LINEで送る

スクールポット中学受験版 - 首都圏学校情報検索サイト

ツイッター フェイスブック

私立中高進学通信

2016年6月号

思春期の伸ばし方

日本大学第一中学校

人生に失敗や挫折はつきものです
つらい経験から学べることは多いもの

「どうやったら難題をクリアできるか?」と話し合うことで結束力がグッと高まります。

「どうやったら難題をクリアできるか?」と話し合うことで結束力がグッと高まります。

失敗も経験の一つ
自分でやらせてみる
熊谷一弘(くまがい・かずひろ)熊谷一弘(くまがい・かずひろ)
千葉県生まれ、東京・深川育ち。日本大学第一中学校・高等学校を経て日本大学理工学部へ進学。クロムの分別など金属の測定をテーマに研究。工学修士。10年間公立中学校に勤務後、同校で技術、化学を教える。教頭を経て2010年より現職。

 今年創立104周年を迎える同校。創立以来、「真(知識を求め、真理を探究する)・健(心身健康で鍛錬に耐える力を持つ)・和(思いやり、協調の心を培う)」を校訓に掲げてきました。

 次世代を担う人を育てていくためには、この校訓のもと、「基本的な生活習慣」「学習習慣」「部活動や趣味」を充実させて身につけさせていくことが大切だと熊谷校長は話し始めました。
「子どもの成長の場は、学校の授業の中だけではありません。むしろ、学校生活や家庭生活といった中で培われるもののほうが大きいのではないでしょうか。
 個人の性格や特性に合った将来の選択、正しい判断、優先順位の付け方といったことは生活の場で養われます。本校では、学校行事をはじめとする様々な経験を通し感動を得て、答えを生徒自身が出し、それを自分の血肉としていきます。その中には失敗や挫折もあるでしょう。しかし、人生に失敗や挫折はつきものです。つらい経験から学べることは多くあります。
 そのためにも、自分で物事をやらせてみることが大切でしょう。手は離すけれども、目は離さないという態度で接していくことが思春期には必要だと思います」

 しかし、失敗や挫折を重く受け止め、心が折れてしまうことも時にはあります。とくに、近年は不登校が社会問題として取り上げられることも増えていますが、失敗や挫折を上手に乗り越えるにはどのようにしたらよいのでしょうか。

「実は私自身、本校で育ちました。中高6年間は一生の友達を作れる可能性がある時期です。潰れそうになったときに助けてくれる人は1人いれば充分です。もし、支えてくれる人間を得たければ、支える人間にもならなければならないと教えています」

 人生の苦楽を共に味わう生涯にわたる友人を得やすいのも中高一貫校の魅力の一つです。

3つの“きく”が会話力を育てる

「本校では、6年間を共に過ごす仲間作りの基礎となるオリエンテーリングやコミュニケーション研修を行う、中1対象の宿泊研修を5月の連休明けに行っています」

 良い人間関係を築くためにはコミュニケーションを上手に取っていくことが必要です。

「“きく”には聞く、聴く、訊くと3種類があります。会話のキャッチボールをしっかり受け止めることがコミュニケーションの基本です。研修では、相手の目を見て話すのと見ないで話すのではどのような違いがあるか、といったワークショップを行っています。
 また、保護者会でもコミュニケーションの大切さについてお話ししています。お子さんが話しかけてきたときに『今、忙しいから後で』と目も合わせずに言うのと、『後で聞くからちょっと待ってね』と向き合って言うのでは大きく違いますよね。ほんの少しの違いで、会話が成立するかどうかが異なってきます。
 とくに思春期は、親子間の言葉のやりとりが減りがちです。何か問題が出たときに初めて会話をするのではなく、毎日の生活の中で常にコミュニケーションを取っていくことが大切ではないでしょうか。そのためにも、監視ではなく見守るという姿勢で、“目を離さない”ようにしたいものですね」

 また、現代では必須ツールとなったスマホやパソコンによる文字コミュニケーションで、誤解やトラブルを生まずにつきあっていける指導もしているとのことです。

子どもを見守る姿勢は優しく厳しくあたたかく
『思春期の育て方』
保護者の心得
  1. 手は離すけれど、目は離さない
  2. 時には優しく、時には厳しく、そして常にあたたかく

 さらには、夏季学校ではプロジェクトアドベンチャー(※1)を取り入れており、ここでは育ち始めた互いの理解をベースに、さらに深いつながりを育てます。

「プロジェクトアドベンチャーでは、みんなで協力し合わないとクリアできない課題が用意されています。自然の中で自分一人の無力感を味わいながら、難問に取り組むことで、自分の中にリーダー性があるということや、友達の良いところを改めて発見する機会となります。このように行事を通して学べる機会を多く用意してあるのが本校の特徴の一つです」

 この様々な取り組みの中で生徒を導く際に、校長先生をはじめ、教師全体でモットーとしていることがあるそうです。

「『時には優しく、時には厳しく、そして常にあたたかく』という姿勢で生徒に接しています。そして、社会に出た時に自立した人間になると信じていくことです。ぜひ、ご家庭でもお子さんをこのような姿勢で見守ってあげてください」

(※1)…個人の成長とグループ内の人間関係づくりを支援する体験学習。冒険を活動の柱にすることが大きな特徴。

必須ツールだから上手なコミュニケーションを
ネットとどのようにつきあうか親子で話し合うこともコミュニケーションのひとつです。ネットとどのようにつきあうか親子で話し合うこともコミュニケーションのひとつです。

「ケータイ教室 安心安全講座」は新入生対象に行うほか、同じ内容の講座を保護者対象にも行っています。外部講師を招いて安全な使い方やトラブル事例などを学びます。現代のコミュニケーションには欠かせない便利な道具である一方、トラブルの原因にもなるツールの上手な使い方を生徒自身で考える機会になります。「ご家庭では、『夜の○時以降は使わない』などといったルールを作ると良いでしょう」(熊谷校長)

(この記事は『私立中高進学通信2016年6月号』に掲載しました。)

日本大学第一中学校  

〒130-0015 東京都墨田区横網1-5-2
TEL:03-3625-0026

進学通信掲載情報

【熱中! 部活動】仲間とともに打ち込み豊かな人間性を育む
【行ってきました!学校説明会レポート】温かい目で見守りながら生徒の個性を伸ばす教育を
【6年間の指導メソッド】“第1志望”への道を拓く中身の濃い学習環境
【本音で語る保護者座談会】生徒と先生の距離が近く生徒の個性を活かせる環境が自慢です!
【学校生活ハイライト】生徒も先生も一緒になり白熱する汗と笑顔の、スポーツ行事
【6年間の指導メソッド】生徒と先生の厚い信頼関係のもと、将来の夢を実現
【注目のPICK UP TOPIC!】生徒指導部が本気で取り組む 思いやりの心を持った生徒の育成
【Students' Chat Spot】校訓「真・健・和」にもとづき、部活動・趣味に積極的に参加活動できる生徒の育成
【熱中!部活動】ギター部(軽音楽部)
【思春期の伸ばし方】人生に失敗や挫折はつきものですつらい経験から学べることは多いもの
【SCHOOL UPDATE】イングリッシュキャンプ 英語でのコミュニケーションに意欲をかき立てられる4日間
【10年後のグローバル社会へのミッション】イングリッシュ・キャンプで 「コミュニケーションをとりたい」という気持ちを成長の源に
【Teacher's Lounge 先生たちの座談会】先生と保護者が同じスタンスで接することで安心できる環境を作る
【大学合格力強化計画】付属校の強みを生かした指導で他大学の一般入試の実績もあげる
【制服Collection】伝統息づく文化の街で学ぶ 聡明な学生がまとう正統派ブレザー
【めざせ 次代のグローバルリーダー】選抜された生徒がケンブリッジ大学で世界と交流
進学通信2016年6月号
紹介する学校
共学校 共学校   女子校 女子校   男子校 男子校
この号のトップに戻る 進学通信一覧を見る
ページトップ