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私立中高進学通信

2016年9月号

こどもの自立を促す教育

実践学園中学校

小さな積み重ねから
自信と良い習慣をつけるのが
自立と自律を促す近道

放課後の職員室前。授業でわからなかったところを先生に質問する生徒たちの列がずらり。

放課後の職員室前。授業でわからなかったところを先生に質問する生徒たちの列がずらり。

松本 昭彦 校長。2014年から校長に就任。書家としての顔もあり、日展をはじめ数々の書展で入賞。校内には書も数点飾られている。松本 昭彦 校長
2014年から校長に就任。書家としての顔もあり、日展をはじめ数々の書展で入賞。校内には書も数点飾られている。

『学問の修得をとおして、自己実現をめざし、人類・社会に役立つ人材づくりをする』を建学の精神に据える同校。90年の歴史で培った豊かな教育土壌をもとに、自ら動く人間へと育つ仕掛けを日々の生活に取り入れています。

社会のために自ら動く人材へ
良い習慣が導く6年間
自由に知の探究を深めるために造られた『自由学習館』は日本建築大賞2013を受賞。自由に知の探究を深めるために造られた『自由学習館』は日本建築大賞2013を受賞。

「子どもの自立をどのように育むのかという問いに対する答えは、単純ではありません」

 と校長の松本昭彦先生は言います。

「高い目標を掲げ、そこに向かって自ら努力を重ねることも大切ですが、中学時代はむしろ、身近な目標を確実にクリアすることが大事なのです。例えば毎朝、自分で起きる。簡単なことのように思えますが、意外とできないものです。親に起こされるのではなく、自分で起きる、そのためには準備が必要です。6時半に起きるとします。すると、10時に寝ないと寝坊するかなとか、目覚まし時計をセットしないといけないとか、“自分で起きる”という目標を達成するために何をすべきかを考えなければならないのです。ごく小さなことのように思えますが、こうした些細なステップの積み重ねが、やがて、自分で考え行動する力を生み出すようになるのです」

 同校では、社会に貢献できる人材の育成を目標として、6カ年の教育戦略を打ち出しています。その根幹を占めるのが6年間を3つのステージに分けて考えた教育指導の展開です。中1~中2を基本的な習慣の確立期と考えて『Basic』と命名、中3~高1を効果的な中高接続の時期とする『Advance』、高2~高3を大学進学の合格力養成期とした『Master』としています。

 松本校長は、特に大切なのは入学したての『Basic』期だと言います。

「ここで基本的な生活習慣と学習習慣を確立すると、その後、学校生活はもちろん、6年後の受験にも好影響を与えます」

 向学心を喚起させる仕掛けとして、2011年には調べ学習や予習、復習などを集中した気持ちで取り組めるようにと、自主学習やグループ学習ができる施設『自由学習館』(Freedom Learning Manor House)を新設。この施設は、利用した生徒が自分の可能性を大きく開花させる「学びの館」でもあります。また、成績上位者を対象とした『ジュニアJ・スクール』、日々の学習の定着を確保するための『学力保障講座』の2つの授業外講座を設け、それぞれの力に合った実力アップを推し進めています。

「発展的な問題に取り組める生徒ばかりではありません。苦手な科目がある生徒も当然いるわけです。だからこそ、それぞれの生徒に合った形でのサポートが必要になるのです。本校が“面倒見のいい学校”と言われるゆえんはこんなところにあるのだと思います」

多様な人々と共生する力を育むコミュニケーションデザイン教育科
参加型のプログラムが多いコミュニケーションデザイン教育科では、グループでの発表もあります。他者と意見をまとめて発表するまでには多くのステップが必要です。参加型のプログラムが多いコミュニケーションデザイン教育科では、グループでの発表もあります。他者と意見をまとめて発表するまでには多くのステップが必要です。

 自立して生きるには、他者と共生するためにコミュニケーションする力を持つ必要が出てきます。同校では、コミュニケーション力を「自ら働きかける力」、「相手に共感する力」、「コミュニケーションの場をつくる力」の3つの力と定義し、これらを育てるため『コミュニケーションデザイン教育科』という独自の科目を設置しています。授業では、「他人を不快にさせないふるまい」など、毎回テーマを設けて学びを進めています。

「ブレーンストーミングやイメージマップ、シミュレーションとさまざまなメソッドを使った活動を通して、多様な価値観を持った人々とのコミュニケーションを学んでいきます。グループでの取り組みも多く、中1~中2が合同で取り組むこともあります。他人の意見を聞く、自分の意見を伝える、礼儀をもって人と接するなど、この取り組みから学べることはたくさんあります」

家庭との連携を大切に生活習慣の確立で自立を促す

 根気強く生徒を育てる同校が大切にしていることの一つに、家庭との連携があります。

「学校だけで教育がすべて完結するものではありません。日常生活の習慣づけも、他者とのより良い人間関係の構築も、家庭生活との連携は省くことができない要素です。その意味で、私たちは“学校は第二の家庭、家庭は第二の学校”と表現しています。
 規則正しい生活習慣の確立が、生徒の自立と自律を促します。それには、家庭の協力が不可欠です。自発的な学習、自発的な早寝早起きというように、家庭でもこうした自発性の育成に取り組んでいただきたいです。そして、小さな達成感を積み重ねてほしい。これが自信につながり、人に流されない、己をしっかりと持った人間へと成長させてくれるはずです」

(この記事は『私立中高進学通信2016年9月号』に掲載しました。)

実践学園中学校  

〒164-0011 東京都中野区中央2-34-2
TEL:03-3371-5268

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