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私立中高進学通信

2016年1月号

未来を生き抜く学力のつけかた

国学院大学久我山中学校

「どう生きるか?」を考える
企業人を迎えた女子キャリア教育

高校生の先輩の進路への悩みや意見が聞けるのも、グループディスカッションの収穫。

高校生の先輩の進路への悩みや意見が聞けるのも、グループディスカッションの収穫。

本質的なテーマは「働くということ」

 同校中学女子部が、企業人を特別講師に招いたキャリア教育をスタートさせたのは、平成17年のこと。今年で11年目を迎えます。

「本校はそれぞれの資質を伸ばす男女別学がモットー。その進路指導を考えたとき、女子は一般企業への就職だけでなく、専業主婦を含めた女性ならではの職種、働き方も多数あり、社会進出への選択肢も多様です。このために女子の進路指導は、『どの大学に進学するか?』の前に、『自分の人生をどう生きるか?』という本質から掘り下げるべきと考えます。そこで『働くということ』というテーマのもと、段階的に“仕事”を理解させるキャリア教育を開始しました」(女子部長兼入試対策部長/高橋秀明先生)

 キャリア教育のスタートに中2という時期を選んだのは、「中等教育こそ、生徒のポジティブな可能性と世界観を広げるべき時期である」との判断があったからでした。

「学校という枠の中で働くわれわれ教員の視点からだけでは、グローバル化が進む社会・企業の仕組みや仕事の厳しさを生徒に伝えきることは難しい。そこで経済同友会のご協力を得て、第一線で活躍する企業の方をお招きし、幅広い職種、視点からの経験をもとにした特別講義をしていただき、生徒の“気づきの場”を増やしていこうと考えたのです」

教師や保護者にとっての「気づきの場」にも

「働くということ」シリーズを継続することで、「受講した生徒たちの進路選択、人生設計に対する意識の高まりも、年ごとに強まっているように感じる」と高橋先生は言います。

「グループディスカッションは、去年、学校創立70周年記念として特別に行ったものでしたが、生徒から毎年やってほしいと声が上がり、今年も開催しました。講師のみなさまも、事前に生徒から集めた“聞いてみたいこと”のアンケートを参考に、ていねいなレジュメを用意して臨まれ、とても熱心に生徒と向き合ってくださっています」

 また、これらの取り組みは生徒だけではなく、「教員にもとてもいい影響を与えています」と高橋先生。

「とくに今年は、本校教員と保護者様向けのグループディスカッションを同時に行い、見聞を広げる素晴らしい機会を得られました。将来的には、社会人の卒業生を招いた進路相談会を開くなど、生徒たちが働くことをより実践的に理解し、未来に向けて行動するきっかけづくりに発展させていきたいですね」

さまざまな職種の企業を訪問し「働くということ」を学ぶ

 女子部中2生を対象としたキャリア教育は、「働くということ」を大テーマに掲げた年間プログラムです。軸となるのは企業人を招いた2回の特別講義ですが、その間も段階的に“働くとは何か?”を知る機会を設けているのが特徴です。

 4月の第1回特別講義では問題提起を、5月の校外学習ではあえて学校が指定した企業をグループで訪問させ、さまざまな職種の存在と、そこで仕事と向き合い働く人々の矜恃きょうじを知ってもらいます。夏休みには各自興味のある職業について個別に学習。訪問先の企業は自由に決められますが、アポイントメントは生徒自らが取ることが決まりです。その体験は、レポートにまとめ文化祭で発表します。

 10月の2回目特別講義では、クリエイティブ分野、工業・テクノロジー分野、商業分野の3ジャンルの仕事について、より詳しく講義が行われます。そして、プログラムの最後を飾るのが、希望者参加によるグループディスカッションです。

 さらに、高1に進級してからも、より具体的な進路決定に役立つ“社会の厳しさ”を企業人からお聞きする機会を設け、「働くということ」への一層深い理解を促します。

平成27年度 女子部 シリーズ「働くということ」年間計画
開催日 テーマ 対象 内容
4月 第1回特別講義 「働くということ……人は、なぜ、働くの?」 中2 企業人講師1名による特別講義
5月 校外学習
(5月27日)
「校外学習~働く現場を訪ねて」 中2 中2生をくじ引きで7グループに分けた職業調査
6月 校外学習 「続・働くということ……進路を考える」 高1 高1生に向けた、企業人講師1名による特別講義
夏休み 個別職業訪問 中2 興味・関心のある職業訪問を個別に行い、レポートを提出
9月 文化祭 校外学習および個別職業訪問レポートの展示・発表 中2 5月の校外学習と夏休みの職業訪問のレポートを発表
10月 第2回特別講義 「働くということ……世の中のしくみを知ろう! そして、今やるべきこととは?」 中2 「創」「工」「商」の企業人講師3名による講義
10月末
グループディスカッション
「働くということ……これからの社会、あなたはどう生きる?」 中2~高3
(希望者が参加)
企業人と生徒によるグループディスカッションと懇親会
企業人との会話から実感する将来への展望
高校生の先輩の進路への悩みや意見が聞けるのも、グループディスカッションの収穫。高校生の先輩の進路への悩みや意見が聞けるのも、グループディスカッションの収穫。

 本誌が取材したグループディスカッションでは、「高校で身につけておくべきことは?」「今やっている勉強は社会で役に立つか?」など生徒たちの質問に対し、講師陣は自らの経験談を交えながら、熱心に対応。受講後の生徒からは、「講師の方の、若い頃の考え方が興味深かった」「女性が社会進出し、海外へ出て行く苦労や努力を聞けた」「グローバルな視点の大切さに気づけた」などの感想が聞けました。

経済同友会と連携した実践的なキャリア教育
女性企業人の体験談や将来へのアドバイスは、とくに深く生徒の心に刻まれました。女性企業人の体験談や将来へのアドバイスは、とくに深く生徒の心に刻まれました。

 キャリア教育において、大切な協力者となってくださるのが、経済同友会のみなさんです。経済同友会は、日本経済団体連合会、日本商工会議所と並ぶ“経済三団体”のひとつ。「働くということ」シリーズへの参加はすべてボランティアで、今年も外資系企業の日本法人CEOやグローバル企業の女性取締役社長、法律事務所パートナーなど、さまざまな業界でキャリアを積んだ方々が講師を務めてくれます。

(この記事は『私立中高進学通信2016年1月号』に掲載しました。)

国学院大学久我山中学校  

〒168-0082 東京都杉並区久我山1-9-1
TEL:03-3334-1151

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