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私立中高進学通信

2016年2・3月合併号

校長が語る 思春期の伸ばし方

麗澤中学校

自分の夢を追いながら
社会にも貢献できる人に

中学1年では、「奥利根水源の森」を訪ねるフィールドワークを行い、
豊かな自然と命を育む“水源”の大切さを学びます。

中学1年では、「奥利根水源の森」を訪ねるフィールドワークを行い、
豊かな自然と命を育む“水源”の大切さを学びます。

学校という「社会」で生きる力をつける
竹政幸雄(たけまさ・さぢお)竹政幸雄(たけまさ・さぢお)
1950年、高知県出身。麗澤高等学校から麗澤大学外国語学部へ進学。34歳の時にイギリスのケント大学大学院に留学し、マスター修了。麗澤高等学校では英語教諭として指導にあたり、2003年に校長に就任。モットーは「率先善を認め勇を鼓してこれを貫く」

――思春期は子どもの成長過程において、どのような時期だと言えますか。

 今まで親の傘の下で守られていた子どもが、自分の周りの同年代の存在を意識するようになり、自己と他者の違いに気づく時期です。そこで、自分とは何か、どのように生きていけばよいのかを考え、模索するのです。

 この時期に、学校という集団社会で生きることには大きな意味があります。現実の社会には、いろいろな年代の人がいて、仕事に就けば上下関係の厳しい縦社会を知ることにもなります。全員が横並びでスタートして、一斉にゴールできるということはありません。学校も似ていて、先輩や後輩がいて、多様な個性、能力の子どもたちが集まった社会です。本当の社会に出る前に、学校という「ミニ社会」で経験を積んでおくことで、社会で生きる力を養うことができると考えています。そして、生きる力を育みながら、自分に何ができるのかを考え、どのような道に進めばよいのかを探っていってほしいと思っています。

――子どもが自ら生きる道を開拓していくことを、学校としてどのようにサポートしていますか。

 本校では、6年間、さまざまなテーマの体験や実践、探究に取り組みながら、10年後、20年後を見据えて、自分の進むべき道を探る「自分(ゆめ)プロジェクト」を展開しています。中1では利根川の水源(奥利根)を訪ねるフィールドワーク、中2では日本文化の根源に触れる関西研修旅行、中3では異文化理解を深めるためのイギリス研修旅行を行っています。生徒たちはこうした多様な経験をベースにして、将来の目標を定め、希望を実現するためにさまざまな挑戦と努力を続けています。

「点」と「線」で自分の存在を捉える

――「自分プロジェクト」では水源や日本文化の根源など、「源」を尊重することをテーマにされていますね。

 例えば、利根川の水源を訪ねるフィールドワークでは、自然を育む水の大切さを学ぶとともに、水源を汚さず守り続けることがいかに重要であるかということを、その水がどこからどのように湧き出ているのかを実際に見ることで実感させます。

 日本文化もそうですが、すべてのものには「源」があります。「源」があったからこそ、今の豊かな暮らしや平和な社会があるのだということを深く理解し、「源」をつくってくれた自然の力や先人の努力に感謝する気持ちを持ってほしいと思います。自分が今、こうして幸せに生きていられるのは決して当然のことなのではない。自然の恵みや多くの人々の支えがあって「生かされているのだ」という謙虚さを持つべきでしょう。

――教育の究極の目的は、「恩に報いられる人間になること」とおっしゃっています。

 私はよく生徒に、自分という存在を「点」と「線」で捉えなさいと言います。人間は「個」(点)の存在であると同時に、祖父母から親へと、世代を越えて受け継がれてきた命でもあります。リレー走で例えれば、子どもは、命というバトンを親からもらって走り出したばかりの走者と言えるでしょう。その脈々と受け継がれてきた命こそ「線」であり、自分がその線上に立っていることも意識してほしいのです。

 生徒には、自分の夢を描き、その夢に向かって思い切りチャレンジしてほしいと思いますが、それは、ただ自分の欲望を満たすためだけに家族や社会のことにお構いなく好き勝手に生きてよいという意味ではありません。自らの夢を大切にしつつも、自分を育て、慈しんでくれた親や家族への感謝の心を忘れず、さらに言えば、広く社会に貢献できる人となることが望まれます。それがお世話になった人たちへの「恩返し」になるのです。

「三方よし」の教えを胸に
思春期に胸に刻むべき教え
  1. 生かされていることに感謝せよ
  2. 恩に報いられる人間になれ
  3. 「三方よし」の精神を持て

――保護者の方に、家庭での子育てのアドバイスをいただけますか。

 創立者・廣池千九郎が提唱した「三方よし」という言葉があります。これは「自分よし、相手よし、第三者よし」という「三方よし」を人生の指針として説いたものです。子どもも、成長とともに、そうした視点が持てるようになるべきではないでしょうか。自分と目の前の相手さえよければいいという考え方ではなく、社会のルールに照らしてどうなのか、親が知ったらどう思うか、その場にいない友だちが聞いたらどう感じるか。もう一歩踏み込んで、そこまで思いを至らせることができる人間になってほしいと思います。

 思春期といってもまだ子どもですから、独りよがりな考えに陥っている様子を見たら、「他の人はどう思うかな」と考えるヒントを与えることも、親の役割だと言えます。

新しい自分を開拓する「自分(ゆめ)プロジェクト」
中学3年では、イギリス研修旅行を通して、異文化理解を深め、多様な人々と共生する道を考えます。中学3年では、イギリス研修旅行を通して、異文化理解を深め、多様な人々と共生する道を考えます。

 6年間を通して、さまざまな体験を重ねながら、自分の進むべき道を探し、新しい自分を開拓できるよう段階的に取り組むのが「自分(ゆめ)プロジェクト」です。中学ではフィールドワークや関西研修旅行、イギリス研修旅行で、自然、文化、社会を探究します。中学で広げた知識や探究心を土台に、高校では、職業や学問について研究し、さらに、歴史や社会への学びを深め、自らの進むべき道を見いだしていきます。

(この記事は『私立中高進学通信2016年2・3月合併号』に掲載しました。)

麗澤中学校  

〒277-8686 千葉県柏市光ヶ丘2-1-1
TEL:04-7173-3700

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