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私立中高進学通信

2016年8月号

アクティブラーニングで伸ばす新しい学力

星野学園中学校

グループディスカッションで大学入試問題に挑戦

深く読み解く力や表現力、発言力が驚くほど育つ
生徒同士の話し合いが深く読み解く力を培う

 2015年度からアクティブラーニングを積極的に授業に取り入れている同校。教科によって詳細は異なりますが、教員の問いかけに対してグループで話し合い、答えを導き出して発表するという方法が取られています。

「すべての授業でグループディスカッションを行っているわけではなく、教科の先生と話し合い、単元によって取り入れるようにしています。きちんとした知識が蓄積されていなければ効果的な話し合いはできないからです。特に中学では知識の習得を大切にしながら、問題演習のときに生徒同士の話し合いと発表を行うようにしています」
(国語科/田代友太朗先生)

 中2の国語の授業では、大学入試センター試験の過去問題の中から、小説の読解問題に取り組みました。まず1時間目は、決められた時間内に生徒それぞれが自力で問題を解きます。2時間目はグループを作り、小問ごとに話し合い、答えを1つに絞ります。その後、その答えを選んだ理由をグループの代表者が説明し、最後に先生が解説するという流れで進められました。

 このディスカッションでは、先生の問いかけに手を挙げて答えたり、問題に正解したり、説明が優れていると先生が判断した場合にはグループの得点が加算されるようにしています。グループごとに点数を競うことで、より授業が盛り上がります。4コマの授業を使って、1つの大問にていねいに取り組みました。

「こうした授業により、生徒は人前で堂々と発言するようになりました。また、深く読み解く力や表現力、発言力にこちらが驚かされることもあるほどです」(田代先生)

語彙力や表現力を身につけるきっかけに

 中3や高1の国語の授業では、東京大学の2次試験の記述の問題に取り組みました。

「記述式の問題を1人で解くと、うまくまとめることができず、答えを記入せずに空欄のままにしてしまう生徒もいます。しかし、グループディスカッションだとハードルが下がります。『完璧でなくていい。得点は半分でいい』という気持ちで意見を出し、記述問題にトライする経験を積むことを重要視しています」
(国語科/岡弘樹先生)

 また、田代先生、岡先生ともに、生徒同士で話し合うことで受ける刺激が大きいと言います。

「学校教育の目標は、社会的な人間力を育むことだと思います。そのためには語彙が多い方が自分の思考を深めることができますし、他の人とのコミュニケーションもスムーズになります。生徒同士で話し合う機会を多く持つことで、語彙力や表現力は向上していきます。このことは、安定した心の成長にもつながっていると思います」
(岡先生)

まずは友だち同士のグループでディスカッションを活性化させる

「グループで討議をしやすい環境を整えてあげると、生徒たちは活発に意見を出しあって話し合いがスムーズに進んでいます」
(田代先生)

 議論がしやすい環境作りのために、中2の授業では、親しい友だち同士でグループを組むようにしました。親しい同士であれば議論が活発化しますが、そうでなければ自分の意見を遠慮して言えない生徒がいるからです。自由に組ませているので、各グループの人数もバラバラです。グループディスカッションを重ねて、慣れてきたらグループ分けを替えて、コミュニケーション力のステップアップを図っていきます。

「得意な生徒が苦手な生徒に教える場面も増えました。苦手な生徒の点数はグッと上がります。得意な生徒も教えることで自信がつくからか、グループディスカッションの満足度は高いです。生徒同士で話し合う効果は大きいですね」(岡先生)

仲良しが集まるグループ分けですが、話し合いは真剣そのもの。発表も励まし合って行っていました。仲良しが集まるグループ分けですが、話し合いは真剣そのもの。発表も励まし合って行っていました。
教え合いの効果で、授業態度がより積極的になりました。教え合いの効果で、授業態度がより積極的になりました。
ココも注目!
良質の問題選びが生徒の発想力を引き出す

 大学入試の過去問題をグループディスカッションで解く授業の際に、討論を活発化させるには、何よりも「問い」の質が大切だといいます。

「『良質な問題を選び、良い答案を作ることで私たちの役割の8割が終わる』と言えるほど、問題選びには力を入れています。問題選びのポイントは一見難しくても、よく見れば基礎力で解答できる部分があることです。国立大学の二次試験は素晴らしい問題が多いので、中学生の演習で使用することもあります。
 東大の入試問題と聞くとハードルが高いと思われるかもしれませんが、時間をかけてチームで考えれば、中学生でも半分くらいの得点を取ることは可能です。また、国語の場合は問題に使われる文章が厳選されており、そこから学ぶことも多いと思います」

 グループディスカッションを活性化する工夫やフォローも重ねています。

「記述式の問題を解く場合は、教員による上手なリードが必要な場合もあります。討論を始めても意見が出てこない場合は、論点となり得る単語をいくつかピックアップし、この単語は入れるべきか、入れないべきかを2択にして検討を促しています。その過程で、類義語や対義語について考え、幅を広げることで言語が豊かになっていきます」(岡先生)

「教員はサポート役であることも意識しています。模範解答からは外れていても『そういう見方もあるな』という発想も出てきます。セオリー通りの答えでなくても、生徒の発想を大切に育てていきたいですね」
(田代先生)

問題を解く際のポイントを押さえつつ、語彙力を増やすよう広がりを持って指導する田代先生。問題を解く際のポイントを押さえつつ、語彙力を増やすよう広がりを持って指導する田代先生。
「やりとりを注意深く見て、必要に応じてサポートする」という岡先生。「やりとりを注意深く見て、必要に応じてサポートする」という岡先生。

(この記事は『私立中高進学通信2016年8月号』に掲載しました。)

星野学園中学校  

〒350-0824 埼玉県川越市石原町2-71-11
TEL:049-223-2888

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