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私立中高進学通信

2016年9月号

アクティブラーニングで伸ばす新しい学力

目黒星美学園中学校

「聞く」「話す」「伝え合う」を鍛える『言語力ウィーク』

確かな力を将来の“武器”にするトレーニング
プロジェクトチームの先生方が作成した手作りのワークシートに書き込みながら、「話す」のトレーニングに挑む生徒たち。

プロジェクトチームの先生方が作成した手作りのワークシートに書き込みながら、「話す」のトレーニングに挑む生徒たち。

毎月1回1週間
言語力をみっちり鍛える

 グローバル化が進む社会では、確かな「言語力」の養成が急務だと考え、これまでも生徒のコミュニケーション力の向上に努めてきた同校。さらに取り組みを強化するため、2016年度からスタートしたのが中1から高2を対象とする『言語力ウィーク』です。これは毎日の朝読書の時間である15分間を使って、「聞く」「話す」「伝え合う」に特化したトレーニングを毎月1回、1週間にわたって行う試みです。実施にあたり、先生たちによるプロジェクトチームが発足したのは2015年度のことです。中3と高2で試験的に導入し、生徒たちの反応を見たうえでさらに改良を重ね、2016年4月からの実施にいたりました。

 例えば「聞く」トレーニングであれば、放送で流されるショートストーリーを聞き取りしたあと、「ロビンソン・クルーソーのモデルは何という人ですか」「モデルの人物が、無人島に置き去りにされたのはなぜですか」というような内容についての質問に答えていきます。放送で流すのは、説明文の一節の場合もあれば、先生方が演じた“女子高生の会話”という身近な題材もあったそうです。

「一見、簡単なようですが、実際にやってみると、意外に難しいことがよくわかります」

 と教頭の小西恒先生は言います。話の中から必要な情報を的確にキャッチするには、内容を聴き分ける能力や、メモを取るポイントをつかむなど、総合的な力が必要とされます。実際に体験しながら、「聞く」力を学んでいくのです。

ガイダンスを通じてしっかり目標に導く

 『言語力ウィーク』の取り組みを支えるのは、プロジェクト担当の先生方による手作りのワークシートです。「聞く」「話す」「伝え合う」の活動に合わせて作成されていて、それぞれのトレーニングでは具体的に何を注意するべきなのかを明確にしています。例えば、「伝え合う」のシートには、議論の進め方が提示されており、相手に聞き返すときの会話例を紹介しつつ、口調や表情など聞く態度についても言及するなど細かい点まで徹底してガイドしています。生徒たちはそれを指針としながら、最初は見よう見まねで意見を出し合っていきます。これを繰り返すことで、本格的なディベートやディスカッションを行うための素地が着実に培われていくのです。トレーニングの後、生徒たちが1週間を振り返って自己評価する時間を確保し、今後の課題をシートに書き込んで次に活かすことも忘れていません。

『言語力ウィーク』は今後も継続し、養われた力はさまざまな教科に生かされることが期待されています。被災地ボランティアから生まれた商品開発についてなど、校外で発表する機会も多い同校。言語力をしっかりトレーニングした成果は、さまざまな舞台で大いに発揮されていくでしょう。

手作りの「伝え合う」トレーニングのワークシート
手作りの「伝え合う」トレーニングのワークシート。「ペットを飼うなら?」という身近なテーマを設定した「伝え合う」の活動で使ったワークシート。「シートがあるからこそ、この活動に意味がある」と小西先生が話すように、そこには学びの方向性が提示されています。

「ペットを飼うなら?」という身近なテーマを設定した「伝え合う」の活動で使ったワークシート。
「シートがあるからこそ、この活動に意味がある」と小西先生が話すように、そこには学びの方向性が提示されています。

ココも注目!興味津々に楽しみながら中1も挑戦中
意欲を持って『言語力ウィーク』に取り組んでいる中1の生徒たち。右から藤原愛子さん、中元美玖さん、林優花さん。意欲を持って『言語力ウィーク』に取り組んでいる中1の生徒たち。右から藤原愛子さん、中元美玖さん、林優花さん。

 2016年4月に入学して早々、『言語力ウィーク』に挑戦している中1の生徒たち。新しいプログラムということで生徒たちの期待も大きく、楽しみながら課題に取り組んでいるそうです。

 中1の生徒3人に、『言語力ウィーク』を3カ月間、体験した感想を話してもらいました。

藤原愛子さん(右)
おしゃべりが好きなので「伝え合う」トレーニングは楽しかったのですが、相手の意見を尊重しつつ、自分の意見をちゃんと伝えるのが大事と知りました。「聞く」トレーニングでは、要点を絞って情報を捉えるところが少し苦手だと気づいたので、これから直していきたいです。

中元美玖さん(中央)
隣の席の友達と「話す」トレーニングをしていたとき、想定していなかった意見が相手から出てきて面白いと思いました。クラスメートと交流するきっかけになったのも良かったです。人前で緊張せず、自分の意見をしっかり言える人になれるようにがんばります。

林優花さん(左)
今までは相手のことを考えず、自分の思いを全部、伝えようとしたり、話を集中して聞かず大事な言葉を逃したりしていました。『言語力ウィーク』で集中してトレーニングしてポイントをつかめたので、普段の友達との会話でもちゃんと聞き返せるようになりました。

意見を主張する力を将来の自分の強みにする
小西恒教頭先生小西恒教頭先生
生徒たちのこれからの成長が楽しみです

『言語力ウィーク』導入に込めた思いを小西恒教頭先生にうかがいました。

「グローバル社会で活躍するには、自分の意見をきちんと言葉にして、相手に伝えられる能力が必要です。SNSなどの影響から、短い単語だけで会話を済ませようとする傾向があるのも懸念していました。コミュニケーション能力や言語力は、社会人になった時に第一に求められるものです。今後の大学入試改革に対応していくうえでも大きなポイントになると考え、『言語力ウィーク』を始めました。
 人前できちんと自分の意見を主張できるスキルが、将来の武器になると期待している生徒も多くいます。みんな意欲的に取り組んでいるので、今後の成長が楽しみです」

(この記事は『私立中高進学通信2016年9月号』に掲載しました。)

目黒星美学園中学校  

〒157-0074 東京都世田谷区大蔵2-8-1
TEL:03-3416-1150

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