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私立中高進学通信

2016年9月号

グローバル時代の学び方

明治大学付属明治中学校

自分の意見を英語で語り未来を拓くコンテスト

上位入賞者には海外研修の奨学金を贈与
原稿審査・予選を勝ち抜いた10名がそれぞれの意見を論じました。優勝した大河原さくらさん(高2)は、エコな消費を提案。実演をしながら工夫を凝らしたプレゼンテーションを披露しました。

原稿審査・予選を勝ち抜いた10名がそれぞれの意見を論じました。
優勝した大河原さくらさん(高2)は、エコな消費を提案。実演をしながら工夫を凝らしたプレゼンテーションを披露しました。

海外体験の場を与えるプレゼンテーション発表会

 2012年に創立100周年を迎えた同校は、記念事業の一つとして『鵜澤総明教育振興・奨学金プログラム』を創設しました。法学博士で同校の初代校長の鵜澤総明先生にちなんだもので、海外留学や体験学習などを促進し、グローバル社会におけるリーダーを育成するのが狙いです。

 この奨学金プログラムの中心となるのが、『グローバルスタディプログラム』。短・長期の海外留学のほか、留学生を受け入れるホストファミリー体験、班・部活動の海外交流など、さまざまなグローバル体験を支援します。

 なかでも注目されているのが、『イングリッシュプレゼンテーションコンテスト』上位入賞者への奨学金支援です。毎年6月、高2~高3を対象に行われるこのコンテストで最終選考に残った10人には、海外研修の奨学金として1人30万円が支給されるのです。アメリカやイギリスなどへの海外研修を自由に選んで参加できるのが大きな魅力で、コンテストへのモチベーションも高めています。この制度は中学でも適用があり、『英語スピーチコンテスト』の成績優秀者10名も、同額の奨学金を得て海外研修に参加しています。

英語力と思考力を兼ね備えた人材育成

 2016年6月21日に行われた『イングリッシュプレゼンテーションコンテスト』のテーマは「平和」です。生徒たちは、自分の体験や調べたこと、そしてそれぞれが考える平和を実現するための提案について、英語で10分間のプレゼンテーションを行いました。取り上げたトピックは戦争や貧困問題、動物愛護、医療問題など多岐にわたり、プレゼンテーション後はそれぞれ審査員である明治大学の先生方の質疑を受けます。

 自分の意見は自信を持ってしっかり述べ、わからないことはあいまいにせず「I don't know.」と素直に答えられる生徒たち。その堂々としたやり取りに、近い将来、世界で活躍するグローバル人材の息吹が感じられました。

心が柔らかな中高のうちに自分の意見を述べる体験を
英語科・国際連携主任/村松教子先生英語科・国際連携主任/村松教子先生

「プレゼンテーションの資料の作成を通して、生徒はいろいろな教科の先生のアドバイスを受け、ものごとのとらえ方や考え方を磨きます。

 これからの社会では英語力だけでなくプレゼンテーション能力や表現力は不可欠です。それは本校のすべての教科の教員が意識しています。グローバルに活躍する明治大学の先生方に審査をしてもらえるのも、付属校の強みを生かした高大連携教育と言えます」

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質疑応答にも堂々と返答
全校生徒の前で英語でプレゼンテーション
司会や運営も生徒たちが進め、聴衆の生徒たちは挙手で審査に加わります。映画部はコンテストの模様をカメラに収めていました。司会や運営も生徒たちが進め、聴衆の生徒たちは挙手で審査に加わります。映画部はコンテストの模様をカメラに収めていました。

明治大学の先生方が審査

 コンテスト当日の審査員は、明治大学の各学部から招いた先生方です。質疑に使われる言語は当然、英語です。

「あなたが考える、この問題の解決方法は何ですか?」「日本で臓器移植がさかんになるにはどのようなことが必要だと思いますか?」「動物愛護は人間中心の見方ではないのですか?」など、本質を突いた質問が次々と繰り出されます。この質疑の意図は、難しい質問に答えられることではありません。言語や国籍を超えて議論が交わされるのが大学の学びだと肌で感じてもらうための仕掛けなのです。

内容も厳しく吟味

『イングリッシュプレゼンテーションコンテスト』は、まず高2~高3の生徒全員が前年度の冬にテーマを決め、自力で英語文によるプレゼンテーションを作成するところから始まります。作成した原稿を新学期に提出し、その中から各学年30名ずつ、計60名が選抜され、さらにコンテンツ審査と90秒の実演審査を経て10名に絞られます。英語科の先生以外の先生方も審査に加わり、内容も吟味されますので、英語力だけでなく発表の中身が充実していなければなりません。

明大教授が鋭い質問を投げかける明大教授が鋭い質問を投げかける
映画部は撮影で活躍映画部は撮影で活躍

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奨学金が国際交流を後押し
コンテストで海外体験を勝ち取る
海外での切磋琢磨が自分と向き合うきっかけに海外での切磋琢磨が自分と向き合うきっかけに

 コンテスト最終選考者10名には、約2週間の語学研修の参加費用に相当する奨学金30万円が支給されます。アメリカ、イギリス、オーストラリアなど行先が選べるのが特徴で、夏休みや冬休みを利用して自分だけのオリジナルな経験を積むことができます。ホームステイを体験する生徒も多く、異文化理解や国際的なコミュニケーション能力が育まれます。

「奨学金を得て海外体験から戻ってきた生徒は、将来への希望が明確になるようです。具体的な進路が決まり、より勉強に集中するなどさまざまな変化を見せます。海外での体験を、将来を決めるきっかけにしてほしいですね」(村松先生)

優勝者インタビュー
“平和”実現へ提起
自分たちにできることを考えた

 優勝した大河原さくらさん(高2/中央)は、環境保護や人権尊重のためエシカル(倫理的)な消費をしようと提案。包装紙の代わりになる風呂敷を紹介するなど、プレゼンテーション自体もユニークでした。

「準備と練習に時間をかけたので認められてうれしいです! 昨年、別のプログラムでカナダに行ったときに世界から集まっている同年代の子たちがみんな英語を話せるのに圧倒されてしまって。もっと自分から英語を勉強しないといけないな、と思ってコンテストに参加しました。将来はデザインを勉強したいと思っています」。

 第2位の小林拓実くん(高3/左)はチョコレートを入口に世界の児童労働の問題を取り上げました。第3位の山川彩花さん(高2/右)は戦争で最も犠牲になるのは子どもだと訴え、平和の尊さを呼びかけました。どの出場者も社会問題を提起するだけでなく、解決方法や自分たちが今、できることを伝えていたのが印象的でした。

(この記事は『私立中高進学通信2016年9月号』に掲載しました。)

明治大学付属明治中学校  

〒182-0033 東京都調布市富士見町4-23-25
TEL:042-444-9100

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