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私立中高進学通信

2016年8月号

校長が語る 思春期の伸ばし方

城北中学校

思春期は社会に出て役立つ人間性を育み
将来の道を自分で切り開いていく時期です

錬成期行事『自分の将来・職業を考える』では卒業生が講演してくれます。

錬成期行事『自分の将来・職業を考える』では卒業生が講演してくれます。

親離れ子離れの思春期
適度な距離感が大切に
小俣 力(おまた・ちから)小俣 力 (おまた・ちから)
校長先生

1960年、東京生まれ。日本大学農獣医学部林学科卒業後、他校での講師、同校生物科講師を経て、1987年に専任理科教員となる。2004年 学年主任、2011年 教頭、2014年4月より校長。中学2年より登山を始め、やがて木を育てる仕事に憧れる。スキーの指導員や調理師の免許も所持している。

 多感で成長著しい思春期、保護者としてどのように教育に携わったらいいのでしょうか。城北中学校・高等学校の小俣力校長先生にお聞きします。

「近すぎず遠すぎない距離感を保つことです。『うちの子は学校で何があったのか全然話してくれません』と保護者からご相談を受ける時があります。でも、思春期とはそういう面があるものです。しつこく問いただすようなことをすると『うざいなぁ』などという言葉が出てくる時もあるかもしれません。だからこそ、適度な距離を持つことが必要なのです。でも、放任は絶対いけません。『ベタベタはしないけど、お母さんはちゃんとあなたのことを見ていますよ』という距離を保ってください。自立が進めば、親子がお互いに尊重しあえる関係になるものです。それと、他の保護者と情報交換することも大切です。『自分の子はどうして?』と悩む方もいますが、情報交換することで成長期の子どもはみな同じなんだと安心されるのではないでしょうか。大空に羽ばたくチョウにはさなぎの時期があります。さなぎは外から中の様子がわかりませんが、美しい羽を作り成虫への準備を少しずつ着実にしています。思春期の子どもたちもこの時期に似ていると考えます。悩んだり、喜んだりしながら羽ばたくための準備をしている時期であると、親は温かく見守り、自らの殻を自分の力で破れるように応援してほしいと思います」

 また、思春期は子どもが自立する時期であるとともに、親も子離れが必要な時期です。同校では通常のPTA活動に加えて、保護者向けのコーラスの会や読書会なども行われています。

「たとえば、こういった会に参加することで母親である自分から離れ、本来の自分の時間を充実させることも子離れの助けになるかもしれませんね」

思い出作りだけでなく人間性を育む行事
6学年3色の縦割りで行われる伝統の体育祭。下級生は先輩たちの背中を見ながら成長していきます。6学年3色の縦割りで行われる伝統の体育祭。下級生は先輩たちの背中を見ながら成長していきます。

 同校の教育目標として掲げられる『人間形成と大学進学』。2本の柱を成し遂げるためには、まずは『人間形成こそが重要』だと小俣先生は言います。

「我が校は教師も若い男性が多く、思春期の男子をサポートするのは得意です。男同士、それこそ兄貴のような目線を持つため、『親には話せないことも先生には話せる』と言う生徒も多いのです」

 緑があふれ、のびのびと広い校舎で生徒たちは思春期の6年間を過ごし、それぞれの進路に向かって巣立っていきます。

「本校の特色として、学年ごとに宿泊の行事を行っています。中1はオリエンテーション、中2は林間学校などがあります。長野県大町市に山荘を持っており、主にそこで行います。大町山荘での体験を通じて、共同生活のあり方や友だちとの協調・協力の大切さを学びます。本校の卒業生にとっては、大人になっても残る思い出深い場所になります
 宿泊行事以外にも行事はあり、秋には体育祭や文化祭、マラソン大会なども行われます。これらの学校行事を通して、生徒たちは困難を乗り切って達成することの難しさを知り、コミュニケーション能力や人に対する思いやりと優しさを身につけていきます。行事は、単なる思い出作りにとどまらず、社会に出てから求められる人間力をつける大切な時間です」

きめ細かな指導で自己決定した進路へ
「思春期の育て方」保護者の心得
  1. 近すぎず、遠すぎない距離を保つ。
  2. 親は子どもを見守り応援する。
  3. 保護者自身の充実した時間を持つことで子離れを。

 定期試験外の学力テストや放課後自習用の部屋を設置するなど、学力向上のために多くの取り組みを行っている同校。しかし進学指導において最も重要なことは、本人のやりたいことや将来なりたいものに少しでも近い道を選び取らせてあげることだと小俣先生は言います。

「6カ年一貫教育では高校受験がないために、中3から高1までの期間が自律的な学習面で弱くなりがちです。そのため、本校ではこの期間に、在校生の保護者や卒業生に自身の職業についての講演を依頼し、生徒に将来の職業人としての意識づけをしてもらいます。それが『将来はあのような職業に就きたいから、今勉強をがんばっておこう』というきっかけ作りになります。15~16歳で自分の将来の道を見つけるというのは難しいものですが、一人でも多くの生徒に自分の将来を見つめてもらうために、毎年力を入れて行っていることです」

 また、大学入試の動向や結果の分析、卒業生の入試結果の集計データ、在校生に向けた合格者のコメントを載せた冊子を年2回作成し生徒に配布するほか、進学センターでは入試に関する様々な情報を提供しています。進路や受験に関する相談や質問は、常時受け付けられるように教員や担当者を配置するなど、未来に向かって羽ばたく生徒たちを学校は全力でサポートしています。

「入れる大学に入る、なれそうな職業に就く、のではなく、“入りたい大学”に進み“なりたい職業”に就けるように生徒を本気で支えていきます」

入学後すぐに行われるオリエンテーション
豊かな自然の中、集団生活をする体験は生徒の自主性や協調性を成長させるとともに、貴重な記憶として残ります。豊かな自然の中、集団生活をする体験は生徒の自主性や協調性を成長させるとともに、貴重な記憶として残ります。

入学間もない頃に長野県大町市の山荘で行われるオリエンテーション。縁あって集まってきた生徒たちに第2の入学式として、木の温もりを感じられる施設で城北の精神や城北生としての基本的態度を学んでもらいます。この体験はこれから過ごす6年間の礎を築く大切な行事です。オリエンテーションで過ごす大町山荘は中2で行われる林間学校や、高3で行われる勉強合宿でも使われ、生徒たちにとっては卒業後も思い出に深く残る場所となります。

(この記事は『私立中高進学通信2016年8月号』に掲載しました。)

城北中学校  

〒174-8711 東京都板橋区東新町2-28-1
TEL:03-3956-3157

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