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私立中高進学通信

2016年1月号

校長が語る 思春期の伸ばし方

目黒星美学園中学校

信頼ある関わりを土台にして
主体性や積極性を養っていく

フィリピンボランティア研修」では、現地の学生と協力して、近隣の貧しい子どもたちを集め、交流と物資援助を行います。

フィリピンボランティア研修」では、現地の学生と協力して、近隣の貧しい子どもたちを集め、交流と物資援助を行います。

「種蒔き」と「土壌づくり」が大切
脇村ユキヱ(わきむら・ゆきえ)校長先生脇村ユキヱ(わきむら・ゆきえ)校長先生

福岡県出身。女子修道会サレジアン・シスターズ会員。大阪、東京にある姉妹校で宗教科教員として教鞭をとり、4年前に、目黒星美学園の校長として赴任。現在に至る。

――思春期は子どもの成長過程において、どのような時期だと思いますか。

 なぜ勉強しなくてはならないのか、何のために自分は存在しているのかといったことに意味を求めて、もがく時期ではないでしょうか。その時期を乗り越えることで、自分の価値観ができあがり、正しい判断力が備わるようになるのだと思います。

 そのような時期にある子どもの成長をサポートするうえで、学校が果たす役割は2つあります。1つは、良いもの、本物、正しいことを子どもたちに示すこと、すなわち、「種蒔き」です。

――もう一つの役割は何ですか。

 いくら種を蒔いても、土が養分を蓄えていなければ芽が出てこないのと同じように、与えられた良いものや正しいことを受け入れる心の「土壌づくり」が重要です。私たちの蒔いた種を生徒が素直な心で受け止め、自信をもっていろいろな可能性にチャレンジしようという意欲につなげられるようにしたいと考えています。そのためには、生徒が自由な発想を広げ、学習や活動に安心して伸び伸びと取り組めるような環境づくりが必要だと言えます。

信頼と安心を得ることで自信や積極性が生まれる

――教育理念に「教師と生徒が共に在る教育」を掲げていらっしゃいます。

 本校では、教員が常に生徒のそばで見守るようにし、生徒との日常的な関わりを大切にしています。生徒自身も教員を身近で親しみやすい存在と感じていることでしょう。教員と信頼関係が築けることで、生徒は安心感や自己肯定感を得ることができていると思います。そうしたなかで、やや引っ込み思案な生徒も安心して自分の意見を表したり、リーダーシップをとったりして、授業や活動に積極的に関わるようになっています。

 数年前には、生徒会が中心になって、校則で決められていた制服のスカート丈の長さを変えたいという提案を学校にもちかけるなど、生徒が自主的に学校生活をより良くしていこうとする姿勢も見られました。こうした生徒の主体性は、できる限り尊重したいと考えています。

―――ボランティア活動にも力を入れていると聞きました。

 他者を気遣い、人の役に立つことも、人間的な成長には欠かせないことです。本校では、4年生(高1)の夏休みにボランティア体験を行うほか、フィリピンの貧しい島とマニラを訪問して、現地の子どもたちを支援する「フィリピンボランティア研修」や、東北を訪れる「被災地ボランティア研修」などを行っています。ボランティアに参加した生徒は、社会を見る目を養い、精神的にもたくましくなっていくのがわかります。多感なこの時期に、日常空間から一歩抜け出して、未知の社会に身を置き、さまざまな体験をすることは大きな意義があると感じています。

子どものがんばりを認めて自信を持たせる
思春期の子どもとの接し方
  1. 子どもの話を最後まで聴く
  2. 子どものがんばりを認める
  3. 子どもに自信をもたせる声かけを

――家庭での子育てのアドバイスをいただけますか。

 子どもが話を聴いてほしい、ここを認めてほしいと思っていても、その思いが親にうまく届いていないのでは、と思うことがよくあります。まず、子どもの話をじっくり最後まで聴いてあげてほしいですね。そして、子どもが「ここをがんばったよ」とアピールするところは、しっかり認めてほしいと思います。認めてもらえることで子どもは自信をつけ、いろいろな可能性に向かって挑戦できるようになります。これは、私たち教員も心がけていることです。

 自分を認めてくれる相手には、子どもも素直に耳を傾けるものです。思春期にこじれがちな親子関係を改善するうえでも、子どもの考えや個性を尊重することが大切ではないでしょうか。

生徒の積極性を引き出す「2分割授業」

 同校では、1、2年次の英語、英会話、数学の全授業について、HRクラスを半分にし、15〜18人の少人数編成にした「2分割授業」を取り入れています。少人数による授業では、教員が一人ひとりの理解度を細かくチェックできるうえ、生徒の発言の機会も増えることで、高い学習成果が得られます。

 また、大勢の前で手を挙げることが苦手な生徒が、少人数の授業では発言しやすいというメリットもあります。普段はなかなか前に出ていけない内気な生徒も、アットホームな雰囲気のなかでは安心して発言や質問ができ、積極性を発揮して、活発な学習活動を行うことができています。

(この記事は『私立中高進学通信2016年1月号』に掲載しました。)

目黒星美学園中学校  

〒157-0074 東京都世田谷区大蔵2-8-1
TEL:03-3416-1150

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