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私立中高進学通信

2016年6月号

中学入試のポイント

共立女子中学校

合科型論述テストと算数+面接により選考

入試改革を進める同校では、2016年度入試から新たに「論述型入試+面接」による『C日程入試』(第3回/定員30名)を実施。潜在能力を秘めた受験生の門戸が広がっています。

 2020年以降の大学入試改革への対応策として、同校では論述型の解答に重点を置いた新タイプの『C日程入試』を導入。A日程やB日程の4科形式(国語・算数・理科・社会科)と趣が大きく異なることもあり、当初は受験者の減少を懸念する声があったようですが、結果は41名の合格者のうち39名が入学と、手続き率の高さが目立ちました。

「従来型の入試では、高得点で入学した生徒が必ずしも“確かな学力”を得て“伸びていく”とは限りませんでした。そのような分析結果から、知識や技能が少し不足していても、思考力・判断力・表現力に富む受験生、あるいはそうした“伸びしろ”を持つ受験生にも広くチャンスを与えたいと考えたことが導入のきっかけです。教科の異なる若い先生方の力を結集させることにより、公立中高一貫校の適性検査とは一線を画す特徴的な入試となったことも大きなポイントです」(児島博之校長先生)

 新タイプの『C日程入試』は、「合科型論述テスト」(60分:100点満点)と「算数」(同)による論述型入試+「面接(約5分:個別対応)」で行われます。

「合科型論述テストは、理科や社会科の資料などを読み取って答える設問や、指定の課題について自分の意見を300字程度で書く問題で構成しています。算数は、基本問題のほか、途中式やグラフなど思考の過程を記述する設問や、問題を作る設問も出題しました。また、面接では小学生が日常で経験することを中心に聞き、質問に対する理解力や回答の論理性、表現力を評価の対象としました」(広報部/金井圭太郎先生)

 2015年の夏、サンプル問題の作成に励む先生方に、中1の生徒たちが協力する形で“模擬試験”の検証・調整が行われました。

「在校生には論述型入試の経験がないこともあり、初めは何を聞かれているのかわからず、難しかったとの声も少なくありませんでした。そこで、モニター役を務めてくれた生徒たちの貴重な声を漏れなく生かしながら、設問の仕方を少しずつ平易なものへと変えていき、本番の問題作成へとつなげていきました」(金井先生)

『C日程入試』の終了後、受験者全員の答案用紙を確認した先生方は、揃って「論述のための時間は足りている」と確信。とりわけ、指定字数の8割ラインまで書けなかった受験生が皆無だった点に、大きな手ごたえを感じたようです。

 2017年度入試からは、2月4日に実施してきた『C日程入試』を「3日」に変更し、2月1日「A日程」、2月2日「B日程」、2月3日「C日程」と続けて実施することが発表されています。さらに、C日程では募集定員を10名増やすことも決まりました。

 最後に、児島校長は今年度の『C日程入試』の総括と今後の展望を次のように語りました。

「配点比率から、算数の強い受験生が有利と考えていましたが、合科型とのバランスが取れた受験生の合格が多かったです。また、300字の論述(1題)ではすばらしい解答が数多く見られました。受験生一人ひとりの潜在能力の高さを感じることができたのは大きな喜びです。今後は、A日程、B日程、C日程、帰国生入試と、それぞれの特徴を持った入学者が、多様性の中でお互いに刺激し合い、新しい共立を創り上げてくれることを期待しています」

カリキュラムポリシー(教育課程の編成方針)

 同校では、その教育理念に基づく女性を育成するため、次のような教育課程を編成しています。

  1. 堅実な基礎学力・基本的生活習慣の確立と一層の向上を図るとともに、多様な個性・価値観との共存や他者との協働を前提に、国際化や情報化社会などへの理解と対応能力を養い、かつ主体的な学習態度・行動姿勢を育成する教育を重視している。
  2. 中高6年一貫教育体制の中で、生活面では中学3年間と高校3年間を区別する「3・3システム」だが、学習・進路面においては、中学1年~高校1年次を「基礎学力を育てる前半4年間」、高校2・3年次を「実践力を育てる後半2年間」と位置づける「4・2システム」を展開させている。
  3. 「基礎学力を育てる前半4年間」においては、毎年クラス替えを実施して、多くの個性・集団との出会いや触れ合いを確保すると同時に、バランスに配慮したカリキュラムのもとにリベラルアーツ(教養教育)を大切にし、幅の広い人間形成・学力形成を促す。
  4. 「実践力を育てる後半2年間」においては、自らの目標に対応したコース別のクラス編成のもとに、より深い学習内容と、知識・技能を活用する能力の一層の獲得などを通して、社会貢献への意識の醸成と個々の進路の実現に向けた指導を行っている。
  5. 中高6年間にわたって多彩な学習活動や、生徒主体で実施するさまざまな学校行事を展開させるなかで、生徒の情操の涵養を図るとともに、「4つの力」を中心とした生徒の成長を促す指導を行っている。

(この記事は『私立中高進学通信2016年6月号』に掲載しました。)

共立女子中学校  

〒101-8433 東京都千代田区一ツ橋2-2-1
TEL:03-3237-2744

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