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私立中高進学通信

2016年1月号

中1の始め方

大宮開成中学校

認められるという安心感
努力して報われる達成感を与える

節目に配布される学年通信と保護者会資料。学年通信は必ず生徒用と保護者用の2通配布し、情報を共有しています。

節目に配布される学年通信と保護者会資料。
学年通信は必ず生徒用と保護者用の2通配布し、情報を共有しています。

スタートは高2生と一緒にフレッシュマンキャンプから
「人間教育の上に確かな学力がつくられる」と語る山中校長先生。「人間教育の上に確かな学力がつくられる」と語る山中校長先生。

 新入生たちにとって初めての宿泊行事となるのが、入学式から数日後に行われる1泊2日のフレッシュマンキャンプです。これから始まる学校生活にスムーズに入れるよう、高2の先輩たちが企画運営のすべてを担当して迎えてくれます。スポーツ交流をはじめ、校歌練習、座談会など、さまざまなプログラムを通して、学年を越えた絆が深まっていく行事です。

「6年間にわたる中高一貫教育では、学年間の横のつながりだけでなく、縦の人間関係も非常に重要です。高2の先輩たちの“何かあったら頼ってきてください”という真心を遠慮なく受け止め、安心して希望いっぱいの学校生活をスタートしてもらっています」(学校長/山中克修先生)

優れた人間力の上に確かな学力が乗る

 同校の教育の大きな柱の一つになっているのが、新時代に欠かすことのできない人間力の養成です。ここでいう人間力とは、「幅広い能力を持つ調和の取れた人間」「新しい状況、未知の状況、困難な状況に立ち向かえる人間」「豊かな自己表現力に基づき、他者と協調できる信頼される人間」の3つです。

「私が新入生にまず伝えているのは、優れた人間力の上に確かな学力が乗り、一人ひとりの成長があるということです。じゃあ具体的に何が大切かと言いますと、例えば、あいさつがきちんとできる人間であるかどうかです。感謝する心、思いやりの心も一つ一つていねいに教えていきます。その次が、人は一人では生きていけないことを謙虚に自覚することです。常に相手を敬い、素直に“ありがとう”という言葉が出ないとだめですよという言い方をしています。そしてもう一つが、場にふさわしい行動を取れるかどうかです。今は人の話を聞くときなのか、それとも自分の意見を言うときなのか。そこがきちんとわかるような人に成長していきましょうと伝えています」

中1からの2年間の心の持ちようが次を決める
『学習と生活の記録ノート』は、中1・中2用の「Pride」(左)と、中3・高1用の「Foresight」があります。『学習と生活の記録ノート』は、中1・中2用の「Pride」(左)と、中3・高1用の「Foresight」があります。

 大学卒業以来ずっと同校に勤務し、生徒の成長を見守ってきた山中先生は、「6年間の成果は、中1と中2の2年間で決まる」と断言します。中1からの2年間、担任だけでなく教科担当教員も一丸となって徹底して面倒を見る教育は、やがて高2、高3、次の独り立ちへとつながっていきます。

「入試を経て本校の門をくぐった生徒はすべて、基本的な学力が身についていると判断していますから、あとは中1から2年間の心の持ちようが大事です。別の言い方をすると、素直な気持ちで学校生活に臨めるかどうかです。与えられた課題は期日を守って出す。テスト前にはきちんと準備をして全力を出し切る。こういった習慣づくりに中1からまじめに取り組むことで、最終的には東大を受験できるだけの力が身についていくというのが校風になっています」

できないからではなくできるために面倒を見る

 生徒一人ひとりが目標のある有意義な学校生活を送るために、特に低学年のうちは保護者の協力が必要になるようです。

「例えば、自分も家庭の一員であるということを自覚できるよう、家事の一部でも役割を与えてあげることが大切です。また、テストで良い点を取ったら、ただ“がんばったね”ではなく、具体的に努力した点を聞いて褒めてあげることも成長には欠かせません。自分は認められているという安心感、努力すれば報われるという達成感の積み重ねが、次の目標を大きくしていく力となるからです。そしてもう一つ肝心なのは、家庭の温かさです。子どもにとって居心地の良い家庭というのは、両親が仲良くしている家庭です」

 できないから面倒を見るのではなく、できるようにするために面倒を見るという姿勢が、未来につながる人間力を育んでいきます。

点数よりも中身にこだわる励ましを!

 中間や期末テストが終わった後には、すぐ保護者会を開催しています。山中先生はその狙いを「点数だけで生徒を判断してほしくないから」と強調します。

「今度のテストの目的は何なのかを、教科ごとに把握してもらうことが目的です。特に成長著しい中1・中2の時期は全体的な点数よりも、できなかったところに細かく注意を払い、励ましてあげることが必要だからです。定期的に発行する学年通信や保護者会資料は、学校とご家庭の緻密な連携に役立っています」(山中先生)

(この記事は『私立中高進学通信2016年1月号』に掲載しました。)

大宮開成中学校  

〒330-8567 埼玉県さいたま市大宮区堀の内町1-615
TEL:048-641-7161

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