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私立中高進学通信

2016年2・3月合併号

10年後のグローバル社会へのミッション

品川女子学院中等部

社会で働くイメージに直結する
『デザイン思考』&『企業コラボレーション』

校内でのプレゼンテーションの様子。配布資料などにも工夫を凝らします。

校内でのプレゼンテーションの様子。配布資料などにも工夫を凝らします。

28歳になった時
社会で活躍している女性を育成

 大学に進学する18歳の時ではなく、28歳の時に社会で生き生きと活躍できる女性を育てることをめざし、その土台づくりをしていく。同校では、生徒が長期的な視野で未来の自分を思い描き、能動的に人生を設計できるようになるためのさまざまな取り組み『28プロジェクト』を実践しています。

「28歳は、仕事で社会に貢献できるようになり、プライベートでは結婚や出産を考える、とても大切な時期です。その年齢に、周囲と協力しながら、自らの可能性を広げることのできる女性を育成すること。それが、28プロジェクトの狙いです」(佐藤吉武先生)

 中等部の28プロジェクトでは、「地域を知る」(中1)、「日本を知る」(中2)、「世界を知る」(中3)と、学年ごとに大きなテーマを掲げながら、視野を広げる活動を行っています。

「中3の『世界を知る』というテーマには、2つの意味があります。ひとつは、異文化を体験するという意味で、ニュージーランド修学旅行などの『海外』を体験する機会です。もうひとつは、『社会』を知るという意味で、実社会における仕事の認識を深めるために、一般企業の協力のもと、商品開発や宣伝広報などの作業を、社員の方とコラボレーションしながら進めていきます」

 グループごとに意見やアイデアを出し合いながら協働で進める授業は、驚きの多い時間です。時にはぶつかり合うこともありますが、生徒たちにとってはそれも大切な学びの機会。また、実社会での仕事の流れを経験することが、生徒たちの将来の目標設定への動機づけを得る大きなきっかけとなるそうです。

起業マインドを持つ女性リーダーの育成のために

 取材時、中3生たちは、中等部28プロジェクトの集大成として3月に行う『ニュージーランド修学旅行』に向けた準備の真っただ中。ビジョンの作成から旅行会社などとの打ち合わせも自分たちの手で行っています。さらに、高等部に進むと、株式会社を設立する『起業体験プログラム』が待っています。

「平成26年に、文部科学省より、スーパーグローバルハイスクール(SGH)に指定された本校では、現在、『学校と社会が連携し、起業マインドを持つ女性リーダーを育成する研究』を実践しています。生徒たちが自立し、助け合い、国境を越えてより良い社会をつくっていくために、今後も国際的な教養と、質の高い語学力を身につける活動を一層充実させていく予定です」

品川女子学院の取り組みレポート
アイデアを形にする方法を学ぶ『デザイン思考』

 何もないところからアイデアを生みコンセプトを作るための学習『デザイン思考』。人々の行動を観察し、そこから課題を見出して、解決するための方法を考えます。

「企業コラボレーションは、思考方法を学ぶところからスタートすることで、世の中のニーズに合わせた発想や、継続性のある発想ができるようになります」(佐藤先生)

 思考方法のレクチャーを受けながら、2015年度の中3生が考えたのは「スマートフォンを使ったコミュニケーションデザイン」。その内、校内の選考で勝ち残った4つの作品の制作メンバーがカルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社(CCC)でのプレゼンテーションを行いました。

CCC本社でのプレゼンの様子。「ビジネススクールの学生と同レベルのプレゼン」との評価をいただきました。CCC本社でのプレゼンの様子。「ビジネススクールの学生と同レベルのプレゼン」との評価をいただきました。
中高生の願いをかなえた学習アプリ『T-study』を提案し、グランプリを受賞した3年E組のメンバー。中高生の願いをかなえた学習アプリ『T-study』を提案し、グランプリを受賞した3年E組のメンバー。
M.KさんM.Kさん

これまで、自分の考えを積極的に人に伝えることは苦手だったのですが、アイデアを出し合ったり、資料を作成したりする活動の中で、自分の意見を発言することにも自信が持てるようになりました。

A.KさんA.Kさん

大きな会社の社長の前でのプレゼンなど、普通の中学生にはなかなかできないことを経験させてもらい、とてもうれしく感じました。将来は、CCCのような自由な雰囲気のある会社で働いてみたいと思いました。

A.UさんA.Uさん

何もないところからスタートして、自分たちのアイデアが形になっていく過程が面白かったです。私たち中学生に身近なスマートフォンのアプリは、イメージが広がりやすい題材でした。

A.IさんA.Iさん

アイデアを考えていくことも、実際にプレゼンすることも本当に楽しかったです。将来は、何か自分でアイデアを考えて、新しいものを作るような仕事をしたいと思っています。

実社会における仕事を認識する『企業コラボレーション』

 毎年1社か2社の協力を得て行われる『企業コラボレーション』は、企業の社員と生徒が、商品開発や広告制作などのゴールを共有し、共同で作業を進めます。授業では、まずはゴールに向け個人でアイデアを出し、それを班の中で議論して原案を作り、社員の方も含めてクラス内で評価し合って優秀作品を選出。さらに、クラス間のコンペをして最優秀作品を選出します。

 今年は、アクセサリー卸売の『株式会社お世話や』にご協力いただき、アクセサリーの企画から流通までの流れを知ったうえで、商品の仕様やデザイン、販売促進の方法などを考えました。

最優秀作品に輝いた「cobwebネックレス」は、商品化が決定。最優秀作品に輝いた「cobwebネックレス」は、商品化が決定。
cobwebネックレスを提案した3年B組のメンバー。cobwebネックレスを提案した3年B組のメンバー。
K.NさんK.Nさん

アクセサリーをどのように作るのか、初めは想像もつきませんでしたが、実際にやってみて、多くの人が関わって一つの商品を作っていることがわかり、協力することの大切さを感じました。

A.KさんA.Kさん

企業コラボの授業を中1の頃から楽しみにしていました。みんなで話し合って、一つのものを作る過程はとても楽しくて、1人ではできないことを協力して実現したうれしさでいっぱいです。

M.YさんM.Yさん

一つの商品を作るにも、長い過程があり、積み重ねが必要だということを知りました。もの作りの苦労もよくわかったので、今後は、お店に並んでいる商品もそのような視点で見たいと思います。

K.YさんK.Yさん

自分たちの考えたネックレスの良さをどのように伝えるか、じっくりと考えて、プレゼンを行いました。お客さんの気持ちになって考えることや、どのように売るのかを検討する作業を通じて、今までにない客観的な視点を得ることができました。

(この記事は『私立中高進学通信2016年2・3月合併号』に掲載しました。)

品川女子学院中等部  

〒140-8707 東京都品川区北品川3-3-12
TEL:03-3474-4048

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