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私立中高進学通信

2016年9月号

校長が語る 思春期の伸ばし方

学習院女子中等科

時には不調になる子もいるかもしれない
そういうときこそ信頼することが大事!!

学習院女子OGの話を聞く機会も多く用意されています。将来の進路に悩んだ際、先輩たちの経験談を聞くことで安心感を持って大人への階段を昇っていけるのです。

学習院女子OGの話を聞く機会も多く用意されています。
将来の進路に悩んだ際、先輩たちの経験談を聞くことで安心感を持って大人への階段を昇っていけるのです。

「いかに生きるか?」
時に悩む思春期
水谷真知子 科長。学習院女子中等科・女子高等科長。1970年、学習院女子高等科卒業。1974年、学習院大学理学部数学科卒業。1976年、学習院大学大学院自然科学研究科数学専攻修士課程修了。学習院女子中等科・女子高等科専任教諭。2013年、学習院女子中等科・女子高等科長に就任。2013年3月まで茶道部・ソフトボール部顧問。水谷真知子 科長
学習院女子中等科・女子高等科長。1970年、学習院女子高等科卒業。1974年、学習院大学理学部数学科卒業。1976年、学習院大学大学院自然科学研究科数学専攻修士課程修了。学習院女子中等科・女子高等科専任教諭。2013年、学習院女子中等科・女子高等科長に就任。2013年3月まで茶道部・ソフトボール部顧問。

 子どもだけでなく、親もまた、思い悩み、立ち止まることもある思春期。手元で目をかけていればよかった児童時代から、大人同士のつきあいへと親子の関係性も変化していきます。

 今回、お話をうかがった科長の水谷真知子先生は、『思春期とは今まで生きてきた人生を一度壊し、再構築する時期』だと言います。

「思春期とは、自分がいかに生きるか? を考える時期です。つまり、人間としての基本を作る時期といえるでしょう。これまで保護者や先生から言われたことをそのまま素直に受け止めてきたことに、疑問を持ち始める。これが一番の特徴です。疑問を口に出し、行動に移す姿勢には、反抗的な部分も当たり前のように出てきます」

 突然変わってしまった子どもの態度に戸惑いを感じる保護者も少なくありませんが、水谷科長は“反抗は当たり前”と強調します。

「反発すると同時に甘えを持っているのも思春期の特徴です。自分では何でもできると思っているのに、まだ何も一人ではできないという相反する時期です。また、他人を意識し始め、集団のなかで自分がどの位置にいるのかを気にする時期でもあります。保護者の姿勢として大切なのは、いかに手を離し、応援団に徹していくかだと思います」

対立したときこそ話をじっくりと聞く
悩みを抱えた生徒たちが気軽に心を打ち明けられるCAT(Come&Talk)Roomには、カウンセラーが常駐しています。悩みを抱えた生徒たちが気軽に心を打ち明けられるCAT(Come&Talk)Roomには、カウンセラーが常駐しています。

 手を離し、保護者の目が届かない部分が出てくれば出てくるほど、親子の間で意見が食い違うことも出てきます。特に、スマホの使い方、服装、友達とのつき合い方では顕著でしょう。

「高校になると進路を決める際にも対立がよく見られます。こういう時に大切なのが“子どもの話をよく聞くこと”です。本人に話させることで、漠然とした思いを論理的に組み立てることができます」

 そのなかで本人自身、気づくこともあることでしょう。しかし、保護者の中には「ウチの子は何も話してくれなくて……」という方もいるかもしれません。そういう場合は、どのように接するといいでしょうか。

「普段から何かを一緒に体験するといいと思います。特別なことはしなくて構いません。信頼関係があれば、散歩や料理などをして何気ない心の交流があったときにポロッと本音や相談が出てくることがあるかもしれません。
 本校では、子どもだけでなく保護者も参加できる『女性のライフサイクル講座』という講演会を設けています。こういった機会があった時などに、お説教にならないように、自分の体験などを話してあげるといいでしょう。保護者にも思春期があったはずなので、『迷ったけれど、最終的にこういうところに着地したよ』というような具体的な体験談や失敗談を話すと興味を持って聞いてくれます」

つまずいたときは諦観と信頼の姿勢で
「思春期の育て方」保護者の心得
  1. 応援団に徹する
  2. 対立したときこそ子どもの言葉に耳を傾ける
  3. 子どもの持つ力を信じる

 思春期という、“再構築”が必要なこの時期。なかには大きくつまずいてしまったり、なかなか立ち上がれなくなってしまったりする子どももいます。そんな時、保護者は心配でたまらなくなってしまうでしょう。

「不登校や拒食症など、本人にとってとても苦しい時代となってしまうこともあります。でも、そんな時こそ、その子を信じてあげることが大切です。“今は不調かもしれないけれど、そのうち絶対に自分の力を発揮できる!”と信頼することです。しかし、その一方で諦観することも必要かもしれません。それまで、“ウチの子にはこうであってほしい”という理想を叶えてくれていたかもしれませんが、もう、その子は自分で自分の人生を歩き始めているのです」

 その時、何かを決断するのは子どもです。

「自分で決めた道を歩むときには、困難やうまくいかないこともたくさんあります。しかし、親はそこで先回りして障害を取り除いてはいけません。せっかくの成長するチャンスを奪ってしまいます」

 子どもには伸びる力が備わっています。その力を信じることも大切だと水谷科長は言います。

「生活も学習も、プロセスを大切にする姿勢を本校では大切にしています。自分で考えるように促し、思春期の子どもを見守っていくと良いのではないでしょうか。
 また、本校の生徒心得の最初には、『自分を大切にする』と書かれています。この心得の最も重要なことは、『自分を大切にするとはどういうことなのかな』と考えることだと思っています。
 自分を大切にすることには、『自尊心を持つこと』『周りの人も同時に大切にしていくこと』などいろいろ考えられますが、この心得の意味を考えることが成長につながると思います」

 中高6年間でかけがえのない自分と出会い、同校の生徒たちは広い世界へと羽ばたいていきます。

女性のライフサイクルを親子で共に学ぶ
各界の第一線で活躍する人の言葉を生で聴くことは、親子共に忘れがたい体験になることでしょう。各界の第一線で活躍する人の言葉を生で聴くことは、親子共に忘れがたい体験になることでしょう。

 同校では、生徒だけでなく保護者も対象に「女性のライフサイクル講座」という講演会を開き、『思春期の心と身体の変化』や『命の大切さ』などを学べる機会を設けています。親子が共に学ぶことで、普段はなかなか話しづらいことも、話せるようになるかもしれません。また、大人になっても一生勉強するという姿勢を見せていくことは、子どもの心の成長にとって、良い影響を及ぼします。興味のある講演会を探して足を運んでみてはいかがでしょうか。

進学通信2016年9月号
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