LINEで送る

スクールポット中学受験版 - 首都圏学校情報検索サイト

ツイッター フェイスブック

私立中高進学通信

2016年1月号

校長が語る 思春期の伸ばし方

成城中学校

「迷ったら前に出よ」
“勇”の精神が自立へと導く

中学1年生の臨海学校で、生活指導・水泳指導にあたる補助員として選ばれた高校2年生は、リーダーシップを発揮し、人間的な成長を遂げます。

中学1年生の臨海学校で、生活指導・水泳指導にあたる補助員として選ばれた高校2年生は、
リーダーシップを発揮し、人間的な成長を遂げます。

子育てのゴールは自立させること
栗原卯田子(くりはら・うたこ)校長先生栗原卯田子(くりはら・うたこ)校長先生

1976年東京学芸大学大学院修了(教育学修士)後、東京都立高校教諭(数学科)を経て、教頭、校長を歴任。都立中高一貫教育校の改編に関わり、都立小石川中等教育学校の校長を6年間務め、2013年より現職。教諭時代の6年間、八丈島で子育てをしながら、生徒の大学受験指導にあたった経験を持つ。

――思春期の子育てや教育において、心がけていることはありますか。

 私が子育てや学校教育の場で一番大切にしてきたことは、「最終ゴールは子の自立である」という考え方です。このことは、子どもが幼い時期であっても、思春期であっても変わりません。その意味では、本校の校訓「自学自習」「自治自律」は、子どもの自立を促すうえで、とても大切な教育理念と言えるでしょう。

 私自身、2人の子どもには幼い頃から「自分のことは自分でするように」と教えてきました。登園や登校の支度は全部自分たちでやらせていましたし、登校前の1時間、机に向かう習慣なども、子どもに自主的に取り組ませてきました。自立には、まず、そうした生活習慣・学習習慣を自分で身につけていくことが大切だと考えています。

――校章の「三光星」には、「知・仁・勇」の意が込められているそうですね。

「知」は教養や知性、「仁」はチームワークや思いやり、「勇」は挑戦する勇気や強靱な精神力を表しており、本校ではこの3つを備えた男子のリーダーを育成することをめざしています。私がそのなかで特に重要だと思っているのが「勇」です。思い切ってチャレンジし、そこで失敗してもそれを糧にして、再びチャレンジする。生徒には、そういうたくましさを持ってほしいと思っています。チャレンジを諦めれば、いずれ、そのことを後悔するでしょう。「迷ったら前に出よ」というのが、私の人生のポリシーです。

ロールモデルから生きるヒントを得る

――思春期の子どもを成長させるために学校ができることは何でしょうか。

 家庭では難しい、「集団の力」が使えるということでしょうか。さらにいえば、子どもが集団のなかに、「自分もあんなふうになりたい」と思えるロールモデルを見つけて、その人を目標にしながら、自分の生き方を考えることができるという点が大きなメリットでしょう。リーダーシップがとれる人材を育成するうえで、ロールモデルがあるということはきわめて重要です。

 本校では、臨海学校やグローバル研修において、高校2年生に下級生の指導やサポートを担わせ、責任感やリーダーシップを発揮する機会をつくっています。リーダーとなることを求められた上級生には、自分に与えられた役割と責任を果たすために、強いプレッシャーを感じながらも、それに打ち克ち、大きく成長する姿が見受けられます。こうした先輩後輩の関係のなかで社会性を磨き、人としての成長を促すことも、学校という集団教育の場であればこそできることだと思います。

自分とは別人格の存在
距離をおいて見守る
思春期の伸ばし方の心得
  1. めざすゴールは「自立」である
  2. 失敗を恐れずにチャレンジさせる
  3. 一歩引いたところから見守る

――受験生を持つ保護者の方に向けて、メッセージをいただけますか。

 この時期、受験相談にいらっしゃる親御さんと接する機会が多いのですが、なかには子どもの受験を我がことのようにひどく心配される方もいます。しかし、子どもは親の分身でも化身でもなく、子ども自身の人格や個性があるということを心に留める必要があるでしょう。そして、心配でも、一歩引いて、子ども自身の考えや判断を尊重しながら見守る態度が必要です。

 また、たとえ受験に失敗したとしても、親が一緒になって落ち込んでしまうことにより、子どもの自己肯定感を失わせることのないように配慮してほしいと思います。長い目で見れば、どの子どもも、いつか芽を出し、力を発揮して花開く時期がきます。それが早いか遅いかだけの違いだと考えるべきです。その日がくるまで、子どもの力を信じてじっと見守り、待ち続けることが親の務めだと言えるのではないでしょうか。

自己の確立をめざす「成城版グローバル教育」
オーストラリアの先端医学機関で遺伝子組み換え実験オーストラリアの先端医学機関で遺伝子組み換え実験

「自己の確立をめざすグローバル教育を展開したい」と強調する栗原校長先生。カリフォルニア大学の学生とともに、与えられたテーマで議論、企画、発表すべてを英語で行う「エンパワーメント・プログラム」をはじめ、リーダーシップを高めることを主題に据えた「オーストラリア研修」などのプログラムに取り組んでいます。「オーストラリア研修」では、生徒たちはリーダーシップ研修、先端医学機関での遺伝子組み換えに関わる実験などに挑戦し、大きな刺激を受けながら自らについて考え、自分の進むべき道を切り拓いていきます。

(この記事は『私立中高進学通信2016年1月号』に掲載しました。)

成城中学校  

〒162-8670 東京都新宿区原町3-87
TEL:03-3341-6141

進学通信掲載情報

【熱中!部活動】演奏会で感じる仲間との絆息が合った瞬間に感じる達成感
【中1の始め方】成功も失敗も成長の糧に!自律的学習者を育む学校行事
【私学の光輝】「これで成城生になる!」伝統の臨海学校で“人間力”を磨く
【熱中!部活動】「絆を力に」心と絆で勝利をつかむ
【中1の始め方】失敗も、成長の糧に!好きなことへのチャレンジを応援したい
【熱中!部活動】【体操部】成功体験の繰り返しが向上心をかきたてる
【学校生活ハイライト】「知・仁・勇」の精神で学ぶ 成城版グローバル教育
【目標にLock On!! 私の成長Story】「何を大切に、どう生きるか」中高の学校生活にその学びがありました
【Students' Chat Spot】臨海学校がリーダー教育の象徴である同校
【こどもの自立を促す教育】これからの時代をたくましく生きる人間力の高い男子を育成
【校長が語る 思春期の伸ばし方】「迷ったら前に出よ」 “勇”の精神が自立へと導く
【SCHOOL UPDATE】オーストラリア・グローバルリーダー研修 自分の生き方を考える 12日間
【大学合格力強化計画】生徒の希望進路実現にこだわった 6年間の教育プログラム
【キャンパス歩き】グローバル時代のリーダー育成 多様な活躍の場を与えてくれる新校舎
【その先に備える キャリア教育】独自のプログラムを通じて“知・仁・勇”を備えたリーダーを育成
【めざせ 次代のグローバルリーダー】創立以来の教育理念を守りながら 時代の変化に合わせたリーダー育成に力を注ぐ
【On Going! 進歩する私学の注目情報】より勇ましく よりグローバルに伝統の男子校が進化する
進学通信2016年1月号
紹介する学校
共学校 共学校   女子校 女子校   男子校 男子校
この号のトップに戻る 進学通信一覧を見る
ページトップ