LINEで送る

スクールポット中学受験版 - 首都圏学校情報検索サイト

ツイッター フェイスブック

私立中高進学通信

2016年1月号

中1の始め方

富士見丘中学校

サスティナビリティの視点を持った
若き淑女を育成

富士五湖周辺で実施する中1オリエンテーション合宿。協働生活を通して仲間との絆を深めます。

文部科学省よりSGH指定校に

 国際性豊かな若き淑女の育成を創立理念に、これまでも国際理解教育に力を入れてきた同校。今年度からSGH(スーパーグローバルハイスクール)の指定を受け、内容にも磨きがかかっています。

 同校では一部の生徒だけでなく、全員がSGHのプログラムを受けることができます。

「中学では、高校での学びに備え、多角的に物を見る目を養うプログラムを行っています」(重田稔明教頭先生)

思考力を鍛えて自分の考えを持つ

 同校では、これからの新しい学びに挑戦するさまざまな取り組みを始めています。自分で物事を考える力がすべての学びに役立つという考えから、今年の中1から『思考力を養うロングホームルーム』という時間を設け、『思考力スキルアップセミナー』というカリキュラムを導入しました。これは、全員が同じ1枚の絵を見て絵の背景を想像し、グループに分かれて物語をつくって発表するなど、豊かな創造性を育みながら、他者と自分の意見をどうまとめていくかを実践を通して学ぶものです。意見交換で思考力を深め、感性を磨きます。

「例えば、昨年の東京大学の英文科の入試には同じような問題が出されていました。答えを英語で書かせる問題でしたが、英語で書くためにはまず、自分の考えがなければ書くことはできません。中1では意見を述べたり、書くことの基礎となる“自分の考えを持つこと”に力を入れています」

活発な意見交換は心を開く作業から

 しかし、入学して早々は、生徒同士は意見が言い合えるほど親しくはありません。このため同校では入学後のゴールデンウィーク前後で2泊3日のオリエンテーション合宿を行っています。生活を共にすることで友情と信頼関係を築き、意見を言い合える仲になれるように促していきます。ロングホームルームの初回はこの合宿中に実施します。

「合宿の後には、生徒同士の距離感はぐっと縮まります。その後の学習では萎縮することなくそれぞれが伸びやかに意見を発信できるようになっていくのです」

サスティナビリティの視点で問題意識を持つ

 同校が最終的にめざすのは、“サスティナビリティの視点”を持った人材の育成です。サスティナビリティとは、社会の持続を脅かすさまざまな問題を自分のこととして考え、持続可能な世の中にしようとする考え方です。

 こういった視点を持って物事を捉えられるような学びの機会をつくっています。例えば、高校では有限なエネルギー資源を大切に使うにはどうしたら良いかを、住宅環境を通して考える授業を展開しています。

 この授業では、省エネにはどんな工夫ができるかなどを科学的な視点で考えたり、江戸時代の住宅建築を調べ、快適に暮らすための工夫や現代の建築構造との比較なども行います。このように理科、社会科、家庭科など、教科を越えた横断的な知見をもとに、今後の住宅の在り方について議論していくのです。

「こうした教科横断型の学習では、慶應義塾大学の研究室など大学や大学院との連携も始めています。課題が何かを見る目を養う良い機会になっていると思います。生徒たちの思考の深まりに、手ごたえを感じています」

 と重田先生。中高6カ年を通して日常的に実施する思考力強化の取り組みは、開花の時に向けて蕾をつけ始めているようです。

考える力に磨きをかける思考力スキルアップセミナー
中1の『思考力スキルアップセミナー』。思いついたことを付箋にメモしてディスカッションしていきます。中1の『思考力スキルアップセミナー』。思いついたことを付箋にメモしてディスカッションしていきます。

 今年度から中1のカリキュラムに取り入れた『思考力スキルアップセミナー』は、自らの考えを研ぎ澄ます力を伸ばすことを目的としています。その内容は、絵に登場する人物の過去、現在、未来をグループに分かれて想像していくなど思考力を鍛えるものです。

 小さなグループに分かれての作業で、一人ひとりが意見を持ち、発信し、意見をまとめていくことを繰り返し行うことで、意見の伝え方やほかの人の意見を聞く力も身についていきます。

 中学で養った思考力を活かして、高校ではさらに深い学習への取り組みが始まります。社会の中にある課題を見つけ、その解決策を探りサスティナビリティを考える活動です。

 震災後、コミュニティの再形成に悩む釜石市を訪問するフィールドワークでは、地元の方々から現状の問題点をお聞きして、解決のためにどのような取り組みをされているのかをうかがいました。生徒たちは自分たちなりに解決策を考えながら、防災や地域づくりの難しさ、大切さを肌に感じ、社会的な問題への意識をいっそう高めることができたそうです。

(この記事は『私立中高進学通信2016年1月号』に掲載しました。)

富士見丘中学校  

〒151-0073 東京都渋谷区笹塚3-19-9
TEL:03-3376-1481

進学通信掲載情報

【私学の英語最前線】“きめ細かな”指導で全生徒の英語力を伸ばす
【熱中!部活動】「生徒主体」で目標を設定し楽しみながら意欲的に成長
【未来を切り拓くグローバル教育】勉強プラスアルファの「資質」を育てる 複雑化する社会が求める"未来を生き抜く力"
【制服物語】グローバルな女性として世界を意識した制服に一新
【注目のPick up TOPIC!】日本人が苦手とする“話す・書く”を強化 英語力のレベルが年々アップ
【子どもの自立を促す教育】次世代に求められる「積極性」や「他者と協働できる力」精神面の育成を重視した教育
【SCHOOL UPDATE】アイ展 総合力をつけ達成感を味わう
【校長が語る 思春期の伸ばし方】『人がいるから自分がいる』ことに気づき 他者のことを考えられる女性を育てたい
【Students' Chat Spot】グローバルリーダーを育成するためのシンガポール海外フィールドワーク
【中1の始め方】サスティナビリティの視点を持った若き淑女を育成
【学校生活ハイライト】国際性豊かな若き淑女の育成をめざし姉妹校への留学でグローバル感覚を養う
【10年後のグローバル社会へのミッション】SGH指定校として大学と連携 グローバル社会での問題解決力を養う
【目標にLock On_!! 私の合格Story】中2の職業体験で見つけた薬剤師という目標に向け努力の日々
【私学しゅん報】新春カルタ大会 クラスの絆を強める
【めざせ 次代のグローバルリーダー】指定校推薦で海外大学に進学も 世界で活躍するための人間力を伸ばす
【Students' Chat Spot】「国際性豊かな若き淑女の育成」を教育目標に掲げ、楽しさと感動が伴う「学び」があふれる
【めざせ 次代のグローバルリーダー】異文化・多様性理解をベースに育てる“真の国際人”
進学通信2016年1月号
紹介する学校
共学校 共学校   女子校 女子校   男子校 男子校
この号のトップに戻る 進学通信一覧を見る
ページトップ