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私立中高進学通信

2016年9月号

こどもの自立を促す教育

成城中学校

これからの時代をたくましく生きる
人間力の高い男子を育成

オーストラリア・グローバルリーダー研修の様子。グローバルな視点で自分の生き方を捉え、国際関係や語学系などの大学、学部を進路に選ぶ生徒も増えつつあります。

オーストラリア・グローバルリーダー研修の様子。
グローバルな視点で自分の生き方を捉え、国際関係や語学系などの大学、学部を進路に選ぶ生徒も増えつつあります。

栗原 卯田子 校長。都立高校の教頭、校長を歴任。都立中高一貫教育校の改編に関わり、都立小石川中等教育学校の校長を6年間務めた。2013年より現職。栗原 卯田子 校長
都立高校の教頭、校長を歴任。都立中高一貫教育校の改編に関わり、都立小石川中等教育学校の校長を6年間務めた。2013年より現職。

「文武両道の実践による、知・仁・勇を備えた男子リーダーの育成」を教育目標に掲げる同校。自ら学ぶ姿勢(自学自習)が重視され、日々の学習を支える授業や施設、数々の教育プログラムを通じて、自分の生き方を自分で切り拓く意欲と行動力を備えた生徒の育成に尽力しています。校長の栗原卯田子先生にお話をうかがいました。

「自学自習」の徹底がその後の学力を伸ばす

 成城では、中学・高校6年間を3期に分けて、中学の1・2年を「基礎学力養成期」、中学3年・高校1年を「進路決定期」、高校2・3年を「実力完成期」と位置付け、生徒の発達段階に応じた指導を行っています。

 入学間もない中学1・2年のうちは、基礎的な学習習慣の形成を第一にした指導を重視。日常的に宿題や小テストを課して自宅学習を促し、成果の上がりにくい生徒に関しては、放課後に居残り補習を行うなどしながら、家庭学習の基礎を築きます。

「自ら学ぶ習慣を形成することこそが、その後の学力を大きく伸ばす基盤となります。その習慣をつくるために、きめ細かく指導をしています」

 平成27年1月に完成した新校舎の「自修館」は、7時30分~19時まで生徒の自習スペースとして開放され、放課後には、大学生のチューターたちが生徒の学習をサポートしています。

「質問したい点をすぐに聞けるようなサポート態勢も整えていますので、あとは自分がやるかどうかです。一人ひとりの心構えが問われます」

生徒の自習スペースとして使用されている「自修館」。生徒の自習スペースとして使用されている「自修館」。
自学自習の習慣が身につくまでは、細やかにフォロー。職員室の中にある生徒の勉強用のスペースでは、先生のもとで課題に取り組む中学生の姿もよく見られます。自学自習の習慣が身につくまでは、細やかにフォロー。職員室の中にある生徒の勉強用のスペースでは、先生のもとで課題に取り組む中学生の姿もよく見られます。
多彩なキャリア教育が将来への手がかりに

 中学3年から高校1年にかけての「進路決定期」に行われるのが、さまざまな形でのキャリア教育です。「職業体験」や「職業インタビュー」のほか、将来なりたい姿から自分がやるべきことを考える「未来の履歴書」、グローバルな視点で自分の生き方を考える「エンパワーメント・プログラム(有志参加)」、「オーストラリア・グローバルリーダー研修(有志参加)」などのプログラムで、将来の目標をイメージさせ、学習意欲の向上を図ります。

「グローバル化が進むこれからの時代を担っていく生徒たちに向けた、新たなリーダー教育が必要です。単に海外での経験を得ることや英語を話せるようになることではなく、重要なのは『自己』を確立することです」

 プログラムを通じて、自分の生き方を考え、将来の夢や目標を見出す生徒も多いそうです。

「交流した海外の大学生の意識の高さに刺激を受けて、多くの生徒たちが、もっとチャレンジしたい、世界に向けて羽ばたいてみたいと考えるようになっています」

多彩なキャリアプログラム

進路決定期には、自己を確立することを目的とするさまざまなプログラムがあります。

中学卒業研究(中3)

1年間をかけて、各自が興味のある分野を研究。自分の個性や適性を理解するうえでも非常に役立っています。

未来の履歴書(高1)

大学に進学したことを想定し、希望する就職先に宛てて履歴書を作成。夢を描くと同時に、どうしたらそれを実現できるか、学ぶ目的を再確認します。

エンパワーメント・プログラム(中3〜高2の希望者)

世界のトップ大学の学生を招き、英語でコミュニケーションを取り、議論・企画・発表を行うプログラム。海外の大学生に刺激を受け、グローバルな視野で自分の生き方を考えるきっかけとなっています。

オーストラリア・グローバルリーダー研修(中3〜高2の希望者)

昨年度より実施。身体を使ったアクティビティーや、現地トップ大学の研究施設や講義の体験、一般家庭でのホームスティなどを経験する、海外でのリーダー研修。

一人ひとりが希望する進路を実現

 高校2年からは文系と理系の2コースに分かれ、高校3年になると、各コースがさらに国公立型と私立型に分かれて、大学受験に向けた本格的な準備が始まります。自学自習の習慣を徹底し、キャリア教育を通じて目的意識に目覚めた生徒たちは、受験勉強にも意欲的です。

「生徒一人ひとりが希望する進路に対応するために、単元を絞った夏期講習や冬期講習などにも力を注いでいます。また、学習面だけではなく、部活動や行事、生徒会活動など、文武両道主義の学校生活全体の中で、生徒たちは自立への道を歩んでいきます。このような学校での経験を経て、これからの時代をたくましく生きるリーダーを育成していきたいと考えています」

(この記事は『私立中高進学通信2016年9月号』に掲載しました。)

成城中学校  

〒162-8670 東京都新宿区原町3-87
TEL:03-3341-6141

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