生徒を育てます。元プロ選手など、一流の指導者が手ほどきする部も多く、同校では生徒の8割以上が所属しています。同じ目標に向かって頑張るため、先輩・後輩の絆も深くなり、異年齢の交流が思春期の悩みを解決してくれることが多いのも魅力の一つです。悩んだ時に、先輩の話が心に響いた……そんなかけがえのない時間が、悩み多き思春期の生徒を支えます。

(この記事は『私立中高進学通信2016年10月号』に掲載しました。)

多摩大学目黒中学校  

〒153-0064 東京都目黒区下目黒4-10-24
TEL:03-3714-2661

進学通信掲載情報

【私学の校外学習・学外交流】大学、企業、自治体との連携で主体的な学びを身につける 校外アクティブラーニング活動
【大学合格力強化計画】合格実績が大躍進タブレット活用で大学入試改革への対策を一歩リード
【大学合格力強化計画】合格実績の上昇がやる気を発揚アクティブラーニングも強化
【校長が語る 思春期の伸ばし方】子どもが夢中になれることを応援し自己肯定感や意欲を伸ばします
【熱中!部活動】【サッカー部/ダンス部】めざすは全国の頂点 夢が絆を強くする
【大学合格力強化計画】生徒の可能性を最大限に活かす指導で大学合格実績が加速度的に上昇
【校長が語る 思春期の伸ばし方】好きなことがなかなか見つからなくても 子どもを信じて焦らず見守りましょう
【熱中!部活動】実力と精神力を高める濃密な部活時間
【大学合格力強化計画】中高一貫色をより明確にし 最難関大学もめざせる学習体制を整える
【授業見聞録】英語 習った英語を「いかに使うか」 表現力を高める授業
【めざせ 次代のグローバルリーダー】「英語が話せる」ではなく「英語で何が話せるか」で勝負してほしい
【大学合格力強化計画】教員と生徒、生徒同士の強い絆で合格実績が飛躍的に向上
【部活レポート】サッカー部
進学通信2016年10月号
紹介する学校
共学校 共学校   女子校 女子校   男子校 男子校
この号のトップに戻る 進学通信一覧を見る
ページトップ