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私立中高進学通信

2016年4・5月合併号

カリキュラムを読み解く

かえつ有明中学校

「考える」ことの「型」に従い思考力を鍛える

大学入試制度改革をはじめとする教育の大きな変化を予見していたかのように、10年以上前から「思考力の大切さ」に着目していた同校。答えを待つのではなく、自分の意見を持ち、積極的に課題解決に取り組む生徒の育成をめざしています。オリジナルカリキュラムや評価方法を追求する先生たちの熱意にも注目。
すべての学びの基礎となる思考力を身につけるための教科

 大学入試のあり方が大きく変化するといわれています。これまで求められてきた1つの正解を導き出す力から、今後は自ら課題を見つけ出し、解決案を提案する力が評価されるようになるといいます。同校ではそうした変化に先駆けて、約10年前に中学校で『サイエンス科』を立ち上げました。理科の授業を連想させる名称ですが、その中身は“物事を多面的に考えることができる能力”を養う授業です。『サイエンス科』は、より実践的に課題解決へと取り組む高校の『プロジェクト』へと発展していきます。高校で導入されるアクティブラーニングへの布石として『サイエンス科』ではリサーチの仕方や情報のまとめ方を学びます。

クリティカルシンキングが同校の根幹。物事を自分の頭で正しく考える方法を身につけるためのトレーニングを積んでいきます。クリティカルシンキングが同校の根幹。物事を自分の頭で正しく考える方法を身につけるためのトレーニングを積んでいきます。

「授業はさまざまな教科の担任が担当します。先生が一方的に教えるという形態ではないので、生徒が試行錯誤しながらも自分の意見を持つようになるのです」(広報主任/山崎達雄先生)

 授業が行われるのは『ドルフィン』という名称の情報センターです。

「ドルフィンは本校における学びの中心部です。読書の場、情報収集や検索の場、さまざまな教材に触れることができる場、思考力を鍛える場としての4つの役割を担っています。ドルフィンを中心として、知識や情報を共有しているのです」(国際交流部長/山田英雄先生)

独自の評価方法『知のコード』
海外生活の経験を生かして「サイエンス科」を立ち上げた山田英雄先生。ロサンゼルスの大学院で言語学を学んだ後、教師として現地で勤務しました。「我が子が現地校に通ったので、親の立場としてもアメリカの教育現場を垣間見ることができました」と語ります。海外生活の経験を生かして「サイエンス科」を立ち上げた山田英雄先生。ロサンゼルスの大学院で言語学を学んだ後、教師として現地で勤務しました。「我が子が現地校に通ったので、親の立場としてもアメリカの教育現場を垣間見ることができました」と語ります。

 サイエンス科の評価はルーブリック表を用いて行われます。

「サイエンス科は、考えることに学術的に取り組む教科であるがゆえに、評価における数字の妥当性を確認するのが難しいのです。そこで、教師、生徒、保護者の全員が納得できるように『知のコード』という基準を設定しました。それをもとに、何ができていて、何ができていなかったかを教師と生徒が確認し合い、評価していきます。結果はルーブリック表で示し、保護者のみなさんにもわかりやすくお伝えしています。単語を覚えているかといった従来型の学習なども評価対象になりますが、知識をどのように活用したか、また授業に関心を持って取り組んだかがポイントになるので、生徒たちの意欲を高め、精神面を成長させることにもつながります」(山田先生)

 この日見学したサイエンス科の授業は、①テーマを決めよう②調べるポイントを絞ろう③情報を集めよう④情報を整理・分析しよう⑤論理的に表現しよう⑥共有し振り返ろう、の順に進められてきたもので、この回のテーマは「職業を調べよう」。なぜその仕事を選んだのか、仕事をしていてよかったことは何かなどを生徒が保護者にインタビューし、それを、同校オリジナルの『リサーチノートブック』にまとめ、みんなの前で発表します。その際「このレポートは○○について発表します。質問した内容は次の3つです。インタビューを通じて△△ということがわかりました」という話し方を徹底することで、授業のたびに論理的に自分の意見を伝える能力を鍛えていきます。

「本校のカリキュラムは、心理学者ブルームのタキソノミーと呼ばれる分類学がベースにあります。例えば中学1年生は情報を並べる、比べる、違いを見つけることが目標で、2年生になるとそれを整理し、分析するのが目標というように発展していきます。学年ごとにテーマの枠組みは決めるのですが、コンテンツは担当教員が自由に設定するのも特徴です。授業を組み立てる側にも創意工夫が求められますので、週1回ミーティングを行い、教員間で方向性の確認をしています」(山田先生)

*ルーブリック…成功の度合いを示す数値的な尺度と、それらを説明する記述語からなる評価指標のこと。

「リサーチノートブック」は図書館司書の先生が作成。序論-本論-結論に沿って原稿をまとめることができます。
「リサーチノートブック」は図書館司書の先生が作成。序論-本論-結論に沿って原稿をまとめることができます。

「リサーチノートブック」は図書館司書の先生が作成。序論-本論-結論に沿って原稿をまとめることができます。

各学年の目標とカリキュラム例
学年 中学1年生 中学2年生 中学3年生
目 標 情報を収集し、比較する
意見と事実を見分ける
情報を分析する。理由を考える
原因と結果を理解する
意見に説得力を持たせる
判断の根拠を示す
テーマ 自分について発表しよう
校内エコを学ぼう
テディベアプロジェクト
意見文を書こう
科学者になろう
研究論文を書こう
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