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私立中高進学通信

2016年8月号

The Voice 新校長インタビュー

光塩女子学院中等科

かけがえのない自分に気づき
本物の人間力を持った女性に

荒木 陽子 (あらき・ようこ)校長先生。お茶の水女子大学大学院理学研究科修士課程修了。光塩女子学院中・高等科講師を経て同校教諭。中学理科・高校生物を担当。生活委員会顧問・進路指導係責任者・広報係責任者などを経て、2010年より教頭、2016年4月より校長に就任。

荒木 陽子 (あらき・ようこ)校長先生
お茶の水女子大学大学院理学研究科修士課程修了。光塩女子学院中・高等科講師を経て同校教諭。中学理科・高校生物を担当。
生活委員会顧問・進路指導係責任者・広報係責任者などを経て、2010年より教頭、2016年4月より校長に就任。

「地の塩」「世の光」のようなかけがえのない自分を知る

 本校の校名は、聖書の「マタイによる福音書」5章に由来します。世を照らし暖める「光」も、自らは溶けて味をつける地の「塩」も、世の中になくてはならないものです。それと同じように、一人ひとりの人間が「かけがえのない存在」であると伝えることを教育の前提とし、大切にしています。

 これは、今の世の中で言われている「自己肯定感」とは、少し異なるニュアンスを持っています。何かができるから素晴らしいというのではなく、たとえ欠点があろうとも、一人ひとりが価値のある存在であることを知り、自分自身を認めることができるようになること。そのうえで、家族や友達などの自分以外の周囲の人、さらには、世の中のかけがえのない人たちがよりよく生きることのできる社会をつくるためにはどうしたらいいのかを考えることにまで、徐々に視野を広げていってほしいと思っています。

学年の年度目標を掲げて学校生活の軸にする

 このような考え方に基づいた教育活動は、倫理や総合学習の授業時間を中心に、これまでも行ってきましたが、今後は、学年進行の年度目標を掲げて、すべての教科と学校生活の軸にしていきたいと考えています。主に、中等科は自分や他者、社会に対する「気づき」を得るための時間、高等科は自然、社会、自分への理解をさらに深めながら「考える」ための時間とし、最終的には、学んだ情報と自分の内面を照らし合わせて、将来の方向性までをも見つめてほしいと願っています。

 本校には、学年全体を5~6人の教員で受け持つ「共同担任制」に代表されるように、チーム全体で生徒を育てていこうという伝統があります。一昨年度より始まった特別講座の中には、「漢文素読」、「プログラミングでものづくり」、「実践!グループディスカッション」など、学年を越えたプログラムもあり、縦のつながりも大切にしています。また、社会科で作った「新聞ノート」を国語や倫理の時間に使うなどの、教科横断型の取り組みをすでに実施しています。各教員が、学年ごとに軸となる目標をイメージしながら授業を展開すれば、教科を越えて連動する授業も自然に増えていくでしょう。

学校目標と学年目標

学校目標と学年目標

新校舎が2018年度完成
つながり合える空間に

「共同担任制」に見られるような家庭的な雰囲気は、創立以来続く本校の文化です。現在、高等科校舎の新築工事を進めており、2018年度完成を予定しています。8年前に建てられた中等科校舎と同様に、教室の外で広場のように集まることのできる場所をつくり、吹き抜けで各階をつないで、他の階にいてもお互いの存在を感じ合えるような空間にしたいと考えています。

 また、新校舎では、IT設備も充実させていく予定です。各教室に無線LANやプロジェクターを設置しますが、授業の方法をすべて変えてしまうのではなく、人の思考や判断には五感が重要ですから、従来の黒板も併用し、生徒にとって最も良い教育方法は何かを見極めたうえで、徐々に浸透させていく予定です。

 このたび、掲げた学年進行の目標は、本校に入学した一人ひとりが、日々の学校生活を通し、教員のサポートを受けながら成長の階段を1段ずつ上がっていく姿をイメージしています。その歩みは、人によっては、とてもゆっくりしたものになるかもしれませんし、答えが出ないこともあるかもしれませんが、それでも、急かすようなことはしたくありません。

 本校で過ごす6年間を通じ、時間をかけて、自分が光であること、塩であることの理解を深めてほしいと願っています。

思考力(考える力)、論理性(筋道を立てる力)、基礎力(基礎となる知識)、読解力(読み取る力)、表現力(書く力)を重視した総合型の入試を2010年度より実施。思考力(考える力)、論理性(筋道を立てる力)、基礎力(基礎となる知識)、読解力(読み取る力)、表現力(書く力)を重視した総合型の入試を2010年度より実施。

設立母体は、カトリック・メルセス宣教修道女会。
「隣人への愛を生きる」というメルセス会の精神に促され、日本にもキリスト教の学校を創立したいという熱い望みを持って1928年に来日したマドレ・マルガリタが、8人のメンバーとともに1931年に光塩高等女学校を開校、現在の光塩の礎を築きました。

(この記事は『私立中高進学通信2016年8月号』に掲載しました。)

光塩女子学院中等科  

〒166-0003 東京都杉並区高円寺南2-33-28
TEL:03-3315-1911

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